2009年12月20日日曜日

ポータブルMP3プレイヤー(ポケオト)

近所のジャンク屋さんでポータブルMP3プレイヤーが500円で出ていたので買ってみました。ポケオトと言う製品で容量は512MB、電源は単四電池一本で再生可能な形式はMP3及びWMA(DRM非対応)です。USBコネクタが内蔵されていてキャップを外せばそのままタイプAのUSB端子に接続出来ます。
外見は非常にシンプルで大きめのUSBメモリといった感じです。値段も値段ですし、正直チープなのですが、逆にそれを狙った様なデザインで、機能も通常の再生の他はスキップくらいしか出来ないという割り切りようです。しかし、そのおかげで操作に迷うことは無く非常に手軽に使うことが出来ます。マスストレージクラスに対応しているのでDebian5.0 (Lenny)でもUSBメモリとして認識し、曲の転送に特別なソフト等はいりません。転送速度もUSB2.0なので割と速いです。
曲数はビットレート等にもよりますが110〜120曲くらいは入ります。電池は曲を一回り強程再生出来たので十時間くらいは持つと思います。音質に関しては感じ方に個人差があるので何ともいえませんが、自分としてはそれほど悪くはないように感じました。
高価なポータブルプレイヤーの様に所有している全ての曲を同期して管理するというような使い方は出来ませんが、細かいことは気にせずにその日の気分で気に入った曲を入れて気軽に聞くというというような使い方をするには丁度良いです。
500円という安さ(元々は2,980円らしいです)に釣られて買いましたが、自分は割と気に入っています(^ ^)

2009年11月20日金曜日

トラックボール(Logicool Marble Mouse ST-45UPi)

ポインティングデバイスは人それぞれ好みが分かれるところだと思いますが、自分は7、8年前からトラックボールを使用しています。
現在使用しているのは4年くらい前に購入したLogicoolのMarble Mouse(ST-45UPi)という製品ですが、今まではMacの方に繋いでいて、DebianをインストールしているPCではマウス(LOAS MUS-CKT38BL)を使用していました。
しかし、最近はDebianの方を使うことが多くなったので、マウスはMacにトラックボールはDebianのPCへと付け替えることにしました。
マウスの時のXorg.confはnvidia-xconfigで自動作成されたものをほぼそのまま使用していました。
以下Xorg.confの一部抜粋です。

Section "ServerLayout"
Identifier "Layout0"
Screen 0 "Screen0" 0 0
InputDevice "Keyboard0" "CoreKeyboard"
InputDevice "Mouse0" "CorePointer"
EndSection

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/psaux"
Option "Emulate3Buttons" "no"
Option "ZAxisMapping" "4 5"
EndSection

マウスは2ボタン+ホイール+ホイールクリックという標準的なものです。しかし、LogicoolのMarble Mouse(ST-45UPi)は4ボタンホイール無しと言う仕様なので、このままの設定ではスクロール等が使用出来ないので次のように書き換えました。

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-id/usb-Logitech_USB_Trackball-mouse"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "8"
Option "EmulateWheelInertia" "10"
EndSection

あちこちから拾い集めた情報を元に自分なりに設定したので、今ひとつ理解してない部分もあるのですが、一応説明しますと、

Option "EmulateWheel" "true"
ホイールエミュレートを可能にします。

Option "EmulateWheelButton" "8"
ホイールエミュレートを可能にするボタンを設定します。"8"だと左小ボタンとなります。ちなみに右小ボタンは"9"になります。

Option "EmulateWheelInertia" "10"
スクロールの速度を設定します。数字が大きい程速くなります。

※Option "Device"はUSB接続の時は/dev/input/by-id/以下、PS/2接続の時は/dev/input/by-path/以下に作成されるファイルを指定するようです。更にDriverに"evdev"を使用する場合は「event」の文字がある方をDriverが"mouse"の場合は「event」の文字が無い方を指定するようですが、自分も良く分かってないので、この辺り定かではありません。一応参考までに書き留めておきます。

自分の環境ではこの設定で左小ボタンを押しながらボールを動かすことによりスクロールが可能となりましたが、一つ問題が……
サスペンドから復帰させるとポインターが動かなくなってしまうのです(;>_<;)
"Device"部分を"/dev/input/by-id/usb-Logitech_USB_Trackball-event-mouse"に書き換えて、Driverを"evdev"にしてみる等色々設定をいじってみたのですが、Driverを"evdev"にするとサスペンドからの復帰は問題無いものの今度はホイールエミュレートの設定が上手く動きません。
どうしたものかと色々考えた挙句、付属していた「USB-PS/2変換」を使いPS/2接続してみました。これが当たったようでサスペンドからの復帰、ホイールエミュレート共に問題なく動作するようになりました(^0^)/
現在のXorg.confです。

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-path/platform-i8042-serio-1-mouse"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "8"
Option "EmulateWheelInertia" "10"
EndSection

Iceweasel3.0.6上では以下のように動作しています。
左小ボタン+ボール上下>上下スクロール
左右ボタン同時押し>オートスクロール
左小ボタン>戻る
右小ボタン>進む

トラックボールと言うと現在では「Kensington」と「Logicool」が双璧を成すと思いますが、「Kensington」から先達て新製品「Kensington Orbit Trackball with Scroll Ring」が登場しました。アメリカでは既に発売されていて、日本でも近日発売のようです。
センターボールの2ボタン+スクロールリングという構成で個人的にはかなり気になるトラックボールです。

2009年10月23日金曜日

「Icedove」のカスタマイズ

自分は普段「Sylpheed」というメールソフトを使用していますが、ふと思い立って「Icedove」を試してみることにしました。
「Icedove」は「Thunderbird」のロゴ差し替え版で現在のLennyでのバージョンは2.0.0.22です。実は以前、etchの時に少し「Icedove」を使用していたことがあるのですが、その時はどうも動作が重かったので直ぐに「Sylpheed」に乗り換えてしまいました。
「Icedove」はLennyではデフォルトでインストールされています。一通り設定を終えて立ち上げると以前のような重さは感じませんでした。ただこれは自分が回線を光にしたのとPCを買い換えたためだと思います。
自分はGmailをIMAPの環境で使用していますが、IMAPは別のPCやメールソフトを使用しても常にメールの同期を保てるので非常に便利です。ただ、メールデータは全てサーバー上で管理しているので、ある程度回線速度が無いとメールが多くなるにつれてストレスを感じると思います。
色々と試しているうちに使いにくい点がいくつか見つかったので、自分なりにカスタマイズしてみることにしました。「Icedove」は「Thunderbird」の設定やアドオンを使用することが出来るのでカスタマイズの幅が広いのが良いところです。


フォントサイズ
まず、全体的にフォントのサイズがやけに小さかったのでそれを大きくしました。
メッセージ本文は編集メニューの設定でサイズを変更出来ますが、メニューや各ペイン、設定ウインドウのフォントは設定を変えてもそのままです。
調べてみたところ、「Icedove」(Thunderbird)は.mozilla-thunderbird/プロファイルフォルダ に chrome フォルダを作成、さらにその中に userChrome.css ファイルを作成してそこに設定を書き込むことによってユーザインターフェイスの設定が出きるようです。
メニュー、ペイン、ウインドウ別にフォントサイズはもちろん色やウインドウサイズに至るまでかなり細かく設定出来るようですが、自分は取り合えず全体のフォントを大きく出来れば良いので、作成した userChrome.css に以下の様に書き込みました。

* {
font-size: 12pt !important;
}

自分は12ポイントに設定しました。
書き込んだ後に「Icedove」を再起動すると設定が反映され、全体のフォントサイズが変更されます。


ゴミ箱フォルダの設定
次にGmailにIMAPで接続するとゴミ箱が二つになってしまうのでそれを一つに修正しました。
メニューの 編集>設定>設定エディタ で about:cofing を開きます。
「フィルタ」欄に mail.server.server と入力して「値」が imap.gmail.com となっている設定名を探します。
自分の場合だと mail.server.server2.hostname となっていたのでGmailは mail.server.server2 に設定されています。
右クリック>新規作成>文字列 で設定名に mail.server.server2.trash_folder_name と入力。
「値」を [Gmail]/ゴミ箱 とします。
ブラウザでGmailにアクセスし「Icedove」によって作成された [Imap]/Trash を削除します。
「Icedove」を再起動します。


新着メールの通知
「Icedove」は新着メールの通知にサウンドやポップアップウインドウを表示するように設定出来ますが、このウインドウは数秒で閉じてしまうため、ちょっと席を外していたりすると新着メールに気付かないことがあります。そこで新着メール受診時にパネルへとアイコンを表示するアドオンを追加しました。

「Mozilla New Mail Icon」
http://moztraybiff.mozdev.org/

丁度「Sylpheed」と同じような感じで上パネルの右側に新着メールを通知するアイコンが表示されるようになります。
※但し「Mozilla New Mail Icon」の現バージョンではこのアドオンを追加するとデフォルトのポップアップウインドウは表示されなくなります。


他にもデフォルトの新着メール通知(ポップアップウインドウ)を表示する間隔を指定する方法がオフィシャルのHPに紹介されています。
http://www.mozilla-japan.org/support/thunderbird/tips#beh_alert

.mozilla-thunderbird/プロファイルフォルダ に user.js ファイルを作成し、以下を書き込み表示間隔を指定します。

// 新着メール通知を表示する間隔を指定する (ミリ秒)
user_pref("alerts.totalOpenTime", 7200000);

単位は1/1000秒です。

ただ、この通知ウインドウは「受信トレイ」に受信されたメールのみを通知するようで、Gmailのフィルタで「受信トレイ」内のメールをアーカイブするように設定していると、新着メールを受信してもポップアップウインドウによる通知が行われないようです。


署名
「Signature Switch」
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/611

「Icedove」は通常「署名」を一つしか設定できませんが、このアドオンを使用することにより複数の「署名」を設定、選択可能となります。
メールアドレスを用途によって使い分けている場合等は便利なアドオンだと思います。


引用のカスタマイズ
「Quote Colors」
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/170

引用文の色や背景を設定したり、引用符を標準的な>に変更出来ます。


以上のようなカスタマイズの結果、今まで使っていた「Sylpheed」と比べてあまり違和感がなくなり、個人的には大分使いやすくなりました。
自分は「Icedove」に乗り換えるかは現在思案中ですが、現バージョンにおいては、HTMLメールを作成することがあり、動作に重さを感じない環境ならば「Icedove」、HTMLメールを作成することが無く、少しでも軽い動作を望むならば「Sylpheed」という選択になるでしょうか。

2009年9月19日土曜日

再起動後の時刻のずれ

前回に続いて時刻の調整についてです。「ntp」パッケージをインストールし、NTPサーバを設定してもPCを再起動すると大幅な時刻のずれが起こることがあります。
原因としてはハードウェアクロックの狂いが考えられます。内蔵電池が消耗している場合等もハードウェアクロックに狂いが生じますが、設定の違いから時刻がずれてしまうことがあります。
Debianの時刻合わせの流れは起動時に「ハードウェアクロック」より時刻を読み取り「システムクロック」に反映させ、狂いがあれば「ntp」により修整します。そして終了時に今度は「システムクロック」の時刻を「ハードウェアクロック」に書き出します。
このことから「ハードウェアクロック」と「システムクロック」は同じ時間設定でなければならないのですが、片方が「UTC」でもう一方が「ローカルタイム」の設定になっていたりすると大幅に時刻がずれてしまいます。(本来ずれた時間は「ntp」により修整されるのですが、あまりにずれが大きい場合はトラブルと判断され「ntp」による修整が行われません。したがって時刻はずれたままとなってしまいます)
このような症状を改善するためには「ハードウェアクロック」の設定を変更します。
以下「ハードウェアクロック」を「ローカルタイム」にする設定方法です。

$ gksu gedit /etc/default/rcS
開いたファイルの「UTC=」の部分が
UTC=yes となっていたら
UTC=no に書き換えます。

# /etc/init.d/ntp restart
「ntp」を再起動します。しばらくすると正しい時間に合わせてくれます。

# ntpq -p
ntpの動作確認をすることが出来ます。


上手く行かない場合は手動で時刻を合わせてから再び実行してみてください。

$ date
現在の日時を表示

# date -s "2009/09/10 20:30:00"
日時を設定(2009年9月10日 20時30分00秒に設定する場合)

# date -s "20:30"
時刻のみ合わせる場合は上記でも可。


# hwclock --systohc --localtime
「ハードウェアクロック」を現在の「システムクロック」に合わせて「ローカルタイム」に設定します。

$ gedit /etc/adjtime
「ハードウェアクロック」の確認をします。
3行目に「LOCAL」とあれば「ローカルタイム」で動作しています。

2009年9月11日金曜日

NTPサーバの設定

PCの時刻調整は手動でも行えますが、NTPを利用すれば自動で正確な時刻に調整してくれます。Debianでも「ntp」パッケージをインストールすることにより利用が可能です。
設定は「Synapticパッケージマネージャ」で「ntp」をインストールした後、パネルの時計を右クリック>「時刻と日付の設定」で行うか、「/etc/ntp.conf」を直接編集します。

ここでは「/etc/ntp.conf」に直接NTPサーバを書き込む方法を紹介します。

$ gksu gedit /etc/ntp.conf
(/etc/ntp.confを編集可能な状態で開きます)

以下の部分を編集し、利用したいNTPサーバを書き込みます。

# You do need to talk to an NTP server or two (or three).
#server ntp.your-provider.example

# pool.ntp.org maps to about 1000 low-stratum NTP servers. Your server will
# pick a different set every time it starts up. Please consider joining the
# pool:
server 0.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 1.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 2.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 3.debian.pool.ntp.org iburst dynamic

初期状態では「debian.pool.ntp.org」が設定されています。自分はデフォルトのサーバをコメントアウトし、独立行政法人情報通信研究機構のサーバを利用しています。

