2011年6月7日火曜日

Debian GNU/Linux 6.0 (squeeze)へのバージョンアップ(設定)

Debian6.0にバージョンアップ後、自分が気づいた設定等の変更点について書き留めておこうと思います。

GRUB(ブートローダ)の設定ファイルが /boot/grub/menu.lst から /boot/grub/grub.cfg に変更されました。

/etc/X11/xorg.conf がデフォルトで作成されなくなりました。これに伴いキーボードの設定が変更になっています。
キーボードの設定を変更するには下記のコマンドもしくは システム>設定>キーボード を選択します。

# dpkg-reconfigure keyboard-configuration

設定は /etc/default/keyboard へと保存されます。

マウスは /etc/X11/xorg.conf で設定可能ですが、xserver-xorg-input-kbd 及び xserver-xorg-input-mouse が xserver-xorg-input-evdev へと変更となったようです。
http://www.debian.org/releases/squeeze/i386/release-notes/ch-information.ja.html#id517658
古い設定を流用するなどしてDriverを"mouse"に設定してる場合は"evdev"へと変更が必要です。Option "Device"も同様に「event」の方を指定します。
以前にトラックボールの設定を行なった時の記事です。参考としてリンクを張っておきます。
http://9change2debian.blogspot.com/2009/11/logicool-marble-mouse-st-45upi.html

システムメニューのアイコンがデフォルトでは非表示の設定となったようです。メニューの横にアイコンを表示させるには アプリケーション>システムツール>設定エディタ
/desktop/gnome/interface/menus_have_icons にチェックを入れます。

この他に以前は システム>設定>サウンド から起動音や効果音の設定が出来たのですが、何故かその設定項目が丸ごと無くなっています。サウンドのテーマ タブから警告音だけは選択できるのですが、その他は設定項目が見つかりません。これは自分の環境だけの問題なのか定かではありませんが、現在のところ解決には至っていません。
とりあえずは起動音だけでもと思い自分は簡単なシェルスクリプトを作成して使用しています。

#!/bin/sh
/usr/bin/aplay -q サウンドファイルを指定

geditで上記のようなシェルスクリプトを書いて startup_sound.sh 等名前をつけて保存します。

作成したファイルに実効権限を付けます。

$ chmod u+x startup_sound.sh

システム>設定>自動起動するアプリ で作成したシェルスクリプトを設定します。

2011年5月31日火曜日

Debian GNU/Linux 6.0 (squeeze)へのバージョンアップ

Debianを6.0(squeeze)へバージョンアップしました。Debianは他のOSと違い普段のアップデートとさほど変わらない作業でメジャーアップデート可能ですが、自分は現在の環境を残して別パーティションに新しいバージョンを新規インストールする方法をとります。
この方法をとるメリットは現在使用中のアプリケーションが新しいバージョンでは使えなかったり、ハードウェア的な要因でのトラブル(例えば音が出ない)等の症状が出た場合でもバージョンアップ前の環境を使用出来るところにあります。とりあえずは今までの環境を使用して「トラブル解決は後でじっくりとやる」ということが出来るというわけです。
逆にデメリットとしては標準以外のアプリケーションをインストールしなおさなければならないことや設定等も全てやり直さなければなりません。

squeezeインストール前のパーティションは以下のような構成です。

sda1 Debian5.0.2 i386
sda2 Debian5.0.2 AMD64
sda3 データ保存用
sda4
 sda5 スワップ
 sda6 スワップ

DebianのHPよりダウンロードしたisoファイル(debian-6.0.1a-amd64-netinst.iso)より作成したインストールCD-RからPCを立ち上げ、sda1を初期化及びルートに設定、sda5をスワップに設定しました。
言語や時間等いくつかの質問に答えてインストールは完了。CD-Rを取り出して再起動すると無事Debian GNU/Linux 6.0 (squeeze)が起動しました。

現在のパーティション構成です。

sda1 Debian6.0.1 AMD64
sda2 Debian5.0.2 AMD64
sda3 データ保存用
sda4
 sda5 スワップ
 sda6 スワップ

バージョンアップした第一印象としては起動時間がいくらか短縮された気がします。各アプリケーションもバージョンアップされて、ファイルブラウザ等は直接ディスクをマウント出来るようになったりと細かなところでも使い勝手が良くなっていると思います。
自分が常用している標準以外のアプリケーション、Google ChromeとSkypeもインストール及び使用に問題はありませんでした。NVIDIAのドライバもバージョンアップされたようで、自分の環境(GeForce9500GT)ではFlash動画の再生がかなり改善されました。
バージョンアップ後一ヶ月ほど経ちますが、今のところ大きな不具合も無く安定しています。ただ一部の設定の扱い等に変更があるためいくつかの修正が必要でした。
未だ解決していない問題もありますが、その辺りも含めた設定に関することを次回は書きたいと思います。

