2009年1月30日金曜日

インターネット ブラウザ編 プラグイン(Flash)

現状では好む好まざるにかかわらず、様々なサイトを巡る上でFlashプラグインは必修といえます。
MacやWindowsでは通常Flashを使用しているサイトなどにある「今すぐインストール」等のリンクにしたがっていけば良いのですが、Debianの場合それでは上手くいきません。自分もどうしたものかとネットで情報を集めたところ「パッケージマネージャ」からインストールすればいいことが分かりました。Debianの場合「パッケージマネージャ」によってソフトウェア(パッケージ)のインストール、アンインストールが管理されています。プラグインもまたしかりです。
「パッケージマネージャ」はGUIの「Synapticパッケージマネージャ」とコマンドラインのものがありますが、自分はGUIな人なので「Synapticパッケージマネージャ」を使用します。パッケージのインストールの流れとしては大まかには以下の通りです。
まずはインストールしたいパッケージの「リポジトリ」を追加します。「リポジトリ」というのはようはパッケージがあるサーバーのことです。
「リポジトリ」は通常「deb http://ftp.de.debian.org/debian etch main 」のような形式で書かれていますので、メニューの設定>リポジトリ>追加>カスタムにコピペすればいいです。
この方法で上手くいかないときにはGNOME端末から直接設定ファイルを編集することもできます。(自分のためにも忘れないようにコマンドを書いておきます)

リポジトリリスト編集
$ gksu gedit /etc/apt/sources.list

上のコマンドを打ち込み開いたファイルへと「リポジトリ」を書き込みます。
あとはインストールしたいパッケージを検索、パッケージ>インストール指定(もしくは右クリックから指定)「適用」を押せばインストールできます。
大抵は初期に設定されいる「リポジトリ」で事足りるので追加する必要はないのですが、Flashプラグインに関しては少々事情が違います。
Debianはその社会契約からフリーではないソフトウェアに関しては初期に設定されいる「リポジトリ」ではインストール出来ません。
Flashプラグインはフリーではないソフトウェア(non-free)に該当するわけです。
そこで新たに以下の「リポジトリ」を追加します。

deb http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free
deb-src http://www.jp.backports.org/ etch-backports main contrib non-free

「再読込」を押してパッケージリストを更新しますが「認証が出来ません」と警告が出ますので追加した「リポジトリ」を使用するための鍵をインストールします。
「debian-backports-keyring」を検索、インストール、終了したらもう一度「再読込」を押します。
続いて「flashplugin-nonfree」を検索、インストールすればFlashプラグインのインストールは終了です。
Flash使用のサイトは閲覧出来るようになったでしょうか?
ちなみにIceweaselではURLの欄に「about:plugins」と打ち込むとインストールされているプラグインの一覧が表示されます。

インターネット ブラウザ編

Debian4.0(etch)にはあらかじめ二つのブラウザがインストール済みです。一つはGNOME標準のEpiphany、もう一つはIceweaselというFirefoxの名称変更版。(なんでも商標利用の関係でこうなっているらしいです)
自分はブックマークの管理のしやすさと設定の細かさでIceweaselを選びました。

2009年1月29日木曜日

デスクトップ環境

Debianの標準のデスクトップ環境はGNOME(グノーム)です。自分はGNOMEに触るのは今回が初めてですが、画面の解像度など色々設定しながらざっと使ってみた感じでは使い易いというか拍子抜けする程違和感が無いです。Linuxと言うと今までコマンドラインのイメージが強くてGUIは取り敢えず程度かと勝手に想像していたのですが、GNOMEは非常に完成度が高いです。
GUIの使い勝手は結局は慣れの部分が多いと思うのですが、自分としてはWindowsを初めて触ったときよりも違和感は少なかったです。ただこれは自分がOS9>Windows>GNOMEと言う順番で触れたからかもしれません。
そんなわけでMacもしくはWindowsを使ったことがある人ならば操作に迷うことは無いと思います。もっとも初めてのOSがDebianという人は非常に稀有だと思いますが。
あえて自分なんかが解説する必要は無いと思いますが、設定の類は「デスクトップ>システム管理」と「デスクトップ>設定」にあります。そのままですね(^ ^)
ちなみに「システム管理」の項目ではrootのパスワードが必要です。

2009年1月28日水曜日

インストール

インストールCD、HDの準備が整ったところで実際のインストール作業となります。まず出来上がったインストールCDをセットして再起動します。これでインストールCDから起動すれば成功です。そのままインストール作業へと移ります。
インストールCDから起動せずにWindows等現在使用しているOSが起動してしまう場合には特定のキーを押して起動するか、BIOSの設定を変更する必要があります。方法はパソコンのメーカーによって異なります。「CDから起動」等でググってみれば情報が見付かると思います。
インストールCDから起動してしまえば後は基本的に指示にしたがっていくだけです。詳しくはここに解説があります。ページを印刷しておくと良いかもしれません。
自分の場合のインストール画面はこの解説のページよりももっと簡素な感じでしたが内容的には変わりありませんでした。
ここで自分が戸惑ったところを上げておきます。
言語、キーボードの選択、ネットワーク設定までは解説通り問題なかったのですが、パーティショニングのところで