# You do need to talk to an NTP server or two (or three).
#server ntp.your-provider.example

# pool.ntp.org maps to about 1000 low-stratum NTP servers. Your server will
# pick a different set every time it starts up. Please consider joining the
# pool:
# server 0.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 1.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 2.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 3.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp

もしくは次の一行を加えます。
pool ntp.nict.jp

「ntp」を再起動します。
# /etc/init.d/ntp restart

ntpの動作確認。
# ntpq -p

2009年9月4日金曜日

GRUB(ブートローダ)の設定

※Debian GNU/Linux 6.0 (squeeze)よりGRUB(ブートローダ)の設定ファイルが /boot/grub/menu.lst から /boot/grub/grub.cfg に変更されました。

Debianをインストールすると、最後にGRUB(ブートローダ)をMBRにインストールするか尋ねられます。「はい」を選択すれば自動的にGRUBのインストールと設定を完了してくれます。これにより複数のOS、kernelをインストールしている場合でも簡単にマルチブートの環境を構築出来ます。
非常に便利な機能ですが、インストール後に設定を変更したり、場合によってはGRUBが設定されているOS自体を削除したいこともあると思います。
そのような時は以下の方法でGRUBの設定を変更することが出来ます。

まず、GRUBを設定したいパーティションのDebianでPCを立ち上げ、端末で以下を実行します。

# grub-install /dev/sda または /dev/hda
(使用しているHDを指定します。MBRへの書き込みおよび/boot/grubが作成されます。)

# update-grub
(/boot/grub/menu.lstの自動作成)

$ gksu gedit /boot/grub/menu.lst
(menu.lstの自動作成が上手く行かなかったり、内容を編集したい時)

GRUBのいくつかの設定はGUI環境の「StartUp-Manager」を使って行うことも出来ます。

自分は sda1にDebian5.0.2 i386を sda2にDebian5.0.2 AMD64 をインストールしています。
GRUBの設定は後からインストールした sda2 Debian5.0.2 AMD64 の方でしたが、これをsda1 Debian5.0.2 i386 に戻しました。

以下、現在の自分の /boot/grub/menu.lst (kernelリスト部分)です。

## ## End Default Options ##

title Debian GNU/Linux, kernel 2.6.26-2-686
root (hd0,0)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.26-2-686 root=/dev/sda1 ro quiet vga=771
initrd /boot/initrd.img-2.6.26-2-686

title Debian GNU/Linux, kernel 2.6.26-2-686 (single-user mode)
root (hd0,0)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.26-2-686 root=/dev/sda1 ro single
initrd /boot/initrd.img-2.6.26-2-686

### END DEBIAN AUTOMAGIC KERNELS LIST

# This is a divider, added to separate the menu items below from the Debian
# ones.
title Other operating systems:
root


# This entry automatically added by the Debian installer for an existing
# linux installation on /dev/sda2.
title Debian GNU/Linux, kernel 2.6.26-2-amd64
root (hd0,1)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.26-2-amd64 root=/dev/sda2 ro quiet vga=771
initrd /boot/initrd.img-2.6.26-2-amd64


# This entry automatically added by the Debian installer for an existing
# linux installation on /dev/sda2.
title Debian GNU/Linux, kernel 2.6.26-2-amd64 (single-user mode)
root (hd0,1)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.26-2-amd64 root=/dev/sda2 ro single
initrd /boot/initrd.img-2.6.26-2-amd64

2009年8月27日木曜日

Debian5.0.2 AMD64

PCを買い替えCPUがCore 2 DuoとなったためDebian5.0.2 AMD64版をインストールしてみることにしました。
HDは予め三つにパーティションを分けておいたので、その一つにインストールしました。
現在のパーティションはスワップ領域を除くと以下のような構成です。

sda1 Debian5.0.2 i386
sda2 Debian5.0.2 AMD64
sda3 データ保存用

インストールは「netinst」を使用し、問題なく完了しました。普段使用しているパッケージ、NVIDIAのドライバ等を追加インストールしてi386版と同環境に整えました。
以前はAMD64版では用意されていないパッケージも結構あったと聞きますが、今はかなりのパッケージが揃ってきているようです。事実、自分がi386版で使用していたパッケージは全てインストールすることが出来ました。
しばらく試用してみましたが、OS自体は安定しているように思いました。64bit版ということでスピードアップも多少は期待していたのですが、i386版と比べて体感での差は感じられませんでした。それでもDeVeDeで同一の動画をDVD形式に変換したところAMD64版の方が10%ほど高速でしたので、アプリケーションによっては速度差が出るようです。
これならAMD64版に乗り換えても良いかなと考えつつ、Iceweaselで動画サイトを見ているとどうも動きが重いように感じました。最初は気のせいかとも思いましたが、youtubeでHD動画をフルスクリーン表示にすると明らかにi386版に比べて重く、ポインタを動かしただけでもコマ落ちしてしまいます。確認のためにi386版で同じ動画を再生してみましたが全く問題は無いです。もちろんポインタを動かしたくらいではコマ落ちは起こりません。
他の動画サイトもいくつか回ってみるとやはりi386版に比べて軒並み重いです。サイトによってはフルスクリーンにすると表示がおかしくなり、Iceweasel自体を落とされてしまうこともありました。通常のHPではそのようなことは起こらないので、どうもFlash関係の不具合のような気がします。
どちらにしても速度が落ちた上にブラウザが落ちてしまうのは問題なので、現在自分はi386版を使用しています。ただ、どうしても4GBを超えるメモリを使用したい場合やFlashを使用しないのであれば現状でもAMD64版を選ぶ意味はあると思います。
自分も他のアプリケーションはこれといって問題なかったので、この不具合さえ解決されればAMD64版へ移行しようかと思います。

2009年8月18日火曜日

PC買い替えとDebian5.0.2のインストール

今まで使用していたDELL「Dimension8100」のHDが壊れてしまったので、PCを買い換えました。もっとも買い換えたと言っても新品でなく中古ですが。
IBM「IntelliStation M Pro 9229」という機種でスペックは大体こんな感じです。

CPU Core 2 Duo 2.13Ghz
メモリ 2GB
HD 80GB (SATA)
ビデオカード GeForce9500GT
スーパーマルチドライブ

ちなみに価格はDtoDのWindowsXP付きで29,800円でした。
HDだけ少し容量不足を感じたので500GBのものを追加して、それにDebianをインストールすることにしました。Windowsは使わないので、元の80GBの方のHDは外してしまおうかと思ったのですが、面倒だったので搭載したまま配線だけ外しました(^ ^;
Debianのインストールは4.0、5.0と経験済なのでスムーズに行えました。PC買い替えに合わせて回線も光にしたので時間も30分程度で終了しました。使用開始から二週間ほど経ちますが順調に動いてくれています。
今までのPen4 1.5Ghzでも通常それほど不満は無かったのですが、さすがにCore 2 Duoは速いです(^ ^)
あとサスペンドが正常に機能してくれるようになりました。「Dimension8100」ではサスペンドさせるとそのまま復帰出来なくなってしまったのですが、「IntelliStation M Pro 9229」では電源スイッチを押せばしっかりと復帰してくれます。
しかし、ハイバーネートの方は相変わらず上手く機能してくれません。一旦電源は切れるのですが、1、2秒で再起動してしまいます。何かしらの設定が必要なのかもしれませんが、サスペンドと機能的には大差ないもののようなのでそのままにしてあります。
他にも気になることが一つあります。「IntelliStation M Pro 9229」は全面に各種LEDが配置されていて、その中に「システム・エラー LED」というのがあります。それがたまに点灯してしまいます。BIOSでエラーのログを見ると、下記のように記録されていました。

Source SMI Hdlr
Message Code 00152200
Message Data CERR: PCI Express CERR SLOT=02 VendorID=10DE
DeviceID=0640 Status=01

SMIハンドラと言うのは何か割り込みをする機能らしいのですが、自分の知識では調べても良く分かりませんでした。
初めのうちは割とこのエラーが出ていたのですが、その後「画面の解像度の設定」のオプション、「このコンピュータでのみデフォルトにする」のチェックを外したところたまにしか出なくなりました。
再起動すれば「システム・エラー LED」は消灯し、実用上はこれといって不具合も感じないのですが、自分の知識とスキルでは今ひとつ原因不明です。

それと今回、Debianのインストールに「debian-502-i386-CD-1.iso」を使ったのですが、何故かいくつかのパッケージがデフォルトでインストールされませんでした。

update-manager (ソフトウェアの更新を管理する GNOME アプリケーション)
update-notifier (パッケージの更新を通知するデーモン)
hardinfo (システム情報を表示)
gparted (GNOME partition editor)

自分が気づいたのはこの四つですが、それぞれ重要なパッケージだと思うのでデフォルトでインストールされないのは不思議に思いました。
「netinst」の方を使えばこれらのパッケージもインストールされるのでDebianのインストールは「netinst」の方を使った方が良いみたいです。時間もisoファイルをダウンロードする時間も含めると「debian-502-i386-CD-1.iso」を使うよりも早く終わると思います。

2009年7月17日金曜日

MacOS9 Webブラウザ「Classilla」

今回はDebianから離れてMacOS9の話題です。自分はMacでは今だにOS9を使用しています。漢字Talk時代から慣れ親しんだOSであり愛着もありますが、OSXが登場して久しい今となっては、残念なことにほとんどのソフトの開発は終了してしまっています。
Webブラウザも2003年辺りを最後に新しものは出ていませんでした。自分もMozillaベースの「WaMCom」というWebブラウザをずっと使い続けてきましたが、さすがにネットの進化に対して六年という歳月は長く、CCS、JavaScript等多くの機能で対応しきれないものが増え、レイアウトの乱れやシステムエラーを起こして落ちてしまうことも少なくありません。
しかし、最近この「WaMCom」をベースにした新しいOS9用のWebブラウザが開発されていることを知りました。「Classilla」というWebブラウザです。
ただし公開されたばかりということもあって、HPの説明でも「Classillaのこのバージョンは不完全で、バグがあり、クラッシュやデータ損失の可能性があります」とのことで、使用に関しては自らがリスクを負うことが明記されています。要するにベータ版ということだと思いますが、新しいOS9のWebブラウザとあっては試さずにはいられないので自分は躊躇無く導入しました(^ ^)
インストールはイメージファイルをマウントしてHDにコピーするだけです。以前のプロファイルは削除した方が良いとHPにはあったので、バックアップをしたのち削除、新たなプロファイルを作成してブックマークとプラグインだけ移行しました。
数日試用した感じでは「WaMCom」と比較してレンダリングの速度が上がっているように思います。特にキャッシュからの表示は早くなっています。他にも「control+クリック」もしくは「右クリック」から画像を保存すると「WaMCom」では妙に時間がかかりましたが、「Classilla」では待たされることはなくなりました。
FlashはOS9では7止まりなので、それ以上のバージョンが必要となるHPでは正常に機能しませんが、対応しているHPならば問題は無い感じでした。youtubeも一応再生は出来ました。
一番目立った変更点というとJavaScriptの有効無効をHPごとに設定出来るようになっている点でしょうか。ウインドウの右下に「S」のマークのボタンがあり、それを押すと設定画面が開いてJavaScriptを有効にしたいHPを登録するようになっています。
ただ、やはりHPの説明通りまだまだ開発途中ということもあって、HPによってはレイアウトの崩れが発生します。自分が良く見ている「デジカメWatch」(http://dc.watch.impress.co.jp/)のレイアウトも崩れたままでした。それでも「WaMCom」では左側が隠れてしまうようなHPで正常に表示されるようになっていたり、改善されている部分も確かにあるようです。
導入直後はタイプ2やタイプ3のエラーで割と落ちましたが、メモリの割り当てを120MB程に設定したところ安定するようになりました。
あと日本語のlanguage packが用意されていないようでメニューが英語となってしまいますが、HPの表示は日本語を含め他の言語にも対応しています。
オフィシャルのリリース通り、現時点で「Classilla」は不完全な部分もありますが、それでも「WaMCom」から確実に進化していると思います。
MacOS9を使い続けている者として、この先「Classilla」の開発が順調に進むことに期待せずにはいられません\(> <)/

2009年7月10日金曜日

メモリの発熱

自分はDELLのDimension8100を使用していますが、稀に起動時に調子がおかしくなります。症状は起動途中でエラーが出たり、ブラックアウトしたままだったりと様々です。
最初はOS等のソフトの方を疑いましたが、どうもメモリが原因のようでメモリを抜き差しすると直ります。つい先日もやはり起動時におかしくなり、別パーティションやCD-ROMからも立ち上がらなくなってしまったのでメモリを抜き差したところ無事起動しました。その時にその日初めての起動だったにもかかわらずメモリが結構発熱していたのが気になりました。
最近のPCの多くは終了させていてもコンセントプラグを差しているとメモリには給電されているので、停電にでもならなければコンセントプラグを抜かない限り24時間、365日給電されていることになります。このことがメモリの発熱、起動時の不調と関係があるか分かりませんが、試しに使用しないときは電源を切っておこうと思いスイッチ付きのコンセントタップ(サンワサプライのTAP-B10)を買ってきました。2個口で雷ガード付きの製品です。
実は今使っている電源タップにもスイッチは付いているのですが、机の下の奥まったところに置いてあるのでスイッチを操作するのが大変なのです(^ ^;
実際、メモリの発熱や起動時の不調に効果があるかは分かりませんが、多少なりとも節電にもなるのでこれからは使用しないときにはなるべく電源を元から切っておこうと思います。