2011年4月13日水曜日

Skype for Debian AMD64

※2013年6月現在Debian用Skypeはi386(multiarch)版となっています。詳しくはSkypeの公式HPでご確認ください。

SkypeのLinux版がバージョンアップされ、Debian用にAMD64版が追加されました。この記事を書いた時点での公式よりダウンロード可能なバージョンはskype-debian_2.2.0.25-1_amd64.debです。
これまでDebian AMD64でSkypeを使用するには以前書いた記事の様にi386版を強引にインストールしなければならなかったのですが、今回Debian用にAMD64版が登場したことで通常のローカルパッケージのインストールと同様にGDebi等で簡単にインストールが可能になりました。

インストール手順
ダウンロードした「skype-debian_2.2.0.25-1_amd64.deb」パッケージを右クリック>"GDebi Package Installer"で開く を選択します。

自分は以前のバージョンをそのままに上書きインストールしましたが設定も引き継がれ今のところ問題はありません。

パネルのアイコンを右クリックもしくはウインドウの右下のSアイコン>Skypeについて からバージョンを確認することが出来ます。

2011年4月11日月曜日

Google Chrome(拡張機能 プラグイン)

前回の記事に続いてGoogle Chrome関連です。今回はプラグインと拡張機能について書きたいと思います。
まずはプラグインですが、既にインストールされているプラグインは自動的に認識してくれます。
ちなみに自分の場合は以下のものとChrome独自のものがいくつかインストールされています。

swfdec-mozilla
flashplugin-nonfree
totem-mozilla
mozplugger
mozilla-mplayer

右端のスパナのアイコン>設定>高度な設定>プラグイン>プラグインを個別に無効にする からインストールされているプラグインの有効無効が設定可能です。
URL入力欄に直接「about:plugins」と入力しても設定画面を呼び出すことが出来ます。
Chromeをインストールした直後はすべてのプラグインが有効になっていると思いますが、そのままですとプラグインが競合してしまい上手く機能してくれません。
そこでいくつかのプラグインを無効にする必要があります。
自分の場合は次のように設定しています。特にswfdec-mozillaは有効になっていると最近のFlashコンテンツがほぼ見れませんので要注意です。
(swfdec-mozilla自体を削除したいところですが、依存関係によりswfdec-mozillaを削除しようとするとgnomeが削除されてしまうので実質削除することが出来ません)

swfdec-mozilla(無効)
flashplugin-nonfree
totem-mozilla(無効)
mozplugger(無効)
mozilla-mplayer

続いて自分がインストールいている拡張機能をいくつか紹介したいと思います。拡張機能はIceweaselで言うところのアドオンにあたり、その名のとおりChromeの機能を拡張してくれます。
右端のスパナのアイコン>ツール>拡張機能 またはURL入力欄に直接「chrome://extensions/」で設定を呼び出せます。更に設定画面右下の「他の拡張機能を見る >>」をクリックすれば拡張機能の検索インストールが可能です。

「Tabs to the front!」
ChromeはIceweaselと違いページを新しいタブで開いても表示は元のページのままですが、この拡張機能をインストールすれば新しく開いたタブへと表示を自動的に切り替えてくれます。
これが出来ないといちいち開いたタブへとポインターを動かして切り替えなければならないので非常に面倒です。自分にとってこの機能はHPを閲覧する上で必須といっても良いです。

「Chromium Wheel Smooth Scroller」
スムーススクロールを提供してくれる拡張機能です。Chromeは動作の軽さに重点を置いて開発されているようで標準ではスムーススクロールの機能がありません。
もう一つ「SmoothScroll」というそのままズバリの拡張機能もあります。自分は「Chromium Wheel Smooth Scroller」を選択しましたが、動作としては「SmoothScroll」の方がIceweaselに近いと思います。

「Docs PDF/PowerPoint Viewer(by Google)」
PDF等のドキュメントを「Google Docs Viewer」で自動的にプレビューすることの出来る拡張機能です。Chromeには標準で「Chrome PDF Viewer」というPDFの表示プラグインも用意されていますが、自分はこちらを使用しています。

「Turn Off the Lights」
動画以外のページ全体を薄暗くして動画を見ることが出来る拡張機能です。広告等を隠せるので動画が見やすくなります。色や透明度を設定することが可能です。

