※2013年6月現在Debian用Skypeはi386(multiarch)版となっています。詳しくはSkypeの公式HPでご確認ください。
友人がSkypeを入れたので自分もDebianにインストールしてみました。
Skype導入に必要なものはヘッドセット(マイクとスピーカーの組合せでもOKです)とSkypeアプリケーションです。
自分はサンワサプライのMM-HSUSB13BKというヘッドセットを購入しました。USB接続でコードの途中にマイクミュートとボリューム調節スイッチが付いています。
SkypeアプリケーションはSkypeのオフィシャルHPにDebianパッケージのものが用意されています。
「USBヘッドセットの設定」
USBヘッドセットは接続するとすんなりと認識してくれました。「System Profiler and Benchmark」の「Sammary」で情報を見てみると「Multimedia」に「Audio Adapter USB-Audio - USB Headphone Set」と表示されています。「Input Devices」にも「USB Headphone Set」と表示されていますが、これはボリューム調節スイッチを認識しているようです。
ヘッドフォン音量やマイク入力の調節は「音量調節ツール」で行うことが出来ます。音量調節アプレット(右上にあるスピーカーのアイコン)>音量調節ツール メニューのファイル>デバイスの変更 で「USB Headphone Set」を選択します。次にメニューの設定を選択、音量コントロールの設定で「Microphone 録音再生」「SpeaKer 録音再生」「Microphone Capture 録音中」にチェックを入れてウインドウを閉じます。「Auto Gain Control スイッチ」にも一応チェックを入れてみました。
これで「録音再生」「録音中」「スイッチ」と三つのタブが表示されたと思います。タブが増えていない場合はウインドウを閉じて再び「音量調節ツール」を呼び出してください。
「録音再生」タブでは「Microphone」と「SpeaKer」が調節出来ますが、「Microphone」の方はミュートにします。「SpeaKer」の方は3〜5割くらいの音量にしておけばいいと思います。
「録音中」タブの「Microphone Capture」にはスピーカーとマイクのアイコンがあると思いますが、スピーカーの方はミュートし、ボリュームの方は5〜7割くらいにしておきます。
「SpeaKer」と「Microphone Capture」のボリュームはそれぞれ後で丁度良い大きさに調節すればいいので取りあえずです。ただ、ヘッドセットを装着していきなり大音量が再生されると耳を痛めかねないので「SpeaKer」のボリュームは控えめにしておいた方が無難です。
あとマイクミュートとボリューム調節スイッチですが、マイクミュートの方はそのままで問題なく動作します。ボリューム調節スイッチはマスターボリュームに連動していますが、通常マスターボリュームはオンボードなりサウンドカードなりのスピーカーが接続してあるデバイスに設定されていると思いますので、そのままではスピーカーの音量が変化してしまいヘッドセットの方の音量は調節出来ません。
ボリューム調節スイッチでヘッドセットの音量を調節するには システム>設定>サウンド>デバイス デフォルトのミキサ・トラック で「USB Headphone Set(Alsa mixer)」を選択し、デバイスに「SpeaKer」を設定します。
動作を確認するには「音量調節ツール」で「USB Headphone Set」「録音再生」タブを開きます。ボリューム調節スイッチを押して「SpeaKer」の音量が調節されればOKです。ただ動作させてみると分かりますが、チャンネルのロックを掛けていてもロックが外れてしまい調節がスムーズにいかないことがあります。このチャンネルロックはマウスで直接操作した場合でも片チャンネルだけ大幅に動かすとロックが外れてしまいます。これは他のデバイスでも同じでロックの意味があまりないです(^_^;
あと自分の環境の場合、稀にですがデフォルトのサウンドデバイスが「USB Headphone Set」の方に切り替わってしまうことがあり、通常のスピーカーから音が出なくなってしまうことがあります。PCを再起動すれば戻るのですが、原因は良く分かりません。
以前音が出なくなったときに行った作業を試してみましたが、残念ながら改善はみられませんでした。
デバイスファイルの再構築
# /usr/share/alsa-base/snddevices
サウンドカードの指定
# alsaconf
サウンドカードとモジュールを確認
$ cat /proc/asound/cards
$ cat /proc/asound/modules
更にネットで収集した情報をもとに色々やってみました。
システムが認識しているオーディオデバイスを確認
$ asoundconf list
($ cat /proc/asound/cards でも確認可能です)
デフォルトのサウンドカードに設定
# asoundconf set-default-card (asoundconf listで表示されたデバイス名)
サウンドモジュールを確認
$ cat /proc/asound/modules
$ gksu gedit /etc/modprobe.d/sound にサウンドモジュールを記述
「index=0」がデフォルトのサウンドモジュール
例)
alias snd-card-0 snd-hda-intel
options snd-hda-intel index=0