2009年7月3日金曜日

リネームソフト

ファイル名の変更は三つや四つならば手動で変更しても苦ではありませんが、もっと多くの何十何百のファイル名を変更するとなると大変な作業となってしまいます。そんな時には設定した条件に従って自動でファイル名を変更してくれる便利なソフトがあります。いわゆるリネームソフトと呼ばれているものです。
自分は趣味で写真を撮るのですが、パソコンに取り込んだデジカメの撮影データを整理する際にリネームソフトを良く利用します。Mac(OS9)では「ReNa Classic」というソフトを使用しています。
最近Debianに「ufraw」を入れ、RAWデータの現像環境も整ったので、撮影データを整理する機会も増えると考えリネームソフトを探してみました。
条件としては「日本語ファイル名が扱えること」と「GUIでの操作」です。Linux環境ではコマンドやスクリプトに詳しい方ならばファイル名のリネームなどわけないことでしょうが、自分には到底そんな芸当は不可能なので「GUI」での使用は必修です。
以上の条件に当てはまるソフトが三つ程見つかりましたので、とりあえず三つともインストールして試用してみました。

「pyRenamer」
ソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定に少し癖があります。

「GPRename」
やはりソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定は割と分かりやすいと思います。英語表記が気にならなければ使いやすいと思います。

Métamorphose
日本語を含め16の言語に対応しています。多機能なソフトですが「ヘルプ」を除き細かいところまで日本語化されているので戸惑うことは少なかったです。もちろん日本語ファイル名も扱えます。
但し、Debian公式パッケージではないためパッケージをHPから直接ダウンロードしてインストールしなければなりません。ダウンロードしたパッケージのインストールに関しては、一つ前の記事「ローカルパッケージのインストール」を参照して下さい。
尚、依存関係により「python-wxgtk2.6」「python-wxversion」の二つのパッケージも必要ですが、この二つは公式リポジトリにあります。

結局自分は「pyRenamer」はアンインストールして「GPRename」と「Métamorphose」を併用しています。
あとこれはTipsと言うほどのものではありませんが、良くファイル名が「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」等と連番になっているものを「ABC_001.txt」〜「ABC_010.txt」〜「ABC_100.txt」という具合に変更したい場合があると思いますが、これが結構厄介でリネームソフトでソートすると 1、10、100、11、12…… 2、20、21……という具合になってしまいます。このままではリネームすると「10は002」に「100は003」になってしまいます。「Métamorphose」は手動でソートを修整することも出来ますが、結構面倒です。
そこで自分は新しくディレクトリを「1」「10」「100」と作り、「1」には1〜9のファイル、「10」には10〜99、「100」には100〜999とあらかじめ分別してリネームソフトを使用しています。一手間かかりますが「GNOME」では「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」の形式でも順番通りにソートしてくれるので、リネームソフトの方で修整するよりは遥かに楽だと思います。

2009年6月26日金曜日

ローカルパッケージのインストール

Debian4.0(etch)では直接ダウンロードした拡張子.debのパッケージファイルを 右クリック>"GDebi Package Installer"で開く でインストールすることが出来ましたが、Debian5.0 (Lenny)では何故か右クリックをしても "GDebi Package Installer"で開く は表示されません。
ファイルを右クリック プロパティ>開き方「Available applications」を覗いてみるとどうやらDebian5.0 (Lenny)では「GDebi」自体がインストールされていないようです。そこで「GDebi」をインストールしてみましたが、状況は変わらず、右クリックで"GDebi Package Installer"で開く が表示されません。PCを再起動してもみましたが結果は同じでした。
どうにも原因が分からないので他のソフトを試してみようと考え、「Available applications」に表示されていた「gdeb」(一文字違いですが別のパッケージです)をインストールしてみました。するとこれが幸いしたのか 右クリックで"GDebi Package Installer"で開く が表示されるようになりました。もちろん"GDeb"で開く も表示されています。
早速ダウンロードしたパッケージファイルのインストールを実効してみましたが、どうも上手くいきません。「Install Package」をクリックすると「GDebi Package Installer」が終了してしまいます。何度か試してみましたがやはり上手くいかないので、もう一つの「GDeb」を試してみるとすんなりとインストール出来ました。
手順としては パッケージファイルを 右クリック>"GDeb"で開く「Install」をクリック、rootのパスワードを入力して「Continue」でターミナルが起動し、インストールが開始されます。終了後にEnterキーを押せば完了です。
インストールしたパッケージは「Synapticパッケージマネージャ」の「状態」>インストール済(ローカルまたはObsolete)で確認出来ます。
ローカルより「GDeb」を使いインストールしたパッケージは「アップデート・マネージャ」で自動的にバージョンのアップデートは行われませんが、リポジトリに無いパッケージを使いたい場合には有効な手段だと思います。但し、当然検証されていないパッケージをもインストールすることが可能なので注意が必要です。
通常は「Synapticパッケージマネージャ」等で公式によって検証されたパッケージをインストールし、「GDeb」はあくまでも非常用と考えた方が良いと思います。

2009年6月19日金曜日

Debianでのスキャナ使用

Mac(OS9)で使用していたスキャナをDebian5.0 (Lenny)でも使えるか接続してみました。以前に友人から貰ったもので結構古い機種なのですが、逆にそれが幸いしてか、すんなりと認識してくれました(^ ^)
ほぼ接続するだけで使えたので特筆すべきことはないのですが、動作報告を兼ねてここに書き留めて置きます。
使用したスキャナは「CanonScan LiDE 30」というUSB接続のものです。この機種はバスパワードで作動するので別途に電源を取る必要がなく、USBケーブルを接続すれば本体のセッティングはOKです。
接続を確認したら アプリケーション>グラフィックス>「XSane Image scanning program」でスキャニングプログラムを起動します。
スキャナを認識しない場合は システム>システム管理>ユーザとグループ で現在のユーザを選択「プロパティ」「ユーザの権限」のタブで 「スキャナを利用できる」にチェックを入れます。
インターフェイスは他のスキャニングソフトと特に変わりはありません。解像度、コントラスト及び色調の設定、プレビュースキャン等基本的な機能は一通り備わっています。
更に「XSane Image scanning program」は「GIMP」からも ファイル>Acquire>XSane>Device dialog で呼び出すことが可能で、シームレスに画像を「GIMP」へと取り込んで編集することも出来ます。

Debianのパッケージの説明によると「SANE」は「Scanner Access Now Easy」の略でフリーのスキャナ用API規格だそうです。
「http://www.sane-project.org/cgi-bin/driver.pl」で「SANE」対応機種を検索することが出来ます。

2009年6月12日金曜日

DVD-Videoの作成(DeVeDe)

最近はデジタルビデオカメラもだいぶ手頃になり、デジタルカメラでも動画を撮れるものが多くなりました。
撮影した動画は再生ソフトを利用すればパソコン上で簡単に見ることが出来ますが、時にはパソコンのモニターではなく「大勢で居間のテレビで見たい」とか「旅行で撮影した動画を知人に上げたい」等、DVDプレイヤーで再生出来る「DVD-Video」を作成したい場合もあるでしょう。そんな時に便利なソフトが「DeVeDe」です。
「DeVeDe」は動画自体の編集は出来ませんが、各種動画から簡単に「DVD-Video」のISOファイルを作成してくれます。「DVD-Video」の他にも「Video CD」等のディスク形式にも対応しています。

「Synapticパッケージマネージャ」で「devede」を検索、インストールします。
(依存関係により「dvdauthor」「mencoder」「vcdimager」等もインストールされます)

インストール完了後、アプリケーション>サウンドとビデオ>DeVeDe から立ち上げると、最初にディスク形式を選択するウィンドウが開くので作成したいものを選びます。


「DVD-Video」を作成したい場合は「Video DVD」を 選択します。

インターフェイスは左側のウィンドウに「タイトル」右側のウィンドウにそれに対応した「動画ファイル」という形で、それぞれ「プロパティ」から詳細な設定を行うことが出来ます。ほとんど日本語化はされていませんが「タイトル」は日本語も使えます。ただ変換する動画のファイル名には2バイト文字を使わない方が良いかもしれません。
設定のほとんどはデフォルトのままでも問題ないと思いますが、日本の場合信号方式が「NTSC」なので「Default format」は「NTSC」を選んでおきます。



各種設定が終了したら「進む」を押して保存場所を指定、「OK」でISOファイルの作成が始まります。動画のサイズやマシンパワーにもよりますが、しばらくかかります。
作業終了後、ドライブに空のディスクを入れ、完成したISOファイルを 右クリック>"CD/DVDの作成"で開く を選択してディスクに焼けば完成です。もちろん「Brasero」や「GnomeBaker」等のライティングソフトを使ってもOKです。
実際にディスクに焼く前に再生をチェックしたい場合は、動画再生ソフトの「VLC」を使えばISOファイルを直接再生出来ます。

2009年6月5日金曜日

Audacity(オーディオエディタ)

GNOMEではwav形式の音声ファイルをシステムの効果音に使用出来ますが、ネット等で入手可能なサウンドファイルはogg等別形式の物も多いです。
そこでシステムの効果音に使用したい場合は音声ファイルをwav形式に変換するわけですが、自分はこれまで以前このブログでも紹介した「SoundConverter」という音声ファイル変換ソフトを使用していました。
しかし、「SoundConverter」のバージョンアップにともなって変換後のwav形式が16bitから32bitに変更されたため、システムの効果音として使用できなくなってしまいました。この32bitのwav形式がシステムの効果音で再生できない現象が自分の環境での固有のものなのか、GNOMEの仕様なのかは分かりません。
要するに16bitなら良いわけですが、「SoundConverter」ではその辺りを設定する項目が見当たりませんでした。そこで別のソフトを探してみることにしました。
システムメニューの「アプリケーションの追加と削除」のサウンドとビデオを物色していると「Audacity」というソフトを見つけたので早速インストールしてみました。説明には「A fast, cross-platform audio editor」とありました。クロスプラットフォームということでLinux版の他にもMacOS版とWindows版もあるようです。
「Audacity」はいわゆる波形編集ソフトです。音声ファイルを切ったり貼ったり、高低やテンポを変えたりすることが出来ます。もちろんファイルの変換も可能でwav形式を始め複数のフォーマットに対応しています。
bitの設定も行えるので、当初の自分の目的であった16bitのwav形式へも書き出すことが出来ました(^ ^)

2009年5月29日金曜日

NVIDIAドライバ

自分のビデオカードはGeForce3ですが、今まで汎用ドライバのまま使用していました。しかし、Debian5.0 (Lenny)でもNVIDIAのドライバがパッケージ(non-free)として用意されていることを知りインストールしてみました。
専用ドライバではビデオカードに最適化されているため描画速度がアップしたり、使用できる解像度やリフレッシュレートが増えます。
自分の環境ではビデオカードも大分古いこともあってか速度的には「多少スクロールが速くなったかな?」程度でしたが、リフレッシュレートは50hzから85hzに設定出来るようになったのでチラつきが減り見やすように思います。
上記の様にビデオ環境は少なからず改善しますが、導入には少々危険を伴います。ドライバのインストール自体は通常のパッケージと変わりは無いのですが、X Serverの設定ファイルである「xorg.conf」を弄る必要があるので最悪の場合X Window Systemが起動せずにGUIが使用出来なくなる恐れがあります。
以下にインストールと設定の手順を記しますが、実効する場合は慎重かつ、あくまで自己責任でお願いします。

インストールパッケージ

「nvidia-glx」または「nvidia-glx-legacy-96xx」
ドライバーはカード別に新旧あります。使用しているカードにあったものを選択します。
「Synapticパッケージマネージャ」で検索し、パッケージの説明を見れば対応カードを確認できます。
検索してもヒットしない場合は設定が「non-free」のパッケージに対応していないのでメニューの 設定>リポジトリ「Debian Software」で「DFSGに適合しないソフトウェア(non-free)」にチェックを入れます。

「nvidia-kernel-2.6.26-2-686」もしくは「nvidia-kernel-legacy-96xx-2.6.26-2-686」等。
使用しているドライバ及びカーネルに合ったものを選択します。

「nvidia-xconfig」
NVIDIAのカード、ドライバに合った「xorg.conf」を自動作成してくれます。

「nvidia-settings」
GUIで解像度等の設定が行えます。Macで言うとコントロールパネルです。

インストールが終了したら「xorg.conf」のコピーを取っておきます。これは設定を書き換えた後X Window Systemが起動しなくなった場合に設定を元に戻すために使用します。

# cp /etc/X11/xorg.conf /etc/X11/xorg.conf.copy

次に「xorg.conf」の設定をします。「Root Terminal」もしくはsuで以下を実行します。
実行するとNVIDIAのカード、ドライバ向けに「xorg.conf」を自動で書き換え、バックアップファイル(xorg.conf.backup)を作成します。

# nvidia-xconfig

PCを再起動します。

再起動後、X Window Systemが起動せずにコマンドラインで起動してしまった場合はrootでログインし、コピーしておいた「xorg.conf.copy」で「xorg.conf」を元に戻しますが、その前に今の状態の「xorg.conf」をコピーしておくと後の解決に役立つと思います。

「nvidia-xconfig」で設定された「xorg.conf」をコピーします。
# cp /etc/X11/xorg.conf /etc/X11/xorg.conf.nvidia

コピーしておいた「xorg.conf.copy」で「xorg.conf」を元に戻します。
# cp /etc/X11/xorg.conf.copy /etc/X11/xorg.conf

PCを終了します。
# shutdown -h now

これで環境は「nvidia-xconfig」を実行する以前の状態に戻ります。
他にも「vi」というコマンドライン上で使用出来るテキストエディタで「xorg.conf」を修正する方法もあります。
「vi」の使用方法は「vi コマンド」等で検索すれば詳しい解説ページを見つけられます。

ドライバのインストール及び設定が成功した場合は起動時にNVIDIAのロゴが表示されます。
「nvidia-settings」を使用すればGUIで解像度等を設定出来ますが、root権限が無いと設定を書き換えることが出来ないので注意が必要です。
一般ユーザの場合アプリケーションメニューからでなく「Root Terminal」もしくはsuで「nvidia-settings」を呼び出します。

