2012年10月20日土曜日

トラックボールの買い替え

LogicoolのMarble Mouse(ST-45UPi)の左ボタンがチャタリングを起こすようになってしまったので新しいトラックボールを購入することにしました。
思えばMac OS8.6の頃から使い続けてかれこれ7年……非常に優秀な製品でした。
ポインティングディバイスはマウスを使用してる方が大半でトラックボールは少数派です。故に自分が住んでいるような田舎ですと現物を見てから購入しようと思っても量販店はもちろんPCショップでも置いていなかったりします^^;
というわけで密林さんを彷徨いつつ候補を3つに絞りました。尚、価格は購入時の密林さんでのものです。

Logicool M570 (親指型 5ボタン スクロールホイール有 接続:無線 ¥ 3,339)
Logicool TM-150 (人差指型 4ボタン スクロールホイール無 接続:有線 ¥ 2,704)
Kensington OrbitTrackball with Scroll Ring 72337JP (人差指型 2ボタン スクロールリング有 接続:有線 ¥ 4,890)

さらにネットで情報を集めつつ脳内採用トライアルを開催した結果、今回勝利したのは以前より気になっていたKensington OrbitTrackball with Scroll Ringでした(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
外観はオフィシャルのHP等で画像を確認して頂ければ分かると思いますが、黒とグレーのツートンにメタリックブルーのボールです。ボールの色味は画像よりももう少し落ち着いた感じです。
設置面積は付属のパームレストを外した状態でおよそ文庫本サイズです。パームレストはカチカチのプラスチックではなくゴムのような素材で簡単に脱着が可能ですが、その分持ち上げたりするとすぐに外れてしまいます。
パームレストを付けた状態と外した状態の両方でしばらく使用してみましたが、自分は外した状態の方がしっくりきました。
ボール支持は人工ルビーでボールの感触は非常になめらかで軽いです。使い始めは少々固い感じがするかもしれませんが30分も使えば馴染んできます。ボールも簡単に外れてメンテナンスは楽そうです。
そして製品名にwith Scroll Ringとあるようにこのトラックボール最大の特徴とも言えるスクロールリングですが、自分は結構使いやすいと感じました。
通常のマウスに搭載されているホイールはラチェットの様なカリカリとした感触のものが多いですが、このトラックボールのスクロールリングは抵抗が無くスルスルと動く感じで、この辺りは好みの分かれる所だと思います。
以前のトラックボールはホイールエミュレートを使い設定したボタンを押しながらボールを動かすとスクロールするようにしていましたが、今回はこのスクロールリングが使いやすいのと後述しますが両ボタン同時押しの時の動作の関係でホイールエミュレートは使用していません。

設定に関してですが自分の環境では特別何もしなくても接続しただけで左右クリック、スクロールリング共に正常に動作しました。リングは右回転で下方向、左回転で上方向のスクロールとなります。

現在のXorg.confの抜粋です(一応Option "Device"のみ設定してあります)

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "evdev"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-id/usb-Primax_Kensington_Eagle_Trackball-event-mouse"
EndSection

参考までにホイールエミュレートを使用する場合の設定です(右ボタンを押しながら縦回転で上下方向、横回転で左右方向のスクロールが可能です)

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "evdev"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-id/usb-Primax_Kensington_Eagle_Trackball-event-mouse"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "3"
Option "EmulateWheelInertia" "10"
Option "XAxisMapping" "6 7"
Option "YAxisMapping" "4 5"
EndSection

尚、この設定ですと両ボタン同時押しが使用出来ません(例としてChrome等のブラウザでリンクを両ボタン同時押しするとリンク先を新しいタブで開きますが、それが動作しません)

最後にインプットディバイスの設定の時に便利なキーボードやマウスの動作、キーマッピングを確認するコマンドを紹介します。

$ xev

上記コマンドを実行後、表示された別ウインドウ上にポインタを持っていき調べたいキーをクリックすれば情報が表示されます。
終了する場合は表示された別ウインドウを閉じます。

左ボタンをクリックした場合の情報です

ButtonPress event, serial 33, synthetic NO, window 0x4400001,
root 0x15a, subw 0x4400002, time 21116504, (32,41), root:(33,107),
state 0x0, button 1, same_screen YES