options snd_usb_audio index=1
$ gksu gedit /etc/modprobe.d/alsa-base に下記を追加
例)
# Default soundmodule
options snd-hda-intel index=0
設定後三週間程経ちますが、サウンドデバイスが入れ替わることはなくなったようです。
以上、サンワサプライMM-HSUSB13BK導入にあたって自分が行った設定を紹介しましたが、USB接続のヘッドセットならば大きな違いは無いと思うのでよろしければ参考になさってください。
「Skypeアプリケーションのインストール Debian Lenny AMD64」
引き続いての説明はDebian Lenny AMD64へのSkypeアプリケーションのインストール方法ですが、通常の手順ではインストール出来ないため少々強引です。
Skypeアプリケーション自体も現在のLinux版はBeta版のためどのような不具合があるか分かりません。インストールを実効する場合は慎重かつ、自己責任でお願いします。
参考にさせて頂いたサイトです。ありがとうございますm(_ _)m
http://wiki.debian.org/skype
現在SkypeのDebian版はi386版しか用意されていません。このため公式HPよりダウンロードしたパッケージ(skype-debian_2.1.0.81-1_i386.deb)をGdeb等でAMD64版のDebianへインストールしようとすると下記のようなエラーが出てしまいます。
パッケージアーキテクチャ (i386) がシステム (amd64) と一致しません
そこで以下の手順でインストールを実効します。
1)Skypeに必要なパッケージ ia32-libs ia32-libs-gtk libasound2-plugins libqt4-core libqt4-gui とその依存パッケージをインストールします。
これらのパッケージは「Synapticパッケージマネージャ」でインストール可能です。
2)端末を開きroot権限で次のコマンドを実行します。
# dpkg -i --force-architecture ダウンロードしたSkypeパッケージを指定
(パッケージファイルを右クリック>コピーでファイルの場所がコピー出来ます)
以下のメッセージが表示され、インストールは終了です。
dpkg - 警告、--force が有効なので、問題を無視します:
パッケージアーキテクチャ (i386) がシステム (amd64) と一致しません
未選択パッケージ skype を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 107510 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
(.../skype-debian_2.1.0.81-1_i386.deb から) skype を展開しています...
skype (2.1.0.81-1) を設定しています ...
「Skypeの登録及び設定」
メニューのアプリケーション>インターネット>Skypeから起動します。
「Skype名がまだありませんか?」をクリックして姓名、Skype名、パスワード等必要事項を入力して登録をします。
登録が終了したらログインしてウインドウ左下のSアイコンをクリック>オプションで設定を行います。
まずサウンドデバイスを設定します。
マイク USB Headphone Set USB Audio(hw:1,0)
スピーカー USB Headphone Set USB Audio(hw:1,0)
呼び出し中 Default device(default)
自分の環境では他にも「USB Headphone Set」関連がいくつか表示されますが、上の設定で問題なく動作しています。
「呼び出し中」はヘッドセットを外している状態でも呼び出し音が聞こえるようにデフォルトデバイスに設定しました。こうすることで呼び出し音はスピーカーから再生されます。
「Skypeでミキサーレベルを自動調節する」はチェックを入れるとSkypeがマイクレベルを自動に調節してくれます。
設定が終わったら「テスト通話の発信」でSkypeが正常に動作するか確認します。自動応答のメッセージが流れて録音した自分の声が再生されれば正常に動作しています。
「テストサウンドの作成」では「呼び出し中」に設定したデバイスから音が再生されればOKです。
その他の設定は取り合えずデフォルトでも大丈夫だと思いますが、テスト通話がうまくいかない場合等は変更する必要があると思います。自分はCATVの光回線にルーターを介した環境ですが問題はありませんでした。
以上でSkypeのセットアップは終了です。ウインドウ左下の+アイコン(Skypeコンタクトの追加/検索)から接続したい相手を検索、コンタクトへ追加出来ます。
自分はWebカメラは持ってないのでビデオの方はチェックしていませんが、通話、チャット、ファイル転送は問題なく使用出来ました。
最後に補足として、メニューやチャットのフォントの変更方法を書いておきます。というのもデフォルトのフォントサイズが9ptと小さいため非常に見づらいです。
メニューのシステム>設定>Qt 4設定 を選択「Fonts」タブの「Point size」で変更することが出来ます。端末から $ qtconfig でも呼び出せます。ちなみに自分は12に設定しています。
qt4-qtconfigパッケージはlibqt4-core libqt4-guiをインストールすれば依存によりインストールされます。
0 件のコメント:
コメントを投稿