# nvidia-settings (root権限が無いとxorg.confに設定を書き込めません)

「xorg.conf」はビデオカードの設定の他にキーボードの設定も含んでいます。「nvidia-xconfig」の実行によりキーボードの設定が変更されてしまうので「xorg.conf」を直接開いてコピーしておいた以前の設定からキーボードの設定部分をコピー&ペーストします。

$ gedit /etc/X11/xorg.conf.copy (コピーしておいた「xorg.conf」を開きます)

$ gksu gedit /etc/X11/xorg.conf (現在の「xorg.conf」を編集可能な状態で開きます)

自分の場合だと以下の部分を

Section "InputDevice"
# generated from default
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
EndSection

下記のように書き換えました。

Section "InputDevice"
# generated from default
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
Option "XkbRules" "xorg"
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
EndSection

参考までに自分の現在の「xorg.conf」を張っておきます。

# nvidia-settings: X configuration file generated by nvidia-settings
# nvidia-settings: version 1.0 (buildd@ninsei) Tue Jun 24 18:11:48 UTC 2008

# nvidia-xconfig: X configuration file generated by nvidia-xconfig
# nvidia-xconfig: version 1.0 (buildd@ninsei) Fri Sep 5 22:23:08 UTC 2008

Section "ServerLayout"
Identifier "Layout0"
Screen 0 "Screen0" 0 0
InputDevice "Keyboard0" "CoreKeyboard"
InputDevice "Mouse0" "CorePointer"
EndSection

Section "InputDevice"
# generated from default
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
Option "XkbRules" "xorg"
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
EndSection

Section "InputDevice"
# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
EndSection

Section "Files"
RgbPath "/usr/X11R6/lib/X11/rgb"
EndSection

Section "Module"
Load "dbe"
Load "extmod"
Load "type1"
Load "freetype"
Load "glx"
EndSection

Section "ServerFlags"
Option "Xinerama" "0"
EndSection

Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
VendorName "Unknown"
ModelName "Sony"
HorizSync 31.0 - 79.0
VertRefresh 56.0 - 85.0
Option "DPMS"
EndSection

Section "Device"
Identifier "Device0"
Driver "nvidia"
VendorName "NVIDIA Corporation"
EndSection

Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "nvidia"
VendorName "NVIDIA Corporation"
BoardName "GeForce3"
EndSection

Section "Screen"

# Removed Option "metamodes" "1152x864_85 +0+0"
# Removed Option "metamodes" "1280x960 +0+0"
Identifier "Screen0"
Device "Videocard0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 24
Option "TwinView" "0"
Option "TwinViewXineramaInfoOrder" "CRT-0"
Option "metamodes" "1152x864_85 +0+0"
SubSection "Display"
Depth 24
EndSubSection
EndSection

2009年5月21日木曜日

ファイルシステム及びサウンドのトラブル

udftoolsを使いDVD-RWやCR-RWのパケットライトを可能にしようと色々弄っていたところ、システムが不安定になり何度か再起動しているうちに「fsck」のチェックでエラーが出てしまい立ち上がらなくなってしまいましたorz
どうしたものかとしばし考えて、別パーティションに残しておいたDebian4.0(etch)を立ち上げ、端末から「fsck」を実効しました。
「fsck」はLinuxならば他のディストリビューションでも使えるはずなので、HDに別のLinux環境が無い場合はLiveCDを利用するのも一つの手だと思います。

# fsck /dev/hda4(修復するデバイスはアンマウントしておきます)

色々メッセージが表示されy/nを聞いてきますが、手動で修復するスキルも無いので取り合えず全てyを選択。終了後再起動するとどうにかDebian5.0 (Lenny)が立ち上がってくれました。一見問題ないように思えたのですが、やはりダメージを受けていたらしく音が出なくなってしまいました(つД`)
試行錯誤の末なんとか音も出るようになったのですが、どの作業が有効だったのか良く分からないので行ったことを一通り書き留めておきます。

まず「alsa-utils」「alsa-base」等alsa関連を再インストール。
次いでサウンドカードとモジュールを確認。
$ cat /proc/asound/cards
$ cat /proc/asound/modules

デバイスファイルを再構築。
# /usr/share/alsa-base/snddevices

サウンドカードを指定。
# alsaconf

「音量コントロールが強制終了しました」と表示されますが設定後に再読み込みをクリック。
システム>設定>サウンド サウンド「ソフトウェアによるサウンド・ミキシング(ESD)を有効にする」のチェックを外す。
PCを再起動後「音量コントロール」で音量とミュートの設定をします。「Master」「PCM」がミュートになっていると音が出ません。
システム>設定>サウンド サウンド「ソフトウェアによるサウンド・ミキシング(ESD)を有効にする」のチェックを入れ直します。
PCを再起動。

alsa関連を再インストール、再設定した形ですが、自分の場合は以上で復旧することが出来ました。

2009年5月14日木曜日

DebianでのRAWデータ現像

デジタルカメラの記録形式にはJPEGが多く使用されていますが、一眼レフ等ではRAWデータという「生の画像データ」で保存することが出来ます。フィルムカメラで例えるならばRAWデータがネガでJPEGがプリントされた写真といったところでしょうか。
通常デジタルカメラは内部でRAWデータを現像してJPEGに変換しているわけですが、これをRAWデータで記録することによってパソコン上で自分好みに現像することが出来ます。
RAWデータの利点は画像調整の際に劣化が無いこと、JPEGの各色8bitに対して各色12bitのため諧調がより滑らかに再現される等の利点があります。反面、現像には専用のソフトが必要な他、データが大きくなる(自分の使用してるNikon D40ではJPEGに対して二倍強の大きさになります)といった短所もあります。データの大きさに関しては大容量メモリーカードの登場やパソコンの性能向上もあり、最近ではあまり支障は無いと思いますが、問題は現像ソフトの方です。と言うのもRAWデータは各メーカー、更にはカメラごとに違います。このためRAWデータを扱えるソフトであっても自分のカメラに対応していなければ開くことは出来ません。各メーカー自社カメラに対応した現像ソフトを用意していますが、残念ながらWindowsまたはMac OSX用です。
しかしながらメーカー純正以外でもRAWデータを扱えるソフトは幾つかあります。Debian5.0 (Lenny)でも「ufraw」というソフトがあります。
「ufraw」はRAWデータを現像しPPM、JPEG、PNGに書き出すことが出来ます。もちろん現像の際に露出、色調等の調整をすることが可能です。対応しているカメラはHPで確認できます。ただしこれは最新版での対応状況なのでDebian5.0 (Lenny)での「ufraw」のバージョン(0.13-1+b2)では最近のカメラは対応していないかもしれません。
自分の使用しているNikon D40は発売されて二年以上経過しているので問題なく現像することが出来ました。各操作は分かりやすく過去に画像編集ソフトを触ったことがあれば迷うことは無いと思います。
自分は提案パッケージの「gimp-ufraw」という「GIMP」用のプラグインもインストールしました。「ufraw」は単体でも動作しますが、このプラグインによって「GIMP」と容易に連系を取ることが可能となります。
「ufraw」によりRAWの現像環境も整い、丁度、友人から8GBのカードを貰ったのでこれからはRAWでの撮影も気軽に行えそうです(^0^)
ちなみに貰ったカードはTranscend SDHC 8GB CLASS6(TS8GSDHC6)でフォーマットを確認したところ初期状態でFAT32、カメラで初期化後もFAT32でした。パソコンでマウントすると容量が7.5GBと表示されますが、これはメモリーカードメーカーは1000Bを1KBとして表記しているのに対しOS側は1024Bを1KBとしているためです。
Nikon D40ではRAWで約1000枚、JPEG FINE Lサイズでは約2200枚撮影することが出来ます。速度的にもCLASS6だけあって自分としては満足のゆくレベルです。

2009年5月5日火曜日

zipファイルの文字化け

他環境からDebianにファイルを持ってきた場合、文字コードの違いから日本語ファイル名が文字化けすることがあります。対処法としては以前このブログでも紹介した「convmv」を使い変換する方法があります。しかし、zipファイルから解凍したファイルには「convmv」で変換しても文字化けが直らないものがあります。
通常Debianでzipファイルを解凍するには「unzip」を使用します。「unzip」は解凍の際に文字コードを自動的に変換する機能を有していてるのですが、これが曲者で強制的にラテン語ベースで変換を行ってしまうらしいのです。これにより日本語のファイル名が破損し「convmv」で変換しても文字化けが直らないのです。当然これはバックエンドとして「unzip」を使用している「書庫マネージャー」(File-Roller)でも起こります。
対処法としては「unzip」のソースを書き換えて文字コードを変換する機能を無効にする等があるようですが、自分には些か敷居が高いです(´・ω・`)
色々考えた末に「unzip」の問題なのだから「unzip」以外でzipファイルを解凍すればいいことに気づきました。そこで最初に「p7zip-full」を試してみましたがやはり上手く生きません。更に色々と調べてようやくたどり着いたのが、jarコマンドを使う方法です。
jarはJavaARchiveと言ってJava環境で使用されるファイル形式ですが、実際はzipファイルです。
Debian5.0 (Lenny)ではJava環境があらかじめインストールされているのでjarコマンドをそのまま使用することが出来ます。

$ jar xvf zipファイルを指定

解凍後に $ convmv -r -f sjis -t utf8 ディレクトリをフルパスで指定 --notest で変換

以上で見事文字化けが直りました\(> <)/
この「unzip」による日本語ファイル名の不具合は周知の事実のようで、姉妹ディストリであるUbuntuでは既に「unzip」の修正版があるようです。zipファイルは普及率も高く使用する機会も多いのでDebianでも早く修正されることを期待しています。

2009年4月29日水曜日

EasyTAG

MP3ファイルはID3タグによって曲名やアーティスト、アルバム等の情報を記録することが出来ます。
このID3タグはMP3プレイヤーでは曲情報の表示に使用され、曲を管理する上で大変便利な機能なのですが、タグの文字コードが異なると日本語が文字化けを起こしてしまいます。自分もMacでエンコードしタグ付けしたMP3ファイルを「Rhythmbox」に読み込んだところ盛大に文字化けしました。
そこでID3タグ編集ソフトの「EasyTAG」を使用してみました。他にもID3タグ編集ソフトは幾つかありますが「EasyTAG」を選んだ理由はGUIであることと文字コードの変換が出来るからです。
「EasyTAG」で文字コードを変換するにはあらかじめ設定をしておく必要があります。設定メニューの「設定」>「ID3 タグの設定」で「Character Set for writing tags」の「Charset」を「Unicode UTF-8」に「Character Set for reading tags」は「Non-standart」にチェックを入れ「日本語(Shift_JIS)」を選択しOKを押します。
以上で文字コード変換の設定は終了です。ツリーから変換したいMP3ファイルのあるディレクトリを選択するとファイルが読み込まれるので上手く変換されているか確認します。文字化けが解消されていないようでしたら「Character Set for reading tags」の文字コードを別のもの変えて再度ファイルを読み込ませます。上手く変換されているようなら変換したいファイルを選択し、ファイルメニューから「ファイルの強制保存」を選択します。
大体は上手く変換してくれますが、中には情報が抜けて空欄になってしまったり微妙に変換が上手くいかないものもあります。その場合は手動で修正することになりますが「EasyTAG」にはフォルダ名やファイル名から自動でタグを付与する等の便利な機能が多くあるので、それらを利用すれば一から書き直すよりもずっと楽に修正を行えます。

2009年4月24日金曜日

Evince ドキュメント・ビューア

Evince ドキュメント・ビューア
PDFはプラットフォームが異なってもレイアウトやフォントスタイルを保持出来るドキュメントフォーマットです。近年はカタログやマニュアル等PDFで配布されていることも多いので目にする機会も増えました。ただ中にはプレーンテキストでも十分だと思える内容のものも時折見受けられますが(^_^;
このPDF、確かに便利なことは便利なのですが、閲覧に専用のビューアを必要とします。ビューアは開発元から「Acrobat Reader」というものが無償で配布されていますが、これが総じて重いです。
Debian5.0 (Lenny)でも「Acrobat Reader」は非公式のリポジトリ等を利用してインストールすることが可能ですが、同様なソフトである「Evince」というドキュメントビューアがあらかじめ用意されているので、特別な理由がなければ「Acrobat Reader」をインストールする必要は無いでしょう。
「Evince」はPDF、PostScriptの表示が可能で動作も「Acrobat Reader」に比べ軽快です。もちろんブラウザのプラグインとしても動作します。
自分もPDFの閲覧には「Evince」を使用していますが、とある書類で文字化け及び文字が表示されないことがありました。調べたところ同様の事例は多いようで、どうやら日本語のPDFでフォントが埋め込まれていない場合に起きる現象のようです。
対策は二通りあるようですが、自分は簡単な「poppler-data」パッケージをインストール(non-freeパッケージのためリポジトリの変更が必要な場合があります)する方法を取りました。
「poppler-data」インストール後、問題のあったPDFを再び表示してみましたが、文字化け、文字の非表示は解消され、無事内容を確認することが出来ました。

2009年4月21日火曜日

StartUp-Manager

StartUp-Manager
Debianを他のOSとのマルチブートで使っている場合、通常デフォルトで立ち上がるOSはDebianに設定さていると思います。StartUp-ManagerはブートローダであるGRUBの設定を変更し、デフォルトで立ち上がるOSをWindows等にすることが出来ます。
使用するには「Synapticパッケージマネージャ」で「startupmanager」を検索し、インストールします。インストールされるとメニューの システム>システム管理>StartUp-Manager から呼び出すことが出来ますが、その際rootのパスワードが必要となります。
設定は項目別にタブで整理されていて、デフォルトで立ち上がるOSを変更するには「起動オプション」タブの「デフォルトのオペレーティングシステム」から希望のOSを選択します。他にもブートローダのメニューの待ち時間等を変更することも出来ます。
設定作業はGUIで簡単に行うことが可能なので、GRUBの設定を変更したい場合はインストールすると大変便利なパッケージだと思います。

