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2010年11月10日水曜日

音楽プレイヤー「Audacious」「Banshee」

PCの音質はサウンドカードによってかなりの違いが出ます。自分の場合も以前使っていたPCと現在使用しているPCで大分違いますし、Macの方も全然違う音です。正直、現在使用しているPCの音はオンボードサウンドということもあってか今ひとつです。
音質を改善するには良いサウンドカードを入れるとかUSBのサウンドデバイスを使うとか色々ありますが、どちらにせよそれ相応の出費が必要なわけです(^_^;
(ALSAが対応しているサウンドカードの一覧です)
http://www.alsa-project.org/main/index.php/Matrix:Main

取り合えずは音楽再生だけでも自分の好みにしようかとグライコ機能付きの音楽プレイヤーを試してみることにしました。Debian標準の音楽プレイヤー「Rhythmbox」は非常に使い勝手の良いプレイヤーなのですが、残念ながらグライコは装備されていません。

「Banshee」
「Rhythmbox」に良く似たプレイヤーです。3ペインの外観もそっくりで機能的にも同等なのですが、現在のLennyのものはバージョンが古くグライコが搭載されていませんでした。この時点で当初の目的からは外れてしまったのですが、せっかくインストールしたので少し使用してみました。先ほど書いた通り「Rhythmbox」と目立った違いははありませんが、CDを挿入した時に自動にアルバム情報を収得する機能が今ひとつのように感じました。「Rhythmbox」だと曲名を表示するアルバムでも「Banshee」では表示されないことがありました。他にも設定等一部の日本語化が不完全です。現時点では「Rhythmbox」から移行する意義は無さそうです。

「Audacious」
エンコードの機能などは無く純粋な音楽プレイヤーでグライコを搭載しています。特徴としては出力先を設定可能なことと、Windowsの「Winamp」のクローン「xmms」からの派生とういうことでスキンによって外観を変更できます。
スキンの変更はウインドウ枠を 右クリック>設定>外観 から使用したいスキンを選択します。
スキンは「http://gnome-look.org/」の「XMMS Themes」よりダウンロード出来ます。使用するにはダウンロードしたファイルを解凍してフォルダ単位で/usr/share/audacious/Skinsのディレクトリに追加します。スキンデータはBMPの画像データ等だいたい20〜50くらいのファイルで構成されています。たまに「.wsz」という拡張子のものがありますが、実体はzipファイルなので「書庫マネージャ」で解凍可能です。
尚、/usr/share/audacious/Skinsへのフォルダの追加にはroot権限がいるのでsuコマンドやrootでのログイン等が必要です。

グライコを使用すると音質は多少劣化しますが、その代わりに自分好みには調整出きます。正直どちらを取るかは難しいところですが、手軽に音色をいじれるので現在の音に不満がある場合は試してみるのも一つの手だと思います。

2010年10月9日土曜日

Flashのバージョンアップ

初めに、現在自分の使用してるDebianはlenny AMD64版です。以下の作業はその環境下で行いました。

少し前の話になりますが、Flashの脆弱性が発見されアップデータがAdobeより配布されました。
自分の使用しているバージョンを確認すると10.0r32と古いバージョンだったのでアップデートを行うことにしました。
バージョンの確認はAdobeのHPでも出来ますし、Iceweasel、Epiphany共にURLの入力欄に「about:plugins」と打ち込むことでプラグインの情報を見ることが出来ます。
[Flashプラグインのインストール自体については過去の記事に書いてあるので、よろしければ参考になさって下さい]
http://9change2debian.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
http://9change2debian.blogspot.com/2009/01/flash.html

Flashのバージョンアップの方法はいくつかありますが、最初に試したのはコマンドを使う方法です。

# update-flashplugin-nonfree --install

色々なサイトの解説を拝見すると上記のコマンドでアップデートされるらしいのですが、自分の場合
wget failed to download http://people.debian.org/~bartm/flashplugin-nonfree/fp10.amd64.pgp.asc
というメッセージ表示され上手くアップデート出来ませんでした。
どうしたものかとパッケージマネージャで「flashplugin-nonfree」のプロパティを眺めていると、バージョンタブに現在インストールされているものより新しい1:2.8.2~bpo50+1(lenny-backports)なるものが表示されていました。
そこで、パッケージ>バージョンの強制でflashplugin-nonfree (1:2.8.2~bpo50+1)をインストールしました。
※バージョンの強制は依存関係等に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。基本的には通常の状態でインストール可能なバージョンを使用した方が良いです。