現在自分はメインのブラウザにChrome。Chromeで上手く表示出来ない場合等補助的にIceweasel。ブラウザゲームにEpiphany。といった感じで使い分けています。あくまで個人的な感覚でしかないのですが、現時点では安定性と軽さはChromeが一番かと思います。
好みや仕様状況によって色々と変わると思いますが、ブラウザというのは今やPCを使う上で一番使用するアプリケーションだと思いますので使いやすいものを選びたいものです。
それにしてもブラウザを含めインターネット技術の進化は凄まじいものがあると思います。Netscapeを有料で買ったころが遠い昔のようです。まあ、実際十五年くらい前の話ですが(^_^;
最後にChromeの設定ファイルの場所をメモとして書き留めて置きます。Bookmark等のファイルもここに保存されているのでバックアップしておくとトラブルや環境移行の時等に役立つと思います。

Chrome設定ファイル
ホームフォルダ/.config/google-chrome

2011年3月7日月曜日

Google Chrome(インストール)

Google提供のインターネットブラウザChromeをインストールしてみました。この記事を書いた時点でのバージョンは9.0.597.107です。
http://www.google.co.jp/chrome/intl/ja/landing_ch.html?platform=linux
ダウンロードは上のページの「Google Chromeを無料ダウンロード」をクリック、次いで環境にあったパッケージを選択します。
自分は、64 ビット .deb(Debian/Ubuntu)を選択しました。
インストールはダウンロードしたパッケージを右クリックで「GDebi Package Installer」もしくは「Gdeb」で開きます。
ローカルのパッケージインストールに関しては過去の記事で書いていますので、よろしければ参考になさってください。
http://9change2debian.blogspot.com/2009/06/blog-post.html
通常ローカルからインストールされたパッケージは自動でアップデートは行われませんが、ChromeはインストールするとGoogleリポジトリが追加され、その後は自動的にアップデートされます。
尚、Googleリポジトリを追加したくない場合はダウンロードページに説明がありますので、その手順を実行してください。
インストール作業は自分の環境では特に問題はありませんでした。Googleリポジトリも自動で追加されました。

実際に使用した感想ですが、噂どおり「軽い」というのが第一印象です。Iceweaselも特に重いと感じたことはありませんが、Chromeの方が軽快感があります。
インターフェイスは少々独特ですが、自分はそれほど戸惑うということはありませんでした。ただ、好みというか、慣れているIceweaselの動作に近づけるためにいくつかの拡張機能をインストールしてあります。
使用して一月ほど経ちますが、今のところ大きな問題もなく安定性は高いように思います。寧ろ他のブラウザに比べ堅牢かもしれせん。例えばFlashが落ちると他のブラウザの場合ブラウザごと巻き込まれて落ちてしまいますが、Chromeの場合「次のプラグインがクラッシュしました」と表示されブラウザごと落ちることはありません。
気づいた不具合としてはYoutubeのコメント欄で少々文字化けが起きることです。どうもTabが挿入されていると起きるような感じです。

現在はChromeをメインに場合によってIceweasel、Epiphanyを使い分けています。今のところ慣れという部分で使い勝手はIceweaselに分があるのですが、それ以上にChromeの軽快感は捨てがたいものがあります。
次回はプラグインと拡張機能について書きたいと思います。特にプラグインはちょっとした設定をしてあげる必要があります。

2011年2月8日火曜日

Debian GNU/Linux 6.0 (Squeeze)

Debian 6.0 コードネーム “Squeeze” がリリースされました。
http://www.debian.or.jp/blog/debian600.html

自分はいつもの通り少し様子見です。いざという時のために現在の環境は残しておきたいので、とりあえず別パーティションにインストールしてあるi386版をアップグレードするか、削除して新規に6.0のAMD64版を入れるかを思案中です。
現在の環境を全て残すならば、PCの増設ベイにまだ空きがあるのでHDDを追加して新規インストールという手もあります。どちらにせよ自分のSqueeze導入はもう少し先になりそうです。

2011年1月29日土曜日

システム起動時のメッセージの表示と保存「dmesg」

Debianの起動時にはいわゆるブートメッセージが流れます。このメッセージにはデバイス等の情報が記されていてトラブルが起きた場合には解決の手掛かりにもなります。
しかしながら、このメッセージ、表示速度が結構速いために必要な情報を見極めるのが中々大変です。自分もUSBデバイス関連でちょっとエラーが出ていたのに気づいたのですが、メッセージが直ぐに流れてしまい判別出来ずに困っていました。
そのような時に便利なのが「dmesg」というコマンドです。

$ dmesg

端末でこのコマンドを実行するとブートメッセージを端末内に表示してくれます。これでゆっくりとメッセージを確認することが出来ます。更にエラーメッセージをコピーしてGoogle等で検索すればトラブル解決に非常に有益だと思います。
また、メッセージをファイルとして保存することも可能です。

メッセージをdmesg.logファイルとしてホームディレクトリに保存
$ dmesg > /home/ユーザー名/dmesg.log