2009年4月17日金曜日

カードリーダー(SDカード)

Debian5.0 (Lenny)でUSB接続のカードリーダーを使いSDカードのデータ転送を行ってみました。
使用環境は以下の通りです。

カードリーダー SanDisk Image Mate 5in1
SDカード PQI 1GB 150倍速(カメラ側でフォーマット)
カメラ Nikon D40
接続 USB2.0

カードリーダーを繋いでSDカードを挿すと1、2秒でマウントし、85枚、約240MBのデータをHDに転送してみたところ10秒程度で終了しました。ついでに書き込みも試してみましたが、問題無く書き込めました。
SDカードのフォーマットはFAT16でした。SDHCカードも試したかったのですが、手持ちに無かったので出来ませんでした。SDHCは基本的にFAT32のはずなので速度的に差があるか入手することがあったら検証してみたいと思います。
近所で撮影した桜です。ブログに貼るには少し大きすぎたのでGIMPで縮小してあります。

2009年4月14日火曜日

USBメモリ

最近のパソコンならばUSBメモリはプラットフォームを問わずに大抵は使えると思います。バックアップやデータの受け渡しにと非常に便利なのはもちろん、登場した当初と比べ大容量、低価格になったこともあり、お持ちの方も多いのではないでしょうか。
自分もつい先日近くの量販店でSLICON POWERのULTIMA-II I Seriesの4GBのものを千円で購入しました。
早速使用してみましたがDebian5.0 (Lenny)とMac OS9の両方ですんなりと認識してくれました。速度的にもUSB2.0接続では割と快適です。30MBくらいのファイルならば処理待ちのバーも出ずに一瞬で書き込みが終わります。
フォーマットを確認したところFAT16でしたので、容量的に無駄が生じるかと思いFAT32でフォーマットしなおしたのですが、これは失敗でした。速度が極端に落ちてしまったのです。特に書き込み時は酷く、自分の環境ではFAT16と比べて10倍くらい低下してしまいました(>_<;;
いくら容量的には無駄が少ないといってもここまで速度差があるとFAT16の方が使い勝手がいいので再びフォーマットしなおしました。
フォーマットはDebian5.0 (Lenny)で「Partition Editor」(Gparted)を使い行いました。ちなみにMac OS9でもFATでフォーマットできますが、FAT32になってしまいます。
USBメモリをフォーマットした後に極端に速度が落ちてしまった場合はフォーマット形式を確認してみると良いかもしれません。

2009年4月10日金曜日

USB HD

友人からIDE160GBのHDをもらったので外付けのUSBケースに入れて使うことにしました。購入したのは玄人志向のGW3.5US-PSU/SWという製品です。この製品を選んだのはIDE、SATA両対応だったことと、Mac対応(X、9、8.6)だったからです。この辺の製品は大体はMacでも問題は無いことが多いですが、対応をうたっていると安心感が違います。まあ、もっとも、Debian対応とは書いてありませんでしたが(笑)
箱の中に書いてある解説通りにHDを組み込んで接続すると問題無くマウントしました。HDはNTFSでフォーマットしてあったのですが、Macでも使いたいので「Gparted」でFAT32に初期化しました。以前このブログでも書きましたが「Gparted」でFAT形式のフォーマットするには「dosfstools」が必要です。
OS9でも試してみましたが問題無く読み書きで来ました。日本語ファイル名もDebian、OS9共に読めますが、OS9は扱えるファイル名の長さが31バイトまでなのでそれを越えるものは一部が化けて省略されます。
速度に関してですが、DebianがインストールしてあるDimension8100はUSB2.0のカードが増設してあるので問題は無いのですが、Macの方はUSB1.1のためかなり遅いです。
読み書きの遅さはある程度予想していたのですが、マウントに2分程かかります。最初に接続した時はフリーズしたのかと思い強制再起動をかけてしまいました(^ ^;
ただ、一度マウントしてしまえばFinderの操作がもたつくようなことはありませんし、読み書きが遅いといっても保存してあるMP3を再生するくらいの速度は十分にあります。
USBはSCSI等と違って簡単に接続出来るので、これからはDebian、Macの双方でファイルのバックアップ等に活躍してくれそうです(^ ^)

2009年4月8日水曜日

NTFSディスクのマウント

現在自分は一台のHDをパーティーションで分けてDebian4.0(etch)とDebian5.0 (Lenny)、Windowsのトリプルブートで使用しています。そのためDebian5.0 (Lenny)で使用するHDスペースが少々手狭になってしまいました。
そこでWindowsのパーティーション(NTFS)をデータ置場として使用することにしました。Debian5.0 (Lenny)はNTFSをそのままでも読むことは出来ますが、書き込みが出来ません。NTFSの読み書きを可能にするには「ntfs-3g」パッケージが必要です。
まずは「ntfs-3g」を「Synapticパッケージマネージャ」でインストールします。
次いで、以下のようなコマンドかrootでログインしてマウントポイントとなるディレクトリを作成します。

# mkdir /media/win

後は以下のコマンドでマウント、アンマウントが可能となります。

マウント
# ntfs-3g /dev/hda1 /media/win -o force

アンマウント
# umount /media/win

起動時にマウントさせたい場合は/etc/fstabに以下のように書き加えます。
※環境によってによってデバイスやマウントポイントは変わります。

NTFSの起動時マウント
$ gksu gedit /etc/fstab
/dev/hda1 /media/win ntfs-3g rw,user,uid=1000 0 0

これでNTFSも読み書き可能となりましたが、やはりファイルシステム自体が異なるためか幾つか通常とは違う動作をします。
自分が気づいたのはファイルを削除する場合「ゴミ箱へドラック&ドロップ」もしくは「右クリック>ゴミ箱へ移動する」を選択すると通常はゴミ箱にファイルが移動するだけで「ゴミ箱を空にする」を実効しなければ削除されませんが、「ゴミ箱へドラック&ドロップ」もしくは「右クリック>ゴミ箱へ移動する」で即座にファイルが削除されるので注意が必要です。
もう一つはデスクトップ上にファイルのリンクを作成すると「同一のファイルシステムではありません」と表示されゴミ箱に移動できずに削除出来ませんでした。
何度やってもエラーメッセージが表示されてしまうので、やむなく端末から以下のようにrmコマンドを使い削除しました。

$ rm 削除したいファイルをフルパスで指定

以上のような細かい点を除けば、通常のディスクと同じように使用することが出来ます。
日本語ファイル名も読めるので、自分は当初の目的通りデータ置場としてNTFSディスクを活用しています。

2009年4月3日金曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)へのバージョンアップ(アプリケーション)

Debian4.0(etch)とDebian5.0 (Lenny)ではデフォルトでインストールされるアプリケーションに多少の違いがあります。追加されたものもあれば逆に削除されたものもあります。
まず、インターネット系ではメールソフトの「Claws Mail」やメッセンジャーソフトの「Pidgin」等が加わりました。「Claws Mail」は「Sylpheed」の機能強化版で設定も「Sylpheed」のものを引き継いでくれます。自分も試しに起動してみましたが、問題無く設定が読み込まれました。日本語化はされていませんが、進行中との情報もありますので今後は期待が持てそうです。
今回加わった「Pidgin」ですが有名なソフトなのでDebian4.0(etch)でも使っていた方は多いと思います。旧環境から設定を引き継ぎたい場合は、自分のhomeフォルダの「.purple」という隠しフォルダをコピーすれば設定が受け継がれます。
その他にはデフォルトではインストールされませんが、2chブラウザの「JD」が公式に加わっています。
グラフィック系ではベクター系の「Inkscape」が追加されました。2DCGに於いては「GIMP」と合わせればほとんどの要求に応えてくれるのでは無いでしょうか。他のアプリケーションもそうですが、これだけ完成度が高いものがフリーウェアとは驚くばかりです。開発に携わっている方々に感謝です\(> <)/
ゲームには「チェス」が追加されました。自分はコマの動き方を知っている程度なので全く勝負になりません、完敗ですね(^ ^;
サウンドとビデオのカテゴリーは割と変更がありました。まず「動画プレイヤー」が「Xine」から「GStreamer」ベースになりました。FLV等も再生できるようになり、対応動画形式も増えたように思います。
CD/DVDのライティングソフトも変わりました。「GnomeBaker」が無くなり「Serpentine」というオーディオCD専門のライティングソフトが追加されました。データCD/DVDは「CD/DVD の作成」で焼けるので支障はないのですが、自分は「Brasero」をインストールしてみました。「Brasero」は初めて使いましたが、日本語化もされていてインタフェースも分かりやすく使いやすいです。
全体的に見て各アプリケーションバージョンアップされ、機能安定度共に上がっている印象です。

2009年4月1日水曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)へのバージョンアップ

リリースされ一月半ほど経ったので、少々遅ればせながらではありますが、Debian5.0 (Lenny)にバージョンアップしました。
バージョンアップにはリポジトリリストを変更してDebian4.0(etch)をバージョンアップする方法もあるのですが、自分は新規にインストールしました。
ただ、何か不具合があった時のためにDebian4.0(etch)も残しておきたかったので「Gparted」を使いパーティーションを編集、空き容量を作りDebian5.0 (Lenny)をインストールすることにしました。
インストール自体はDebian4.0(etch)と特段変わりは無く、指示通りに進めていくだけでスムーズにインストールは終了、無事Debian5.0 (Lenny)が起動しました。メールやブラウザ等設定を引き継ぎたいアプリケーションはhomeフォルダ以下の設定ファイル(.の付いた隠しファイル)を旧環境からコピーしました。
デスクトップ環境はDebian4.0(etch)と同じGNOMEなので見た目、操作感とも印象はほとんど変わりませんが、アイコンはリアルになった感じです。
設定等も大きく違いはありませんが、幾つかは新規に追加されたり、統合されたりしています。自分が気になったのは システム>設定>外観の設定 です。この設定項目はテーマ、背景、フォント、インターフェースとその名の通りデスクトップの外観の設定が集約されています。基本的にDebian4.0(etch)の時に個別だったものがタブでまとめられたものです。
ただ、フォントを追加する場合Debian4.0(etch)の時には デスクトップ>フォント>詳細、レンダリングの詳細>フォントのフォルダへ移動、開いた"フォント"フォルダへドラック&ドロップすれば良かったのですが、Debian5.0 (Lenny)のフォントの設定では フォント>詳細、レンダリングの詳細 を開いても フォントのフォルダへ移動 が見当たりません。
フォントのフォルダへ移動 で追加したフォントは自分のhomeフォルダの「.fonts」という隠しフォルダに追加されるので、自分でフォルダを作成追加してやれば良いのですが、何故 フォントのフォルダへ移動 が無くなってしまったのか良く分かりませんでした。
もしかして自分特有の現象かと思い調べて見たところ、Nautilusのバックエンドが刷新されたため現在フォントフォルダ(fonts:///)を利用できない状態になっているそうで、修正されるのを待つしかなさそうです。
新しいところではシステム管理に アプリケーションの追加と削除 が加わりました。グラフィカルなインターフェイスでアプリケーションのアイコンや人気度まで表示してくれます。これからアプリケーションを検索、選択する際にはとても参考になりそうです。
後は システム>設定 に追加された System Profiler and Benchmark もシステムやデバイスの情報が簡単に確認出きるので便利です。
他にはWindows(Shift-JIS)のCD-Rが設定に手を加えなくても日本語ファイル名が文字化けしなくなりました。
Debian4.0(etch)の時は設定を変更しなければならなかったものがDebian5.0 (Lenny)ではそのまま使える場合が多いです。日本語化も進んでいると思います。
安定度も増したように思います。Debian4.0(etch)の時は文字入力時にIceweasel等が稀に固まりましたが、バージョンアップしての二週間では今のところその現象は皆無です。
バージョンアップによる変更点は多義に渡ると思いますが、技術的な面は自分はまったく分からないので、大変大まかですが、以上がDebian5.0 (Lenny)の導入時の感想です。
また気づいたことがあればその都度書き留めていきたいと思います。尚このブログでは以降はDebian5.0 (Lenny)をベースに書いていきます。
次回は個々のアプリケーションについて書きたいと思います。

2009年3月20日金曜日

検索サイト

今回はDebian関係から離れて、検索サイトをいくつか紹介したいと思います。Googleのブログを使っていて他の検索サイトを紹介するのも何ですが(^ ^;
インターネットを使う上で検索サイトは必要不可欠なものでしょう。現在ここまでインターネットが発展したのも検索サイトの存在が多分にあったと思います。いくら情報を蓄積してもそれを見つけ出す手段が無ければ意味は無いでしょう。
人それぞれお気に入りの検索サイトがあると思いますが、自分が検索サイトを選ぶポイントは検索能力自体はもちろんですが、軽いことと日本語が使えることの二点です。
現在はポータルサイトの一部として検索の機能を提供しているというサイトが多くなりましたが、そういったサイトは押し並べて重いです。検索する度にFlashの広告が張られた重いページを読み込まなければならないのはストレスが溜ります。あげくレイアウトが繁雑で肝心な検索結果が見づらかったりと本末転倒な場合もままあります。
使用頻度が高ければ高い程サイトの軽さというのは重要なファクターだと思います。
Googleもここ数年色々なサービスを提供しているのでポータルサイトとも呼べると思いますが、多機能となってもあくまで検索がメインというスタンスなのでしょうか、例外的にトップページは軽く使い易いです。

少々前置きが長くなりましたが、以上の事を踏まえて、まず紹介したい検索サイトは「Mooter」です。
軽さとそのシンプルなレイアウトから初期の頃のGoogleを思い起こします。日本語も問題無く使用できますし、ヘルプ等も日本語化されています。特徴としてはStarBurstという検索結果をカテゴリー別に星型に表示するユニークな機能があります。ただし、イメージ検索の機能はありません。