ちなみに「backports」というのは、不安定版から安定版へのパッケージ移植を独自に行っているところです。安定版に比べると検証は不十分なようですが、その分新しいバージョンのパッケージを使用することが出来ます。
[backportsのパッケージを利用するにはリポジトリに下記を追加し、あらかじめ「debian-backports-keyring」をインストールしておく必要があります]
deb http://www.jp.backports.org/ lenny-backports main contrib non-free
deb-src http://www.jp.backports.org/ lenny-backports main contrib non-free

インストール後再び # update-flashplugin-nonfree --install のコマンド実効してみましたが、以前のようなエラーは表示されず、何も表示されませんでした。最新版がインストール済みと言うことでしょうか?
プロパティのバージョンタブからは以前のバージョンが消え、1:2.8.2~bpo50+1(lenny-backports)のみが表示されるようになりました。
ブラウザでプラグインの情報を確認すると「10.2 d161」となっているので、アップデートは上手くいったようです。ただ、Adobeの公式での現バージョンは「10.1.85.3」なので10.2というのはどうもプレビュー版のようです。
アップデート後YouTubeを初めいくつかの動画サイトと前回、前々回の記事で紹介したゲームサイト等を一通り回ってみましたが、これといった不具合は今のところありません。
以前の記事で書いた不具合も解消されているようです。特に動画再生にはかなりの改善が見られます。
スペック的に厳しい動画も前バージョンと比較するとコマ落ちが大分少なくなりました。

2009年8月27日木曜日

Debian5.0.2 AMD64

PCを買い替えCPUがCore 2 DuoとなったためDebian5.0.2 AMD64版をインストールしてみることにしました。
HDは予め三つにパーティションを分けておいたので、その一つにインストールしました。
現在のパーティションはスワップ領域を除くと以下のような構成です。

sda1 Debian5.0.2 i386
sda2 Debian5.0.2 AMD64
sda3 データ保存用

インストールは「netinst」を使用し、問題なく完了しました。普段使用しているパッケージ、NVIDIAのドライバ等を追加インストールしてi386版と同環境に整えました。
以前はAMD64版では用意されていないパッケージも結構あったと聞きますが、今はかなりのパッケージが揃ってきているようです。事実、自分がi386版で使用していたパッケージは全てインストールすることが出来ました。
しばらく試用してみましたが、OS自体は安定しているように思いました。64bit版ということでスピードアップも多少は期待していたのですが、i386版と比べて体感での差は感じられませんでした。それでもDeVeDeで同一の動画をDVD形式に変換したところAMD64版の方が10%ほど高速でしたので、アプリケーションによっては速度差が出るようです。
これならAMD64版に乗り換えても良いかなと考えつつ、Iceweaselで動画サイトを見ているとどうも動きが重いように感じました。最初は気のせいかとも思いましたが、youtubeでHD動画をフルスクリーン表示にすると明らかにi386版に比べて重く、ポインタを動かしただけでもコマ落ちしてしまいます。確認のためにi386版で同じ動画を再生してみましたが全く問題は無いです。もちろんポインタを動かしたくらいではコマ落ちは起こりません。
他の動画サイトもいくつか回ってみるとやはりi386版に比べて軒並み重いです。サイトによってはフルスクリーンにすると表示がおかしくなり、Iceweasel自体を落とされてしまうこともありました。通常のHPではそのようなことは起こらないので、どうもFlash関係の不具合のような気がします。
どちらにしても速度が落ちた上にブラウザが落ちてしまうのは問題なので、現在自分はi386版を使用しています。ただ、どうしても4GBを超えるメモリを使用したい場合やFlashを使用しないのであれば現状でもAMD64版を選ぶ意味はあると思います。
自分も他のアプリケーションはこれといって問題なかったので、この不具合さえ解決されればAMD64版へ移行しようかと思います。

2009年8月18日火曜日

PC買い替えとDebian5.0.2のインストール

今まで使用していたDELL「Dimension8100」のHDが壊れてしまったので、PCを買い換えました。もっとも買い換えたと言っても新品でなく中古ですが。
IBM「IntelliStation M Pro 9229」という機種でスペックは大体こんな感じです。

