2009年5月14日木曜日

DebianでのRAWデータ現像

デジタルカメラの記録形式にはJPEGが多く使用されていますが、一眼レフ等ではRAWデータという「生の画像データ」で保存することが出来ます。フィルムカメラで例えるならばRAWデータがネガでJPEGがプリントされた写真といったところでしょうか。
通常デジタルカメラは内部でRAWデータを現像してJPEGに変換しているわけですが、これをRAWデータで記録することによってパソコン上で自分好みに現像することが出来ます。
RAWデータの利点は画像調整の際に劣化が無いこと、JPEGの各色8bitに対して各色12bitのため諧調がより滑らかに再現される等の利点があります。反面、現像には専用のソフトが必要な他、データが大きくなる(自分の使用してるNikon D40ではJPEGに対して二倍強の大きさになります)といった短所もあります。データの大きさに関しては大容量メモリーカードの登場やパソコンの性能向上もあり、最近ではあまり支障は無いと思いますが、問題は現像ソフトの方です。と言うのもRAWデータは各メーカー、更にはカメラごとに違います。このためRAWデータを扱えるソフトであっても自分のカメラに対応していなければ開くことは出来ません。各メーカー自社カメラに対応した現像ソフトを用意していますが、残念ながらWindowsまたはMac OSX用です。
しかしながらメーカー純正以外でもRAWデータを扱えるソフトは幾つかあります。Debian5.0 (Lenny)でも「ufraw」というソフトがあります。
「ufraw」はRAWデータを現像しPPM、JPEG、PNGに書き出すことが出来ます。もちろん現像の際に露出、色調等の調整をすることが可能です。対応しているカメラはHPで確認できます。ただしこれは最新版での対応状況なのでDebian5.0 (Lenny)での「ufraw」のバージョン(0.13-1+b2)では最近のカメラは対応していないかもしれません。
自分の使用しているNikon D40は発売されて二年以上経過しているので問題なく現像することが出来ました。各操作は分かりやすく過去に画像編集ソフトを触ったことがあれば迷うことは無いと思います。
自分は提案パッケージの「gimp-ufraw」という「GIMP」用のプラグインもインストールしました。「ufraw」は単体でも動作しますが、このプラグインによって「GIMP」と容易に連系を取ることが可能となります。
「ufraw」によりRAWの現像環境も整い、丁度、友人から8GBのカードを貰ったのでこれからはRAWでの撮影も気軽に行えそうです(^0^)
ちなみに貰ったカードはTranscend SDHC 8GB CLASS6(TS8GSDHC6)でフォーマットを確認したところ初期状態でFAT32、カメラで初期化後もFAT32でした。パソコンでマウントすると容量が7.5GBと表示されますが、これはメモリーカードメーカーは1000Bを1KBとして表記しているのに対しOS側は1024Bを1KBとしているためです。
Nikon D40ではRAWで約1000枚、JPEG FINE Lサイズでは約2200枚撮影することが出来ます。速度的にもCLASS6だけあって自分としては満足のゆくレベルです。

0 件のコメント:

コメントを投稿