次に紹介したいのは「AltaVista」です。英語の検索サイトなのですが、日本語でもそこそこヒットします。英語表記さえ気にならなければ動作も軽く使い易いと思います。翻訳やイメージ検索の機能も提供しています。
やはり国内の検索サイトに比べると検索結果は大分違い日本語で検索しても海外のサイトが多くヒットします。それ故思わぬサイトを発見したりする事もあり結構面白いです(^ ^)

続いてもう一つ英語の検索サイトを紹介します。「Lemmefind.us」はイメージ検索を始め様々な検索が可能です。WikipediaやYoutube等も検索出来ます。Web検索では日本語でも結構ヒットしてくれますが、Wikipedia等は英語版から検索されます。
Lemmefind.us」の特徴は検索結果のサイトがサムネイル画像で表示されることです。これによりリンクを開かなくてもそのサイトのおおよその見当が付けられます。
これはかなり便利で、ヒット数を稼ぐために実際の内容とは関係の無いワードをMETAタグに書き込んでいるサイト等を踏まずに済みます。

最後に検索サイトでは無いですが「SearchPlugin.jp」を紹介したいと思います。
SearchPlugin.jp」ではWebブラウザの検索バー(ナビゲーションツールバー)のプラグインを大量に公開しており、それらをFirefox系のブラウザに簡単に追加することができます。もちろんDebianのIceweaselでも使用することが出来ます。
自分はいくつか辞書系のサイトを追加していますが、ブログを書く上でも非常に重宝しています。

2009年3月17日火曜日

「Gparted」

Gparted」はディスクの初期化やパーティーションの作成、編集等が出来るパーティーションエディタです。
一般的なフォーマッターでは既存のパーティーションの大きさを変更したい場合はディスクを初期化しなおさなければなりませんが「Gparted」は改めて初期化すること無く既存のパーティーションを編集することができます。
更に特徴的なのが通常のパッケージの他にLive版が用意されている点です。Live版はLinuxデストリビューションの一種でi386版のみですが、これをCD-R等から立ち上げることによって現在使用しているOSがインストールされたディスクも編集が可能です。
「Gparted」は便利なソフトである半面、ディスクフォーマットを編集する性格上危険な側面もあります。トラブルが起こるとデータ消失等取り返しがつかなくなる恐れがあります。
以下に大まかですが、Live版の導入方法を紹介しますが、使用に関してはあくまで自己責任でお願いします。
あらかじめバックアップを取る等トラブルへの対策は必修です。

HPからLive版のisoファイルをダウンロードし、CD-Rに焼きます。
作成したCR-RからPCを立ち上げます。
Keymaps(キー配列)を設定します。
デフォルトの「Don't touch keymap」で良いと思いますが必要があれば変更してください。
Languageを設定します。
デフォルトは「US English」です。希望する言語の数字を入力します。
Modeを選択します。
デフォルトではGUIモードの「0」が選択されています。
以上で「Gparted Live」が起動します。

「Gparted」自体の使用方法はここでは説明しませんが、右クリックからほとんどの操作を行うことが出来ます。操作の流れとしては作業を指定し、適用を選んで実行させるという感じです。

「Gparted」はext2、ext3を始め非常に多くのフォーマットに対応していますが、Debian4.0(etch)にインストールされている「Gparted」がデフォルトで作成できるフォーマットはext2、ext3とlinux-swapの三つです。その他のフォーマットを作成するには新たにパッケージを追加する必要があります。
「Gparted」のHPのFeaturesに各フォーマットに対応したパッケージが記載されているので「Synapticパッケージマネージャ」で検索、インストールすれば対応フォーマットを増やすことが出来ます。
自分はさしあたってFAT用の「dosfstools」とNTFS用の「ntfsprogs」パッケージを追加しました。
各フォーマットの対応状況はメニューの Gparted>Features から確認することが出来ます。

2009年3月13日金曜日

日本語ファイル名の文字化け

WindowsやMacで作成したCD-R(isoフォーマット)をDebianでマウントすると日本語ファイル名が文字化けしてしまうことがあります。これは文字コードの違いによるものです。
文字化けしているだけならばまだいいのですが、それによりアクセスできないフォルダやファイルが出てきてしまいます。例えばWindowsやMacでは10フォルダあるのにDebianでは7フォルダしか見えない等ということもあります。
そこで /etc/fstab ファイルの設定を書き換えてDebianでもWindowsやMacで作成したCD-R(isoフォーマット)の日本語ファイル名を表示出来る方法を紹介します。

まず設定ファイルを開きます。

$ gksu gedit /etc/fstab

設定ファイルの次の行を変更します。
/dev/hdc /media/cdrom0 udf,iso9660 user,noauto 0 0

user,noautoの後に,utf8を以下のように追加し、保存します。
/dev/hdc /media/cdrom0 udf,iso9660 user,noauto,utf8 0 0

これでWindowsやMacで作成したCD-R(isoフォーマット)でも日本語ファイル名を文字化けせずに表示してくれます。

他には圧縮ファイルで解凍したファイルの日本語ファイル名が文字化けしている場合があります。そんな時は「convmv」を使用すればファイル名を正常に変換してくれます。
まずは「convmv」を「Synapticパッケージマネージャ」等を使いインストールします。
「convmv」はコマンドラインのソフトなので「GNOME端末」から以下のコマンドを実行します。

$ convmv -r -f sjis -t utf8 ディレクトリまたはファイルをフルパスで指定 --notest
-fの後が変換前の文字コード、-tが変換後の文字コードです。

$ convmv --list
対応文字コードの一覧が表示されます。

$ convmv -r -f sjis -t utf8 ディレクトリまたはファイルをフルパスで指定
--notestオプションを外すと実際の変換はおこなわれずに変換後のファイル名を端末に表示します。

文字化けしたディレクトリやファイルは「GNOME端末」で指定できないことが多いので新たにフォルダを作成し、そこに変換したいファイルを移動して指定すると良いです。

日本語ファイル名の文字化けはDebianで作成したファイルを文字コードの違う他のプラットフォームに渡した場合にも起こります。その場合はあらかじめ英数字のファイル名を使用した方がトラブルが少なくて済むと思います。英数字は各文字コード共通なので文字化けは起こりません。

2009年3月11日水曜日

uimツールバーの表示設定

Debian4.0(etch)を標準のデスクトップ環境でインストールした場合、文字入力のツールバーが右下の方に表示されると思います。
手軽に設定や辞書登録出来るので便利なのですが、ウインドウを最大化した時等は目障りに感じることもあるかと思います。そこでパネルの中に収納出来ないか調べてみると設定方法がありました。
以下、設定方法です。

$ im-switch -c を実行するといくつか候補が表示されます。
uim-systray の番号を選択します。
PCを再起動します。
これで上パネルの右にツールバーが格納されます。
しかし、この方法だとツールバーの移動が出来ません。自分は下パネルの右に表示したかったので次の方法を取りました。

$ im-switch -c で uim の番号を選択します。(再起動後uimツールバーが非表示となります)
続いて「uim-applet-gnome」パッケージをインストールします。
PCを再起動します。
ツールバーを表示したい位置でパネルを 右クリック>パネルへ追加 を選択します。
パネルへ追加から「入力メソッド表示器(uim)」を選択、追加を押します。
入力メソッド表示器(uim-applet-gnome)はアプレットなので 右クリック>移動 で簡単に位置を調整出来ます。

元に戻したい時は
$ im-switch -c で uim-toolbar-gtk の番号を選択、再起動すれば再びuimツールバーが表示されるようになります。

また、ツールバーを全て非表示にした場合でもメニューの アプリケーション>Debian>アプリケーション>ツール>uim-toolbar-gtk でツールバーを呼び出すことが可能です。

2009年3月9日月曜日

圧縮解凍

Debian4.0(etch)では「書庫マネージャー」(File-Roller)という圧縮解凍ソフトが用意されています。
「書庫マネージャー」(File-Roller)は個別の圧縮解凍ソフトを自らのプラグインの様に扱うことにより様々な形式に対応することが出来ます。
現在主に利用されている圧縮形式はtar、gz、lha、rar、zipといったところでしょうか。

「tar gz」
Linuxでは標準的な圧縮形式でアプリケーションの配布をはじめ様々なファイルのやり取りに使用されています。もちろんDebianでもデフォルトで圧縮解凍が出来ます。
ちなみにtarには圧縮機能はなくファイルをひとまとめにする機能しかないそうです。そこで圧縮機能を持つgzと併用し、tar.gzという形で使われることが多いです。

「lha」
lhaは日本で開発され歴史も長く、各プラットフォームでフリーで配布されていることもあって国内では広く普及しています。自分もOS9では良くお世話になりました。象がファイルを押し潰している愛嬌のあるアイコンが印象的です(^ ^)
Debianでは「lha」パッケージをインストールすれば圧縮解凍共に利用可能です。

「rar」
Windows系の圧縮形式です。Debianで解凍するには「unrar」パッケージが必要です。「unrar-free」というパッケージもありますが、こちらは3.0形式までしか対応していません。
尚、圧縮は「rar」パッケージを利用すれば可能ですが、シェアウェアです。
「unrar」も「書庫マネージャー」(File-Roller)で使用出来ますが、稀にパスワードがかかったファイルでは上手く解凍出来ないことがありました。
そんな時はGNOME端末からコマンドラインで使用すれば上手くいく場合があります。

$ unrar e ファイルをフルパスで指定

パスワードを尋ねてくるのでパスワードを入力します。
※入力されたパスワードは画面には表示されません。

パスワードをあらかじめ入力する場合は -p オプションを使用します。
例 パスワードが12345の場合。

$ unrar e -p12345 ファイルをフルパスで指定

「zip」
zipは現在最も普及している圧縮形式ではないでしょうか。「書庫マネージャー」(File-Roller)でもデフォルトで扱うことが出来ますが、自分は更に7z形式も扱える「p7zip-full」パッケージを追加しました。
分割ファイルで「書庫マネージャー」(File-Roller)からの解凍が上手くいかないことがありましたが、コマンドラインでは解凍することが出来ました。
「p7zip」ではパッケージ名とコマンドが異なります。解凍は以下のコマンドを使用します。

$ 7z e ファイルをフルパスで指定

圧縮形式は本当に色々あってどれを使って良いか迷ってしまいます。汎用性を重視するか圧縮率を重視するかでも選択は変わってきますし、使用環境や好みの部分も多分にあるかもしれません。
自分はDebianではtar.gzをWindowsもしくはMacに渡す場合にはzipまたはlhaを使用しています。

2009年3月6日金曜日

動画再生 FLVの音ずれ対策

「Mplayer」は対応動画が多く、他のソフトでは上手く再生出来ないことが多いFLV形式も再生することが出来ます。
ただ、同じFLV形式でも映像と音声がシンクロしないものがままあります。症状としては音声の再生速度は正常なのですが、映像の方が早送りで再生されている感じです。
設定を変更しても解決せずに頭を悩ませていましたが、ネットでようやく解決法を見つけました。
「Mplayer」は元々はコマンドラインのソフトで「GMplayer」というフロントエンドを介してGUIを提供しています。
コマンドラインのソフトでは往々にしてオプションコマンドを追加することにより動作に変化を加えることが出来ますが「Mplayer」もそれが可能です。
オプションコマンド -correct-pts を追加し、GNOME端末で以下のように記述すれば問題のFLVを音ずれなく再生することが出来ます。

$ mplayer -correct-pts ファイルをフルパスで指定

しかし、これではGUIが使えない上に音ずれするFLVを再生するたびにコマンドを記述しなければなりません。
そこで自分は FLVファイルを右クリック プロパティ>開き方>追加 コマンドをカスタマイズする に以下のように書き込みました。

gmplayer -correct-pts

これで プロパティ>開き方 で「gmplayer」を選択すれば以降はダブルクリックで再生できるようになります。
この方法だと全てのFLVの再生にこのオプションが適用されることになりますが、元々音ずれがないファイルも今のところ特に問題はありません。

2009年3月5日木曜日

動画再生

動画再生というのはその形式の多さからも結構厄介で、再生ソフトもこれ一本あれば全てOKという具合には中々いかないものです。
自分もいくつか試しましたが、現在インストールしているのは「動画プレイヤー」(totem-xine)「Mplayer」「VLC」の三つです。

「動画プレイヤー」(totem-xine)
Debian4.0(etch)に標準プレイヤーとしてインストールされています。割りと多くの動画を再生可能ですが、他の二つと比べると対応している動画は少なめです。
操作、設定は共にシンプルで分かりやすく、動作も軽いです。

「Mplayer」
デフォルトで多くの動画を再生することが出来ます。コーデックは/usr/lib/codecsにインストールされています。
操作系は分かりやすく、多機能な割りにそれほど重くありません。右クリックからほとんどの操作が出来ますが、スキンも変更が出来るので自分の好みの外観にすることも出来ます。
ただ設定は少々難しいです。設定が合ってないと全く動画が再生されないこともあります。自分の場合も初期設定の状態では映像が表示されませんでした。
同様の症状の方も多いようなので、参考までに現在の自分の設定を載せておきます。

Audio esd EsounD audio output
Video xv X11/xv (自分の場合これ以外では映像が表示されませんでした)
Subtitles & OSD (デフォルト)
Font (デフォルト)
Codecs & demuxer>Video codec family: Null video decoder
Codecs & demuxer>Audio codec family: native GSM/MSGSM audio decoder
Misc (デフォルト)

「VLC」
ノンインタレース再生に優れています。ノンインタレースのパターンをいくつかから選ぶことが出来ます。
操作系はシンプルで分かりやすいですが、設定は複雑です。正直、自分も分からないところが多々あります(‾ヘ‾;)ウーン
スキンも変更可能ですが、変更すると自分の環境では非常に重くなってしまうのでデフォルトに戻しました(^_^;
ノンインターレースの設定とスキンの変更は以下の通りです。