CPU Core 2 Duo 2.13Ghz
メモリ 2GB
HD 80GB (SATA)
ビデオカード GeForce9500GT
スーパーマルチドライブ

ちなみに価格はDtoDのWindowsXP付きで29,800円でした。
HDだけ少し容量不足を感じたので500GBのものを追加して、それにDebianをインストールすることにしました。Windowsは使わないので、元の80GBの方のHDは外してしまおうかと思ったのですが、面倒だったので搭載したまま配線だけ外しました(^ ^;
Debianのインストールは4.0、5.0と経験済なのでスムーズに行えました。PC買い替えに合わせて回線も光にしたので時間も30分程度で終了しました。使用開始から二週間ほど経ちますが順調に動いてくれています。
今までのPen4 1.5Ghzでも通常それほど不満は無かったのですが、さすがにCore 2 Duoは速いです(^ ^)
あとサスペンドが正常に機能してくれるようになりました。「Dimension8100」ではサスペンドさせるとそのまま復帰出来なくなってしまったのですが、「IntelliStation M Pro 9229」では電源スイッチを押せばしっかりと復帰してくれます。
しかし、ハイバーネートの方は相変わらず上手く機能してくれません。一旦電源は切れるのですが、1、2秒で再起動してしまいます。何かしらの設定が必要なのかもしれませんが、サスペンドと機能的には大差ないもののようなのでそのままにしてあります。
他にも気になることが一つあります。「IntelliStation M Pro 9229」は全面に各種LEDが配置されていて、その中に「システム・エラー LED」というのがあります。それがたまに点灯してしまいます。BIOSでエラーのログを見ると、下記のように記録されていました。

Source SMI Hdlr
Message Code 00152200
Message Data CERR: PCI Express CERR SLOT=02 VendorID=10DE
DeviceID=0640 Status=01

SMIハンドラと言うのは何か割り込みをする機能らしいのですが、自分の知識では調べても良く分かりませんでした。
初めのうちは割とこのエラーが出ていたのですが、その後「画面の解像度の設定」のオプション、「このコンピュータでのみデフォルトにする」のチェックを外したところたまにしか出なくなりました。
再起動すれば「システム・エラー LED」は消灯し、実用上はこれといって不具合も感じないのですが、自分の知識とスキルでは今ひとつ原因不明です。

それと今回、Debianのインストールに「debian-502-i386-CD-1.iso」を使ったのですが、何故かいくつかのパッケージがデフォルトでインストールされませんでした。

update-manager (ソフトウェアの更新を管理する GNOME アプリケーション)
update-notifier (パッケージの更新を通知するデーモン)
hardinfo (システム情報を表示)
gparted (GNOME partition editor)

自分が気づいたのはこの四つですが、それぞれ重要なパッケージだと思うのでデフォルトでインストールされないのは不思議に思いました。
「netinst」の方を使えばこれらのパッケージもインストールされるのでDebianのインストールは「netinst」の方を使った方が良いみたいです。時間もisoファイルをダウンロードする時間も含めると「debian-502-i386-CD-1.iso」を使うよりも早く終わると思います。

2009年4月3日金曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)へのバージョンアップ(アプリケーション)

Debian4.0(etch)とDebian5.0 (Lenny)ではデフォルトでインストールされるアプリケーションに多少の違いがあります。追加されたものもあれば逆に削除されたものもあります。
まず、インターネット系ではメールソフトの「Claws Mail」やメッセンジャーソフトの「Pidgin」等が加わりました。「Claws Mail」は「Sylpheed」の機能強化版で設定も「Sylpheed」のものを引き継いでくれます。自分も試しに起動してみましたが、問題無く設定が読み込まれました。日本語化はされていませんが、進行中との情報もありますので今後は期待が持てそうです。
今回加わった「Pidgin」ですが有名なソフトなのでDebian4.0(etch)でも使っていた方は多いと思います。旧環境から設定を引き継ぎたい場合は、自分のhomeフォルダの「.purple」という隠しフォルダをコピーすれば設定が受け継がれます。
その他にはデフォルトではインストールされませんが、2chブラウザの「JD」が公式に加わっています。
グラフィック系ではベクター系の「Inkscape」が追加されました。2DCGに於いては「GIMP」と合わせればほとんどの要求に応えてくれるのでは無いでしょうか。他のアプリケーションもそうですが、これだけ完成度が高いものがフリーウェアとは驚くばかりです。開発に携わっている方々に感謝です\(> <)/
ゲームには「チェス」が追加されました。自分はコマの動き方を知っている程度なので全く勝負になりません、完敗ですね(^ ^;
サウンドとビデオのカテゴリーは割と変更がありました。まず「動画プレイヤー」が「Xine」から「GStreamer」ベースになりました。FLV等も再生できるようになり、対応動画形式も増えたように思います。
CD/DVDのライティングソフトも変わりました。「GnomeBaker」が無くなり「Serpentine」というオーディオCD専門のライティングソフトが追加されました。データCD/DVDは「CD/DVD の作成」で焼けるので支障はないのですが、自分は「Brasero」をインストールしてみました。「Brasero」は初めて使いましたが、日本語化もされていてインタフェースも分かりやすく使いやすいです。
全体的に見て各アプリケーションバージョンアップされ、機能安定度共に上がっている印象です。

