2010年10月9日土曜日

Flashのバージョンアップ

初めに、現在自分の使用してるDebianはlenny AMD64版です。以下の作業はその環境下で行いました。

少し前の話になりますが、Flashの脆弱性が発見されアップデータがAdobeより配布されました。
自分の使用しているバージョンを確認すると10.0r32と古いバージョンだったのでアップデートを行うことにしました。
バージョンの確認はAdobeのHPでも出来ますし、Iceweasel、Epiphany共にURLの入力欄に「about:plugins」と打ち込むことでプラグインの情報を見ることが出来ます。
[Flashプラグインのインストール自体については過去の記事に書いてあるので、よろしければ参考になさって下さい]
http://9change2debian.blogspot.com/2010/03/blog-post.html
http://9change2debian.blogspot.com/2009/01/flash.html

Flashのバージョンアップの方法はいくつかありますが、最初に試したのはコマンドを使う方法です。

# update-flashplugin-nonfree --install

色々なサイトの解説を拝見すると上記のコマンドでアップデートされるらしいのですが、自分の場合
wget failed to download http://people.debian.org/~bartm/flashplugin-nonfree/fp10.amd64.pgp.asc
というメッセージ表示され上手くアップデート出来ませんでした。
どうしたものかとパッケージマネージャで「flashplugin-nonfree」のプロパティを眺めていると、バージョンタブに現在インストールされているものより新しい1:2.8.2~bpo50+1(lenny-backports)なるものが表示されていました。
そこで、パッケージ>バージョンの強制でflashplugin-nonfree (1:2.8.2~bpo50+1)をインストールしました。
※バージョンの強制は依存関係等に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。基本的には通常の状態でインストール可能なバージョンを使用した方が良いです。

ちなみに「backports」というのは、不安定版から安定版へのパッケージ移植を独自に行っているところです。安定版に比べると検証は不十分なようですが、その分新しいバージョンのパッケージを使用することが出来ます。
[backportsのパッケージを利用するにはリポジトリに下記を追加し、あらかじめ「debian-backports-keyring」をインストールしておく必要があります]
deb http://www.jp.backports.org/ lenny-backports main contrib non-free
deb-src http://www.jp.backports.org/ lenny-backports main contrib non-free

インストール後再び # update-flashplugin-nonfree --install のコマンド実効してみましたが、以前のようなエラーは表示されず、何も表示されませんでした。最新版がインストール済みと言うことでしょうか?
プロパティのバージョンタブからは以前のバージョンが消え、1:2.8.2~bpo50+1(lenny-backports)のみが表示されるようになりました。
ブラウザでプラグインの情報を確認すると「10.2 d161」となっているので、アップデートは上手くいったようです。ただ、Adobeの公式での現バージョンは「10.1.85.3」なので10.2というのはどうもプレビュー版のようです。
アップデート後YouTubeを初めいくつかの動画サイトと前回、前々回の記事で紹介したゲームサイト等を一通り回ってみましたが、これといった不具合は今のところありません。
以前の記事で書いた不具合も解消されているようです。特に動画再生にはかなりの改善が見られます。
スペック的に厳しい動画も前バージョンと比較するとコマ落ちが大分少なくなりました。