デフォルトでノンインターレースを有効にする
設定>設定>ビデオ>フィルター Deinterlacing video filter にチェックを入れる。
設定>設定>ビデオ>フィルター>ノンインタレース化
表示 ノンインタレース化モード で任意の方式を選ぶ。(自分のお薦めは「ブレンド」または「X」です)

スキン変更
ダウンロードしたファイルを解凍して /usr/share/vlc/skins2 もしくは任意の場所に置きます。
設定>インターフェースを切り替え Skins 2 を選択。変更になったスキンのウインドウ枠を右クリック。
/usr/share/vlc/skins2 にスキンデータを置いた場合は、スキン選択>から任意のスキンを選択します。
任意の場所に置いた場合は、スキン選択>スキンを開く でスキンデータを指定します。
これで目的のスキンに変更されたと思いますが、このままだと「VLC」を再起動すると元に戻ってしまうので今設定したスキンをデフォルトに設定します。
ウインドウ枠を右クリック>その他>設定>インタフェース>Main interfaces インタフェースモジュール スキン化インターフェース を選択、保存を押します。

※インストールされてないインタフェースモジュールを選択すると「VLC」を起動してもウインドウが表示されないことがあります。そのような時はhomeフォルダ下の不可視ファイル.vlc/vlcrcファイルを削除すればデフォルト状態で起動できます。ただし、設定もデフォルトへと戻ってしまいます。

メニューや設定等ほとんどが日本語化されていますが、表記が統一されていなかったりと割りとアバウトです。上記も実際のメニューに習って表記しましたがインターフェースとインタフェースが混在しています。
意味は通じるので実用上問題ないのですが「すとリー民具」とかちょっと面白いです(^ ^)

2009年3月1日日曜日

サウンド 「Grip」「SoundConverter」

前回に続きサウンド関係のソフトを紹介したいと思います。一つは「Grip」というCD取り込み&エンコードソフトです。
「Grip」は「Rhythmbox」の様な多彩な再生機能はありませんが、トラックの一部をセクタ単位で指定して取り込める等、取り込みやエンコードに関して細かく設定することが出来ます。
更にパッケージの追加により様々なフォーマットでのエンコードにも対応しています。
いくつかのエンコーダがあらかじめ設定されていますが、設定を有効にするにはエンコーダのパッケージをインストールした後に 設定>エンコーダ>エンコーダ 実行形式 にフルパスで指定します。
例えば「Lame」(mp3エンコーダ)の場合 /user/bin/lame となります。ファイルの書式などについては「Grip」のヘルプに詳しい記載があります。

もう一つ「SoundConverter」というソフトを紹介したいと思います。これはその名の通り音声ファイル変換ソフトです。
GNOMEはwav形式のファイルをシステムサウンドとして指定して色々な操作に効果音を付けることが出来ますが、ネット上等で配布されている音声ファイルは必ずしもwav形式とは限りません。
そんな時に「SoundConverter」を利用すれば複雑な操作無しに手軽に音声ファイルをwav形式へと変換できます。もちろんwav形式だけでは無く他の形式にも変換できます。
デフォルトでは「Ogg Vorbis」「FLAC」「WAV」に対応しています。日本語化はされてませんが、操作や設定は分かり易いです。

2009年2月22日日曜日

サウンド MIDI編

Debian4.0(etch)では「timidity」(ソフトシーケンサー)と「freepats」(MIDI音源)の二つのパッケージによりMIDIファイルを再生することが可能です。
ただし「freepats」に収録されているのはフリー音源のみで全ての音源を含んでいませんので、あくまで簡易的な再生と考えた方が良いでしょう。
「mozplugger」プラグインがインストールされていればWeb上のMIDIも再生することが出来ます。「mozilla-mplayer」にもMIDIのプラグインは含まれていますが、自分の場合は「mozplugger」の方が相性が良かったので「mozilla-mplayer」の方はMIDIのサポートを無効にしています。
「mozilla-mplayer」の設定はプラグインの再生ウインドウ内で 右クリック>設定、MIDIのサポートを有効にする のチェックを外します。
もちろん「timidity」はローカルに保存したMIDIファイルも再生することが出来ます。基本はコマンドベースですが「timidity-interfaces-extra」パッケージを導入することによりいくつかのGUIインターフェイスを追加することが出来ます。
MIDIファイルを右クリック>プロパティ>開き方>追加 コマンドをカスタマイズする に使用したいインターフェイスのオプションを加えたコマンドを追加すれば以降はファイルのダブルクリックで指定したインターフェイスにより再生されます。

コマンドとインターフェイスのスクリーンショットです。

timidity -ig
(gtk+ interface)


timidity -ik
(Tcl/Tk interface)


timidity -ia
(XAW interface)

2009年2月20日金曜日

GNOME端末とコマンド

Macユーザーの自分にとってコマンドというのは全く馴染の無いものでした。そもそもコマンドを使わなくて済むからMacを使っていたわけです。
OS9にもAppleScriptとというファイル操作等を自動化できるプログラムが付いていましたが、それもビデオの様にFinder操作を記録、再生することが出来たので、ちょっとしたものならばScriptを記述する必要はありませんでした。
自分が「パス」と言われて思い浮かぶのはファイルの所在を示す方では無く「ベジェ曲線」の方の「パス」です。
そんなわけですから最初はGNOME端末を使うのに試行錯誤でした。いや、今もそうですね(^ ^;
例えばファイルをパスで指定する方法が分からず、右クリックでプロパティを開いて場所をコピー&ペーストした後、/を加えてファイル名をコピー&ペーストするというなんとも面倒なことをしていました(´・ω・`)
結局、後に右クリック>コピーでファイルのパスがコピー出来ることを見付け、更にGNOME端末にドラック&ドロップすればいいことを知りました。
GNOME端末の使用方法は、ヘルプ>目次基本的な使用方法、及び、使用方法に分かり易く説明されています。ヘルプは良く読むべきですね(^ ^;
一応基本的なことを二三書き留めておきます。

ファイルを指定するにはファイルをGNOME端末にドラック&ドロップする。
もしくはファイルを右クリック>コピーでパスをコピーし、GNOME端末にペーストする。

スペース(空白)を含むパスは""で囲む


/home/My Music/HAPPY XMAS.ogg
/home/My" "Music/HAPPY" "XMAS.ogg

上カーソルキーで入力したコマンドの履歴を呼び出せる。

大抵のソフトの場合 コマンド -h もしくは コマンド -help でソフトのヘルプを表示することが出来る。
例えば「ClamAV」ならば clamscan -h でヘルプが表示されます。

2009年2月18日水曜日

アンチウィルスソフト ClamAV

ネットで調べてみると現時点でのlinuxのアンチウィルスソフトは、その必要性や効力に関して色々と論議されているようですが、自分はClamAVを導入してみることにしました。
本来コマンドラインのソフトですが、ClamTkというGUIフロントエンドもあります。
http://www12.atwiki.jp/linux2ch/pages/148.htmlに基本的なコマンド等の解説があります。
コマンドラインでも少し使ってみましたが、自分はやはりGUIの方が良いのでClamTkをインストールしました。
ClamTkはlennyでは公式に上がっていますがetchではありません。普段なら非公式のリポジトリを使うところですが、今回はそれも見付からず、ClamTkのHPで配布されているDebianパッケージをダウンロードしてインストールしました。
インストールの方法はダウンロードしたパッケージファイル(clamtk_4.09-1_all.deb)を右クリック>"GDebi Package Installer"で開く、Install Packageのボタンを押します。
インストール後は「Synapticパッケージマネージャ」の「状態」>インストール済(ローカルまたはObsolete)で確認することができます。
ただ、この方法でインストールした場合アップデートマネージャーでのアップデートは出来ません。
Ver.4.09-1ではアプリケーション>アクセサリ>Virus scannerで呼び出すことができます。日本語化もされていてClamAVがぐっと使いやすくなると思います。

2009年2月16日月曜日

インターネット メッセンジャー編

AIMやGoogle Talk等のいわゆるメッセンジャーソフトはそれぞれオフィシャルのクライアントが提供されていますが、大抵はWindowsやMac版のみでDebianで使うことはできません。
そこでDebianで使えるメッセンジャーソフトがないかと探してみると「Pidgin」という大変便利なソフトがありました。
pidginのパッケージに関する詳細によるとマルチプロトコルなメッセンジャーソフトで、AIM/ICQ、Yahoo!、MSN、IRC、Jabber、Napster、Zephyr、Gadu-Gadu、 Bonjour、Groupwise、Sametime、SILC、SIMPLEに対応しているそうです。更にGoogle Talkでも使用できます。驚きの数です(ノ゚ο゚)ノ
この記事を書いた現在、Debian4.0(etch)で「Pidgin」をインストールするにはDebian Backportsのリポジトリを追加する必要がありますが、非公式なリポジトリなので注意が必要です。
http://www.debian.or.jp/using/release.htmlのページの下の方にbackports.orgについての日本語の説明があります。
※Debian5.0(lenny)では標準のリポジトリでインストールが可能です。

インストール手順
「Synapticパッケージマネージャ」でメニューの設定>リポジトリ>追加>カスタム、もしくは

$ gksu gedit /etc/apt/sources.list

で下記リポジトリをリストへと追加します。

deb http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free

「再読込」を押してパッケージリストを更新します。「認証が出来ません」と警告が出ますので追加した「リポジトリ」を使用するための鍵をインストールします。
「debian-backports-keyring」を検索、インストールします。終了したらもう一度「再読込」を押します。
※既にDebian Backportsのリポジトリが追加されている場合には以上の操作は必要ありません。

あとは通常のパッケージと同様に「Pidgin」を検索、インストールすれば完了です。
使い方はメッセンジャーソフトを触ったことのある方ならば迷うことはあまり無いでしょう。
「アカウント」メニューでアカウントごとの有効、無効の切替えと現在有効なアカウントの確認が出来ますが、「仲間リスト」に自分のアカウントを追加すれば接続状態を確認するのに便利です。自分は「My Account」というグループを作り、そこに自分のアカウントを追加しています。

2009年2月15日日曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)

Debian GNU/Linux 5.0 コードネーム “Lenny”がリリースされたようです。
http://www.debian.or.jp/blog/debian50r0.html

4.0(etch)のサポートはまだ一年間あるのでアップグレードはもう少し待ちたいと思います。

2009年2月11日水曜日

インターネット 2chブラウザ編

2chを見ない人には全く必要ないですが、一度専用ブラウザに馴れてしまうとその快適さから手放せません(;´Д`)
OS9では「マカー用。」という専ブラを使っていたので、それに似た操作感のものをということで自分は「JD」を選びました。
「JD」はlennyとsidは公式にパッケージがありますがetchはありません。ソースからビルドするなどの方法もありますが自分は非公式なapt-lineを使いインストールしました。
http://debian.fam.cx/index.php?etch%2FPackageに情報がありますが、あくまで非公式なので最初に注意を良く読んで了承した上でインストールしてください。
自分はROM専門なので書き込みに関しては分かりませんが、使用感はとても良いです(^▽^)
設定もそう迷うことは無いと思いますが、自分はポップアップのヒントを消すのに少々戸惑いました。すぐに消す方法もあるようですが、ある程度使用していれば自然に消えるようになっているようです。自分の場合もしばらく使っているうちに消えました。

関連して「IPAモナーフォント」もインストールしてみました。
「IPAモナーフォント」はアスキーアートのズレが少ない2chを閲覧するのに有用なフォントです。
インストールの方法はまずHPにあるリンクから圧縮ファイルをダウンロードして解凍します。
次に"fonts"フォルダの中の拡張子が.ttfというファイルをデスクトップ>フォント>詳細、レンダリングの詳細>フォントのフォルダへ移動、開いた"フォント"フォルダへドラック&ドロップすれば完了です。
あとは「JD」のフォントの設定をすればいいだけですが、「IPAモナーフォント」がインストールされていれば自動で選択されていると思います。
これでアスキーアートが崩れること無く2chを楽しめますヽ( ^ω^)ノ

もし文字がジャギーで汚い場合以下の作業をすると良いでしょう。

~/.fonts.confを開きます。

$ gedit ~/.fonts.conf

開いたファイルに以下を書き込んでIPAモナーフォントのbitmapフォントを無効化します。

<match target="font">

<test name="family" compare="eq">
<string>IPA モナー Pゴシック</string>
<string>IPA モナー P明朝</string>

<string>IPA Pゴシック</string>
<string>IPA P明朝</string>
<string>IPAゴシック</string>
<string>IPA明朝</string>

<string>IPA UIゴシック</string>
</test>
<edit name="embeddedbitmap" mode="assign">
<bool>false</bool>

