2009年2月22日日曜日

サウンド MIDI編

Debian4.0(etch)では「timidity」(ソフトシーケンサー)と「freepats」(MIDI音源)の二つのパッケージによりMIDIファイルを再生することが可能です。
ただし「freepats」に収録されているのはフリー音源のみで全ての音源を含んでいませんので、あくまで簡易的な再生と考えた方が良いでしょう。
「mozplugger」プラグインがインストールされていればWeb上のMIDIも再生することが出来ます。「mozilla-mplayer」にもMIDIのプラグインは含まれていますが、自分の場合は「mozplugger」の方が相性が良かったので「mozilla-mplayer」の方はMIDIのサポートを無効にしています。
「mozilla-mplayer」の設定はプラグインの再生ウインドウ内で 右クリック>設定、MIDIのサポートを有効にする のチェックを外します。
もちろん「timidity」はローカルに保存したMIDIファイルも再生することが出来ます。基本はコマンドベースですが「timidity-interfaces-extra」パッケージを導入することによりいくつかのGUIインターフェイスを追加することが出来ます。
MIDIファイルを右クリック>プロパティ>開き方>追加 コマンドをカスタマイズする に使用したいインターフェイスのオプションを加えたコマンドを追加すれば以降はファイルのダブルクリックで指定したインターフェイスにより再生されます。

コマンドとインターフェイスのスクリーンショットです。

timidity -ig
(gtk+ interface)


timidity -ik
(Tcl/Tk interface)


timidity -ia
(XAW interface)

2009年2月20日金曜日

GNOME端末とコマンド

Macユーザーの自分にとってコマンドというのは全く馴染の無いものでした。そもそもコマンドを使わなくて済むからMacを使っていたわけです。
OS9にもAppleScriptとというファイル操作等を自動化できるプログラムが付いていましたが、それもビデオの様にFinder操作を記録、再生することが出来たので、ちょっとしたものならばScriptを記述する必要はありませんでした。
自分が「パス」と言われて思い浮かぶのはファイルの所在を示す方では無く「ベジェ曲線」の方の「パス」です。
そんなわけですから最初はGNOME端末を使うのに試行錯誤でした。いや、今もそうですね(^ ^;
例えばファイルをパスで指定する方法が分からず、右クリックでプロパティを開いて場所をコピー&ペーストした後、/を加えてファイル名をコピー&ペーストするというなんとも面倒なことをしていました(´・ω・`)
結局、後に右クリック>コピーでファイルのパスがコピー出来ることを見付け、更にGNOME端末にドラック&ドロップすればいいことを知りました。
GNOME端末の使用方法は、ヘルプ>目次基本的な使用方法、及び、使用方法に分かり易く説明されています。ヘルプは良く読むべきですね(^ ^;
一応基本的なことを二三書き留めておきます。

ファイルを指定するにはファイルをGNOME端末にドラック&ドロップする。
もしくはファイルを右クリック>コピーでパスをコピーし、GNOME端末にペーストする。

スペース(空白)を含むパスは""で囲む


/home/My Music/HAPPY XMAS.ogg
/home/My" "Music/HAPPY" "XMAS.ogg

上カーソルキーで入力したコマンドの履歴を呼び出せる。

大抵のソフトの場合 コマンド -h もしくは コマンド -help でソフトのヘルプを表示することが出来る。
例えば「ClamAV」ならば clamscan -h でヘルプが表示されます。

2009年2月18日水曜日

アンチウィルスソフト ClamAV

ネットで調べてみると現時点でのlinuxのアンチウィルスソフトは、その必要性や効力に関して色々と論議されているようですが、自分はClamAVを導入してみることにしました。
本来コマンドラインのソフトですが、ClamTkというGUIフロントエンドもあります。
http://www12.atwiki.jp/linux2ch/pages/148.htmlに基本的なコマンド等の解説があります。
コマンドラインでも少し使ってみましたが、自分はやはりGUIの方が良いのでClamTkをインストールしました。
ClamTkはlennyでは公式に上がっていますがetchではありません。普段なら非公式のリポジトリを使うところですが、今回はそれも見付からず、ClamTkのHPで配布されているDebianパッケージをダウンロードしてインストールしました。
インストールの方法はダウンロードしたパッケージファイル(clamtk_4.09-1_all.deb)を右クリック>"GDebi Package Installer"で開く、Install Packageのボタンを押します。
インストール後は「Synapticパッケージマネージャ」の「状態」>インストール済(ローカルまたはObsolete)で確認することができます。
ただ、この方法でインストールした場合アップデートマネージャーでのアップデートは出来ません。
Ver.4.09-1ではアプリケーション>アクセサリ>Virus scannerで呼び出すことができます。日本語化もされていてClamAVがぐっと使いやすくなると思います。

