2009年7月17日金曜日

MacOS9 Webブラウザ「Classilla」

今回はDebianから離れてMacOS9の話題です。自分はMacでは今だにOS9を使用しています。漢字Talk時代から慣れ親しんだOSであり愛着もありますが、OSXが登場して久しい今となっては、残念なことにほとんどのソフトの開発は終了してしまっています。
Webブラウザも2003年辺りを最後に新しものは出ていませんでした。自分もMozillaベースの「WaMCom」というWebブラウザをずっと使い続けてきましたが、さすがにネットの進化に対して六年という歳月は長く、CCS、JavaScript等多くの機能で対応しきれないものが増え、レイアウトの乱れやシステムエラーを起こして落ちてしまうことも少なくありません。
しかし、最近この「WaMCom」をベースにした新しいOS9用のWebブラウザが開発されていることを知りました。「Classilla」というWebブラウザです。
ただし公開されたばかりということもあって、HPの説明でも「Classillaのこのバージョンは不完全で、バグがあり、クラッシュやデータ損失の可能性があります」とのことで、使用に関しては自らがリスクを負うことが明記されています。要するにベータ版ということだと思いますが、新しいOS9のWebブラウザとあっては試さずにはいられないので自分は躊躇無く導入しました(^ ^)
インストールはイメージファイルをマウントしてHDにコピーするだけです。以前のプロファイルは削除した方が良いとHPにはあったので、バックアップをしたのち削除、新たなプロファイルを作成してブックマークとプラグインだけ移行しました。
数日試用した感じでは「WaMCom」と比較してレンダリングの速度が上がっているように思います。特にキャッシュからの表示は早くなっています。他にも「control+クリック」もしくは「右クリック」から画像を保存すると「WaMCom」では妙に時間がかかりましたが、「Classilla」では待たされることはなくなりました。
FlashはOS9では7止まりなので、それ以上のバージョンが必要となるHPでは正常に機能しませんが、対応しているHPならば問題は無い感じでした。youtubeも一応再生は出来ました。
一番目立った変更点というとJavaScriptの有効無効をHPごとに設定出来るようになっている点でしょうか。ウインドウの右下に「S」のマークのボタンがあり、それを押すと設定画面が開いてJavaScriptを有効にしたいHPを登録するようになっています。
ただ、やはりHPの説明通りまだまだ開発途中ということもあって、HPによってはレイアウトの崩れが発生します。自分が良く見ている「デジカメWatch」(http://dc.watch.impress.co.jp/)のレイアウトも崩れたままでした。それでも「WaMCom」では左側が隠れてしまうようなHPで正常に表示されるようになっていたり、改善されている部分も確かにあるようです。
導入直後はタイプ2やタイプ3のエラーで割と落ちましたが、メモリの割り当てを120MB程に設定したところ安定するようになりました。
あと日本語のlanguage packが用意されていないようでメニューが英語となってしまいますが、HPの表示は日本語を含め他の言語にも対応しています。
オフィシャルのリリース通り、現時点で「Classilla」は不完全な部分もありますが、それでも「WaMCom」から確実に進化していると思います。
MacOS9を使い続けている者として、この先「Classilla」の開発が順調に進むことに期待せずにはいられません\(> <)/

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