2009年3月9日月曜日

圧縮解凍

Debian4.0(etch)では「書庫マネージャー」(File-Roller)という圧縮解凍ソフトが用意されています。
「書庫マネージャー」(File-Roller)は個別の圧縮解凍ソフトを自らのプラグインの様に扱うことにより様々な形式に対応することが出来ます。
現在主に利用されている圧縮形式はtar、gz、lha、rar、zipといったところでしょうか。

「tar gz」
Linuxでは標準的な圧縮形式でアプリケーションの配布をはじめ様々なファイルのやり取りに使用されています。もちろんDebianでもデフォルトで圧縮解凍が出来ます。
ちなみにtarには圧縮機能はなくファイルをひとまとめにする機能しかないそうです。そこで圧縮機能を持つgzと併用し、tar.gzという形で使われることが多いです。

「lha」
lhaは日本で開発され歴史も長く、各プラットフォームでフリーで配布されていることもあって国内では広く普及しています。自分もOS9では良くお世話になりました。象がファイルを押し潰している愛嬌のあるアイコンが印象的です(^ ^)
Debianでは「lha」パッケージをインストールすれば圧縮解凍共に利用可能です。

「rar」
Windows系の圧縮形式です。Debianで解凍するには「unrar」パッケージが必要です。「unrar-free」というパッケージもありますが、こちらは3.0形式までしか対応していません。
尚、圧縮は「rar」パッケージを利用すれば可能ですが、シェアウェアです。
「unrar」も「書庫マネージャー」(File-Roller)で使用出来ますが、稀にパスワードがかかったファイルでは上手く解凍出来ないことがありました。
そんな時はGNOME端末からコマンドラインで使用すれば上手くいく場合があります。

$ unrar e ファイルをフルパスで指定

パスワードを尋ねてくるのでパスワードを入力します。
※入力されたパスワードは画面には表示されません。

パスワードをあらかじめ入力する場合は -p オプションを使用します。
例 パスワードが12345の場合。

$ unrar e -p12345 ファイルをフルパスで指定

「zip」
zipは現在最も普及している圧縮形式ではないでしょうか。「書庫マネージャー」(File-Roller)でもデフォルトで扱うことが出来ますが、自分は更に7z形式も扱える「p7zip-full」パッケージを追加しました。
分割ファイルで「書庫マネージャー」(File-Roller)からの解凍が上手くいかないことがありましたが、コマンドラインでは解凍することが出来ました。
「p7zip」ではパッケージ名とコマンドが異なります。解凍は以下のコマンドを使用します。

$ 7z e ファイルをフルパスで指定

圧縮形式は本当に色々あってどれを使って良いか迷ってしまいます。汎用性を重視するか圧縮率を重視するかでも選択は変わってきますし、使用環境や好みの部分も多分にあるかもしれません。
自分はDebianではtar.gzをWindowsもしくはMacに渡す場合にはzipまたはlhaを使用しています。

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