2009年4月1日水曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)へのバージョンアップ

リリースされ一月半ほど経ったので、少々遅ればせながらではありますが、Debian5.0 (Lenny)にバージョンアップしました。
バージョンアップにはリポジトリリストを変更してDebian4.0(etch)をバージョンアップする方法もあるのですが、自分は新規にインストールしました。
ただ、何か不具合があった時のためにDebian4.0(etch)も残しておきたかったので「Gparted」を使いパーティーションを編集、空き容量を作りDebian5.0 (Lenny)をインストールすることにしました。
インストール自体はDebian4.0(etch)と特段変わりは無く、指示通りに進めていくだけでスムーズにインストールは終了、無事Debian5.0 (Lenny)が起動しました。メールやブラウザ等設定を引き継ぎたいアプリケーションはhomeフォルダ以下の設定ファイル(.の付いた隠しファイル)を旧環境からコピーしました。
デスクトップ環境はDebian4.0(etch)と同じGNOMEなので見た目、操作感とも印象はほとんど変わりませんが、アイコンはリアルになった感じです。
設定等も大きく違いはありませんが、幾つかは新規に追加されたり、統合されたりしています。自分が気になったのは システム>設定>外観の設定 です。この設定項目はテーマ、背景、フォント、インターフェースとその名の通りデスクトップの外観の設定が集約されています。基本的にDebian4.0(etch)の時に個別だったものがタブでまとめられたものです。
ただ、フォントを追加する場合Debian4.0(etch)の時には デスクトップ>フォント>詳細、レンダリングの詳細>フォントのフォルダへ移動、開いた"フォント"フォルダへドラック&ドロップすれば良かったのですが、Debian5.0 (Lenny)のフォントの設定では フォント>詳細、レンダリングの詳細 を開いても フォントのフォルダへ移動 が見当たりません。
フォントのフォルダへ移動 で追加したフォントは自分のhomeフォルダの「.fonts」という隠しフォルダに追加されるので、自分でフォルダを作成追加してやれば良いのですが、何故 フォントのフォルダへ移動 が無くなってしまったのか良く分かりませんでした。
もしかして自分特有の現象かと思い調べて見たところ、Nautilusのバックエンドが刷新されたため現在フォントフォルダ(fonts:///)を利用できない状態になっているそうで、修正されるのを待つしかなさそうです。
新しいところではシステム管理に アプリケーションの追加と削除 が加わりました。グラフィカルなインターフェイスでアプリケーションのアイコンや人気度まで表示してくれます。これからアプリケーションを検索、選択する際にはとても参考になりそうです。
後は システム>設定 に追加された System Profiler and Benchmark もシステムやデバイスの情報が簡単に確認出きるので便利です。
他にはWindows(Shift-JIS)のCD-Rが設定に手を加えなくても日本語ファイル名が文字化けしなくなりました。
Debian4.0(etch)の時は設定を変更しなければならなかったものがDebian5.0 (Lenny)ではそのまま使える場合が多いです。日本語化も進んでいると思います。
安定度も増したように思います。Debian4.0(etch)の時は文字入力時にIceweasel等が稀に固まりましたが、バージョンアップしての二週間では今のところその現象は皆無です。
バージョンアップによる変更点は多義に渡ると思いますが、技術的な面は自分はまったく分からないので、大変大まかですが、以上がDebian5.0 (Lenny)の導入時の感想です。
また気づいたことがあればその都度書き留めていきたいと思います。尚このブログでは以降はDebian5.0 (Lenny)をベースに書いていきます。
次回は個々のアプリケーションについて書きたいと思います。

2009年2月15日日曜日

Debian GNU/Linux 5.0 (Lenny)

Debian GNU/Linux 5.0 コードネーム “Lenny”がリリースされたようです。
http://www.debian.or.jp/blog/debian50r0.html

4.0(etch)のサポートはまだ一年間あるのでアップグレードはもう少し待ちたいと思います。