2009年2月16日月曜日

インターネット メッセンジャー編

AIMやGoogle Talk等のいわゆるメッセンジャーソフトはそれぞれオフィシャルのクライアントが提供されていますが、大抵はWindowsやMac版のみでDebianで使うことはできません。
そこでDebianで使えるメッセンジャーソフトがないかと探してみると「Pidgin」という大変便利なソフトがありました。
pidginのパッケージに関する詳細によるとマルチプロトコルなメッセンジャーソフトで、AIM/ICQ、Yahoo!、MSN、IRC、Jabber、Napster、Zephyr、Gadu-Gadu、 Bonjour、Groupwise、Sametime、SILC、SIMPLEに対応しているそうです。更にGoogle Talkでも使用できます。驚きの数です(ノ゚ο゚)ノ
この記事を書いた現在、Debian4.0(etch)で「Pidgin」をインストールするにはDebian Backportsのリポジトリを追加する必要がありますが、非公式なリポジトリなので注意が必要です。
http://www.debian.or.jp/using/release.htmlのページの下の方にbackports.orgについての日本語の説明があります。
※Debian5.0(lenny)では標準のリポジトリでインストールが可能です。

インストール手順
「Synapticパッケージマネージャ」でメニューの設定>リポジトリ>追加>カスタム、もしくは

$ gksu gedit /etc/apt/sources.list

で下記リポジトリをリストへと追加します。

deb http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free

「再読込」を押してパッケージリストを更新します。「認証が出来ません」と警告が出ますので追加した「リポジトリ」を使用するための鍵をインストールします。
「debian-backports-keyring」を検索、インストールします。終了したらもう一度「再読込」を押します。
※既にDebian Backportsのリポジトリが追加されている場合には以上の操作は必要ありません。

あとは通常のパッケージと同様に「Pidgin」を検索、インストールすれば完了です。
使い方はメッセンジャーソフトを触ったことのある方ならば迷うことはあまり無いでしょう。
「アカウント」メニューでアカウントごとの有効、無効の切替えと現在有効なアカウントの確認が出来ますが、「仲間リスト」に自分のアカウントを追加すれば接続状態を確認するのに便利です。自分は「My Account」というグループを作り、そこに自分のアカウントを追加しています。

2009年2月15日日曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)

Debian GNU/Linux 5.0 コードネーム “Lenny”がリリースされたようです。
http://www.debian.or.jp/blog/debian50r0.html

4.0(etch)のサポートはまだ一年間あるのでアップグレードはもう少し待ちたいと思います。

2009年2月11日水曜日

インターネット 2chブラウザ編

2chを見ない人には全く必要ないですが、一度専用ブラウザに馴れてしまうとその快適さから手放せません(;´Д`)
OS9では「マカー用。」という専ブラを使っていたので、それに似た操作感のものをということで自分は「JD」を選びました。
「JD」はlennyとsidは公式にパッケージがありますがetchはありません。ソースからビルドするなどの方法もありますが自分は非公式なapt-lineを使いインストールしました。
http://debian.fam.cx/index.php?etch%2FPackageに情報がありますが、あくまで非公式なので最初に注意を良く読んで了承した上でインストールしてください。
自分はROM専門なので書き込みに関しては分かりませんが、使用感はとても良いです(^▽^)
設定もそう迷うことは無いと思いますが、自分はポップアップのヒントを消すのに少々戸惑いました。すぐに消す方法もあるようですが、ある程度使用していれば自然に消えるようになっているようです。自分の場合もしばらく使っているうちに消えました。

関連して「IPAモナーフォント」もインストールしてみました。
「IPAモナーフォント」はアスキーアートのズレが少ない2chを閲覧するのに有用なフォントです。
インストールの方法はまずHPにあるリンクから圧縮ファイルをダウンロードして解凍します。
次に"fonts"フォルダの中の拡張子が.ttfというファイルをデスクトップ>フォント>詳細、レンダリングの詳細>フォントのフォルダへ移動、開いた"フォント"フォルダへドラック&ドロップすれば完了です。
あとは「JD」のフォントの設定をすればいいだけですが、「IPAモナーフォント」がインストールされていれば自動で選択されていると思います。
これでアスキーアートが崩れること無く2chを楽しめますヽ( ^ω^)ノ

もし文字がジャギーで汚い場合以下の作業をすると良いでしょう。

~/.fonts.confを開きます。

$ gedit ~/.fonts.conf

開いたファイルに以下を書き込んでIPAモナーフォントのbitmapフォントを無効化します。

<match target="font">

<test name="family" compare="eq">
<string>IPA モナー Pゴシック</string>
<string>IPA モナー P明朝</string>

<string>IPA Pゴシック</string>
<string>IPA P明朝</string>
<string>IPAゴシック</string>
<string>IPA明朝</string>

<string>IPA UIゴシック</string>
</test>
<edit name="embeddedbitmap" mode="assign">
<bool>false</bool>