</edit>
<edit name="hinting">
<bool>false</bool>
</edit>
</match>

2009年2月8日日曜日

インターネット メール編

メールソフトというのはその用途からも人によって嗜好が分けれるところも筆記用具を思わせます。万年筆とボールペン、どちらも文字は書けますがその書き味や機能は異なります。そしてそれを使う人も万年筆を好む人、ボールペンを好む人、書ければ何でも構わない人とまたそれぞれです。
Debian4.0(etch)にはEvolutionというメーラーとPIMを併せ持ったようなソフトがインストールされています。しかし、自分とはどうも相性が悪いようでした。PIMの機能は気に入ったのですが、どうもメールの方がしっくりきません。そこでIcedove(Thunderbirdの名称変更版)をインストールしてみました。
Icedoveはアドオンによってカスタマイズが可能な多機能メーラーで使用している方も多いかと思います。自分もしばらく使用していましたが、もう少しシンプルで軽いものが好みなので探していたところ辿り着いたのがSylpheedでした。
Sylpheed、これは自分にはしっくりきました。メールの作成等の操作感もそうですが設定も上手くまとめられていて分かりやすいです。メールソフトは概して設定項目が多いので設定のしやすさは重要かと思います。
あとこれは人によって重要度が違ってくると思いますが、SylpheedはHTML形式のメールは作成できません。ただし、受信したHTML形式のメールはテキスト形式での簡易表示と指定したブラウザでの表示が可能です。
自分としてはHTML形式のメールは作成しないので不都合はないです。ただ要望を上げるとすれば細かいところですが、アドレス帳がメニューからしか呼び出せないので、ツールバーにボタンが設置されると良いです。
他には新着メール受信時に音を鳴らしたい時は新着メール受信時に任意のコマンドを実行できるのでこの機能を利用します。
実はこの音を鳴らすのに自分はかなり苦労しました。というのもネットで検索しても情報が見付からず試行錯誤の結果以下の方法をとりました。もっと良い方法を御存じの方がいましたら是非教えてくださいm(__)m

設定>全般の設定>受信>新着メッセージが到着したらコマンドを実行するにチェックを入れ、コマンドに

/usr/bin/aplay -q 音声ファイルをフルpathで指定

と書き込みます。
自分もよく分かってないのですが、一応解説しますと、alsa-utilsというサウンド系のパッケージ(おそらくデフォルトでインストールされていると思います)にaplayというコマンドラインのプレイヤーが入っているので、それを使って音声ファイルを再生させています。
「-q」は「quiet モード」のオプションでGNOME端末等で実行した場合このオプションを付けるとファイル情報を表示せずに再生します。Sylpheedに設定した場合付けても付けなくても動作は変わらないようですが、気分的に付けました(笑)
音声ファイルはaplayが再生出来る形式ならばなんでも構わないと思いますが、自分はWAV形式のファイルを指定しました。
正直この方法で良いのかよく分かりませんが、新着メール受信時にはちゃんと指定した音声ファイルが再生されているのでとりあえずよしとします。

インターネット ブラウザ編 プラグイン(動画)

Debian GNU/Linux 4.0 (etch)ではデフォルトで動画プレイヤー(totem)のMozillaプラグインがあらかじめインストールされていますが、正直今の多様なネットの環境からすると少々心もとないです。
そこで新たにプラグインを追加します。いくつか試した結果自分がインストールしているプラグインは現在以下の三つです。
自分はデフォルトのtotem-mozillaはアンインストールしました。

flashplugin-nonfree
mozplugger
mozilla-mplayer

flashplugin-nonfreeだけはインストールが少々面倒ですが(インターネット ブラウザ編 プラグイン(Flash)を参照)他の二つは初期のリポジトリでインストール可能です。
自分はmozplugger、mozilla-mplayerの順序でインストールしました。この二つのプラグインは動画再生において重複しているものが多いのですが、ネットで調べたところインストールする順序によってその受け持ちが多少変わるようです。自分の場合ではmozilla-mplayerが優先されています。
尚、mozpluggerは動画や音声だけではなく、その他様々な形式のファイルに対応していますので、既に他のプラグインをインストールされている方は注意が必要です。それまでのプラグインよりもmozpluggerが優先されてしまう可能性があります。特にPDFでAdobeのプラグインを使用している方は要注意です。
以下のコマンドで設定ファイルが変更できます。

$ gksu gedit /etc/mozpluggerrc

mozpluggerで開きたくないファイルの設定に#を付けてコメントアウトすると良いでしょう。

mozilla-mplayerの場合は再生ウインドウ内で右クリック>設定を選択します。
Iceweasel自体は、編集>設定>ファイルタイプ>管理でファイルの読み込み時の動作設定を行うことが出来ます。
動画と音声に関してはこれで大体は対応できると思います。ただMIDIの再生にはまだ幾つかインストールしなければなりませんが、それはまた改めて書くことにします。

2009年1月30日金曜日

インターネット ブラウザ編 プラグイン(Flash)

現状では好む好まざるにかかわらず、様々なサイトを巡る上でFlashプラグインは必修といえます。
MacやWindowsでは通常Flashを使用しているサイトなどにある「今すぐインストール」等のリンクにしたがっていけば良いのですが、Debianの場合それでは上手くいきません。自分もどうしたものかとネットで情報を集めたところ「パッケージマネージャ」からインストールすればいいことが分かりました。Debianの場合「パッケージマネージャ」によってソフトウェア(パッケージ)のインストール、アンインストールが管理されています。プラグインもまたしかりです。
「パッケージマネージャ」はGUIの「Synapticパッケージマネージャ」とコマンドラインのものがありますが、自分はGUIな人なので「Synapticパッケージマネージャ」を使用します。パッケージのインストールの流れとしては大まかには以下の通りです。
まずはインストールしたいパッケージの「リポジトリ」を追加します。「リポジトリ」というのはようはパッケージがあるサーバーのことです。
「リポジトリ」は通常「deb http://ftp.de.debian.org/debian etch main 」のような形式で書かれていますので、メニューの設定>リポジトリ>追加>カスタムにコピペすればいいです。
この方法で上手くいかないときにはGNOME端末から直接設定ファイルを編集することもできます。(自分のためにも忘れないようにコマンドを書いておきます)

リポジトリリスト編集
$ gksu gedit /etc/apt/sources.list

上のコマンドを打ち込み開いたファイルへと「リポジトリ」を書き込みます。
あとはインストールしたいパッケージを検索、パッケージ>インストール指定(もしくは右クリックから指定)「適用」を押せばインストールできます。
大抵は初期に設定されいる「リポジトリ」で事足りるので追加する必要はないのですが、Flashプラグインに関しては少々事情が違います。
Debianはその社会契約からフリーではないソフトウェアに関しては初期に設定されいる「リポジトリ」ではインストール出来ません。
Flashプラグインはフリーではないソフトウェア(non-free)に該当するわけです。
そこで新たに以下の「リポジトリ」を追加します。

deb http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free
deb-src http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free

「再読込」を押してパッケージリストを更新しますが「認証が出来ません」と警告が出ますので追加した「リポジトリ」を使用するための鍵をインストールします。
「debian-backports-keyring」を検索、インストール、終了したらもう一度「再読込」を押します。
続いて「flashplugin-nonfree」を検索、インストールすればFlashプラグインのインストールは終了です。
Flash使用のサイトは閲覧出来るようになったでしょうか?
ちなみにIceweaselではURLの欄に「about:plugins」と打ち込むとインストールされているプラグインの一覧が表示されます。

インターネット ブラウザ編

Debian4.0(etch)にはあらかじめ二つのブラウザがインストール済みです。一つはGNOME標準のEpiphany、もう一つはIceweaselというFirefoxの名称変更版。(なんでも商標利用の関係でこうなっているらしいです)
自分はブックマークの管理のしやすさと設定の細かさでIceweaselを選びました。

2009年1月29日木曜日

デスクトップ環境

Debianの標準のデスクトップ環境はGNOME(グノーム)です。自分はGNOMEに触るのは今回が初めてですが、画面の解像度など色々設定しながらざっと使ってみた感じでは使い易いというか拍子抜けする程違和感が無いです。Linuxと言うと今までコマンドラインのイメージが強くてGUIは取り敢えず程度かと勝手に想像していたのですが、GNOMEは非常に完成度が高いです。
GUIの使い勝手は結局は慣れの部分が多いと思うのですが、自分としてはWindowsを初めて触ったときよりも違和感は少なかったです。ただこれは自分がOS9>Windows>GNOMEと言う順番で触れたからかもしれません。
そんなわけでMacもしくはWindowsを使ったことがある人ならば操作に迷うことは無いと思います。もっとも初めてのOSがDebianという人は非常に稀有だと思いますが。
あえて自分なんかが解説する必要は無いと思いますが、設定の類は「デスクトップ>システム管理」と「デスクトップ>設定」にあります。そのままですね(^ ^)
ちなみに「システム管理」の項目ではrootのパスワードが必要です。

2009年1月28日水曜日

インストール

インストールCD、HDの準備が整ったところで実際のインストール作業となります。まず出来上がったインストールCDをセットして再起動します。これでインストールCDから起動すれば成功です。そのままインストール作業へと移ります。
インストールCDから起動せずにWindows等現在使用しているOSが起動してしまう場合には特定のキーを押して起動するか、BIOSの設定を変更する必要があります。方法はパソコンのメーカーによって異なります。「CDから起動」等でググってみれば情報が見付かると思います。
インストールCDから起動してしまえば後は基本的に指示にしたがっていくだけです。詳しくはここに解説があります。ページを印刷しておくと良いかもしれません。
自分の場合のインストール画面はこの解説のページよりももっと簡素な感じでしたが内容的には変わりありませんでした。
ここで自分が戸惑ったところを上げておきます。
言語、キーボードの選択、ネットワーク設定までは解説通り問題なかったのですが、パーティショニングのところで

  • 最大の空き領域を使う
  • ディスク全体を使う
  • ディスク全体を使い LVM をセットアップする
  • 手動

の四つが表示されるはずが「最大の空き領域を使う」が無く

  • ガイド - ディスク全体を使う
  • ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする
  • 手動

の三つしか表示されません。パーティションとしてはWindowsで表示されていたようにちゃんと二つ表示されているのですが……
結局、自分は「Dドライブ」をそのまま利用したので中にデータが何もなくともWindowsのフォーマットのままでは空き容量として認識されていなかったのです。当前のことといえば当然ですが(^ ^;
それで「Dドライブ」(何もデータが入ってない方のパーティション)の方を「手動」で削除すればいいのですが、当然DebianのインストールCD上では「Cドライブ」「Dドライブ」等と表示されるわけもなく、容量的にもほぼ均等に分割していたのでどちらがどちらだか分からなくなってしまいましたorz
先程「後々のためにそのHDの名前と容量をメモしておいた方がいいです」と書いたのはこのためです。
一度元に戻って、Windowsを起動させてHDを確認した後に再びDebianのインストール作業を行えばいいわけですが、面倒だったので(^ ^;Windowsが消えてもいい覚悟で下側に表示されたパーティションを選択。「手動」で「削除」(これ削除というか要するに初期化ですね)を実行しました。すると今まで表示されていなかった「最大の空き領域を使う」が表示されそれを選択。ようやく次へと進むことが出来ました。(結果、自分は運よくWindowsを消さずにすみました。確率二分の一の博打に勝ちました)
次いで「root」のパスワード、一般ユーザの名前、ログイン名、パスワードを設定します。これは後で必要になるので、忘れないようにメモをしておきましょう。
さらに解説のページ通りにいくつか設定をして「デスクトップ環境」と「標準システム」をインストール。ネット環境によりますが、しばらく時間がかかります。とりあえず一息つきましょう(^ ^)
そして最後にブートローダをインストール。これでWindows等別のOSがインストールされていれば起動時に選ぶことが出来ます。いわゆるデュアルブート出来るわけです。
あとはインストールCDを取り出して再起動。BIOSの設定を変更してある場合はCDを取り出さないと再びインストールCDから起動してしまうので御注意を。
再起動してそのまま待つとログイン画面が表示されます。インストール時に決めた一般ユーザのユーザ名、パスワードを入力してログイン。ちなみに初期設定では「root」でのログインは出来ません。(後に設定を変えれば可能です)

HDの準備

他のOS、例えばWindowsとDebianを一つのHDに入れたいときにはパーティションを作成しなければならないわけですが、これが結構リスキー。とは言っても今は簡単に出来るソフトもあるようなので調べてみると良いかも。ただHDは一度初期化してしまうと素人では復旧は困難なのであくまで自己責任で。今はHDも手頃になったのでDebian用に新しく増設してしまうのも手かもしれないですね。
当然大事なデータがある場合は必ずそれらをDVD-R等にバックアップしておきます。
それからパーティションを切るにしてもHDを増設するにしても、後々のためにそのHDの名前と容量をメモしておいた方がいいです。
もちろん「他のOSはいらん、Debianだけあればいい」というのであれば別にパーティションを作成する必要はないです。
自分はどうしたかというと、もともとWindowsはほとんど使ってなかったこともありデータもたいして入っていなかったので、いわゆる「Dドライブ」にDebianを入れました。

2009年1月27日火曜日

インストールCDの作成

何はともあれまずはDebianを手に入れなければならないわけで。オフィシャルのHP「Debianを入手する」を見てみると「ネットインストール用ISOファイル」「フルインストール用ISOファイル」の二つがダウンロード出来るようです。
自分はネットインストール用ISOファイル「小さなイメージファイルをダウンロードし、CD/DVD/USB ディスクまたはフロッピーに焼いたり書き込んだりして、 インターネットからインストールする」を選択。
CPUはPen4なので、小さな CDの[i386]をダウンロードしました。
あとはダウンロードしたISOファイルをCD-Rに焼いてインストールCDの出来上がり(^▽^)
ISOファイルの焼き方はライティングソフトによって色々なのでソフトのマニュアルをよく読むか、ネットで調べましょう。
「自分の使っているライティングソフト名 ISO」でググれば出てくると思います。

使用環境

はじめにDebian GNU/Linuxの開発、サポートをされている大勢の方々に感謝の意を記します。

大まかですが自分のPC環境を紹介します。

Debian GNU/Linux 4.0 (etch)

DELL Dimension8100
CPU Pen4 1.5Ghz
メモリ 512MB
HD 120GB
ビデオカード GeForce3だったかな?
サウンドカード Sound Blaster Live! Valueだったかな?
コンボドライブ NEC VD-5800A
スーパードライブ LG GSA-4160B
PCIにUSB2.0カード

「今ならUbuntuだろ?」という人も多いかもしれないですが、まあ人それぞれということで。
自分としてはDebianを選んで良かったと思っています。少なくとも後悔はしていないし結構楽しいです。
初めてMacを買った頃を思い出しました(^ ^)