</edit>
<edit name="hinting">
<bool>false</bool>
</edit>
</match>

2009年2月8日日曜日

インターネット メール編

メールソフトというのはその用途からも人によって嗜好が分けれるところも筆記用具を思わせます。万年筆とボールペン、どちらも文字は書けますがその書き味や機能は異なります。そしてそれを使う人も万年筆を好む人、ボールペンを好む人、書ければ何でも構わない人とまたそれぞれです。
Debian4.0(etch)にはEvolutionというメーラーとPIMを併せ持ったようなソフトがインストールされています。しかし、自分とはどうも相性が悪いようでした。PIMの機能は気に入ったのですが、どうもメールの方がしっくりきません。そこでIcedove(Thunderbirdの名称変更版)をインストールしてみました。
Icedoveはアドオンによってカスタマイズが可能な多機能メーラーで使用している方も多いかと思います。自分もしばらく使用していましたが、もう少しシンプルで軽いものが好みなので探していたところ辿り着いたのがSylpheedでした。
Sylpheed、これは自分にはしっくりきました。メールの作成等の操作感もそうですが設定も上手くまとめられていて分かりやすいです。メールソフトは概して設定項目が多いので設定のしやすさは重要かと思います。
あとこれは人によって重要度が違ってくると思いますが、SylpheedはHTML形式のメールは作成できません。ただし、受信したHTML形式のメールはテキスト形式での簡易表示と指定したブラウザでの表示が可能です。
自分としてはHTML形式のメールは作成しないので不都合はないです。ただ要望を上げるとすれば細かいところですが、アドレス帳がメニューからしか呼び出せないので、ツールバーにボタンが設置されると良いです。
他には新着メール受信時に音を鳴らしたい時は新着メール受信時に任意のコマンドを実行できるのでこの機能を利用します。
実はこの音を鳴らすのに自分はかなり苦労しました。というのもネットで検索しても情報が見付からず試行錯誤の結果以下の方法をとりました。もっと良い方法を御存じの方がいましたら是非教えてくださいm(__)m

設定>全般の設定>受信>新着メッセージが到着したらコマンドを実行するにチェックを入れ、コマンドに

/usr/bin/aplay -q 音声ファイルをフルpathで指定

と書き込みます。
自分もよく分かってないのですが、一応解説しますと、alsa-utilsというサウンド系のパッケージ(おそらくデフォルトでインストールされていると思います)にaplayというコマンドラインのプレイヤーが入っているので、それを使って音声ファイルを再生させています。
「-q」は「quiet モード」のオプションでGNOME端末等で実行した場合このオプションを付けるとファイル情報を表示せずに再生します。Sylpheedに設定した場合付けても付けなくても動作は変わらないようですが、気分的に付けました(笑)
音声ファイルはaplayが再生出来る形式ならばなんでも構わないと思いますが、自分はWAV形式のファイルを指定しました。
正直この方法で良いのかよく分かりませんが、新着メール受信時にはちゃんと指定した音声ファイルが再生されているのでとりあえずよしとします。

インターネット ブラウザ編 プラグイン(動画)

Debian GNU/Linux 4.0 (etch)ではデフォルトで動画プレイヤー(totem)のMozillaプラグインがあらかじめインストールされていますが、正直今の多様なネットの環境からすると少々心もとないです。
そこで新たにプラグインを追加します。いくつか試した結果自分がインストールしているプラグインは現在以下の三つです。
自分はデフォルトのtotem-mozillaはアンインストールしました。

flashplugin-nonfree
mozplugger
mozilla-mplayer

flashplugin-nonfreeだけはインストールが少々面倒ですが(インターネット ブラウザ編 プラグイン(Flash)を参照)他の二つは初期のリポジトリでインストール可能です。
自分はmozplugger、mozilla-mplayerの順序でインストールしました。この二つのプラグインは動画再生において重複しているものが多いのですが、ネットで調べたところインストールする順序によってその受け持ちが多少変わるようです。自分の場合ではmozilla-mplayerが優先されています。
尚、mozpluggerは動画や音声だけではなく、その他様々な形式のファイルに対応していますので、既に他のプラグインをインストールされている方は注意が必要です。それまでのプラグインよりもmozpluggerが優先されてしまう可能性があります。特にPDFでAdobeのプラグインを使用している方は要注意です。
以下のコマンドで設定ファイルが変更できます。

$ gksu gedit /etc/mozpluggerrc

mozpluggerで開きたくないファイルの設定に#を付けてコメントアウトすると良いでしょう。

mozilla-mplayerの場合は再生ウインドウ内で右クリック>設定を選択します。
Iceweasel自体は、編集>設定>ファイルタイプ>管理でファイルの読み込み時の動作設定を行うことが出来ます。
動画と音声に関してはこれで大体は対応できると思います。ただMIDIの再生にはまだ幾つかインストールしなければなりませんが、それはまた改めて書くことにします。