  • 最大の空き領域を使う
  • ディスク全体を使う
  • ディスク全体を使い LVM をセットアップする
  • 手動

の四つが表示されるはずが「最大の空き領域を使う」が無く

  • ガイド - ディスク全体を使う
  • ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする
  • 手動

の三つしか表示されません。パーティションとしてはWindowsで表示されていたようにちゃんと二つ表示されているのですが……
結局、自分は「Dドライブ」をそのまま利用したので中にデータが何もなくともWindowsのフォーマットのままでは空き容量として認識されていなかったのです。当前のことといえば当然ですが(^ ^;
それで「Dドライブ」(何もデータが入ってない方のパーティション)の方を「手動」で削除すればいいのですが、当然DebianのインストールCD上では「Cドライブ」「Dドライブ」等と表示されるわけもなく、容量的にもほぼ均等に分割していたのでどちらがどちらだか分からなくなってしまいましたorz
先程「後々のためにそのHDの名前と容量をメモしておいた方がいいです」と書いたのはこのためです。
一度元に戻って、Windowsを起動させてHDを確認した後に再びDebianのインストール作業を行えばいいわけですが、面倒だったので(^ ^;Windowsが消えてもいい覚悟で下側に表示されたパーティションを選択。「手動」で「削除」(これ削除というか要するに初期化ですね)を実行しました。すると今まで表示されていなかった「最大の空き領域を使う」が表示されそれを選択。ようやく次へと進むことが出来ました。(結果、自分は運よくWindowsを消さずにすみました。確率二分の一の博打に勝ちました)
次いで「root」のパスワード、一般ユーザの名前、ログイン名、パスワードを設定します。これは後で必要になるので、忘れないようにメモをしておきましょう。
さらに解説のページ通りにいくつか設定をして「デスクトップ環境」と「標準システム」をインストール。ネット環境によりますが、しばらく時間がかかります。とりあえず一息つきましょう(^ ^)
そして最後にブートローダをインストール。これでWindows等別のOSがインストールされていれば起動時に選ぶことが出来ます。いわゆるデュアルブート出来るわけです。
あとはインストールCDを取り出して再起動。BIOSの設定を変更してある場合はCDを取り出さないと再びインストールCDから起動してしまうので御注意を。
再起動してそのまま待つとログイン画面が表示されます。インストール時に決めた一般ユーザのユーザ名、パスワードを入力してログイン。ちなみに初期設定では「root」でのログインは出来ません。(後に設定を変えれば可能です)

HDの準備

他のOS、例えばWindowsとDebianを一つのHDに入れたいときにはパーティションを作成しなければならないわけですが、これが結構リスキー。とは言っても今は簡単に出来るソフトもあるようなので調べてみると良いかも。ただHDは一度初期化してしまうと素人では復旧は困難なのであくまで自己責任で。今はHDも手頃になったのでDebian用に新しく増設してしまうのも手かもしれないですね。
当然大事なデータがある場合は必ずそれらをDVD-R等にバックアップしておきます。
それからパーティションを切るにしてもHDを増設するにしても、後々のためにそのHDの名前と容量をメモしておいた方がいいです。
もちろん「他のOSはいらん、Debianだけあればいい」というのであれば別にパーティションを作成する必要はないです。
自分はどうしたかというと、もともとWindowsはほとんど使ってなかったこともありデータもたいして入っていなかったので、いわゆる「Dドライブ」にDebianを入れました。

2009年1月27日火曜日

インストールCDの作成

何はともあれまずはDebianを手に入れなければならないわけで。オフィシャルのHP「Debianを入手する」を見てみると「ネットインストール用ISOファイル」「フルインストール用ISOファイル」の二つがダウンロード出来るようです。
自分はネットインストール用ISOファイル「小さなイメージファイルをダウンロードし、CD/DVD/USB ディスクまたはフロッピーに焼いたり書き込んだりして、 インターネットからインストールする」を選択。
CPUはPen4なので、小さな CDの[i386]をダウンロードしました。
あとはダウンロードしたISOファイルをCD-Rに焼いてインストールCDの出来上がり(^▽^)
ISOファイルの焼き方はライティングソフトによって色々なのでソフトのマニュアルをよく読むか、ネットで調べましょう。
「自分の使っているライティングソフト名 ISO」でググれば出てくると思います。

使用環境

はじめにDebian GNU/Linuxの開発、サポートをされている大勢の方々に感謝の意を記します。

大まかですが自分のPC環境を紹介します。

Debian GNU/Linux 4.0 (etch)

DELL Dimension8100
CPU Pen4 1.5Ghz
メモリ 512MB
HD 120GB
ビデオカード GeForce3だったかな?
サウンドカード Sound Blaster Live! Valueだったかな?
コンボドライブ NEC VD-5800A
スーパードライブ LG GSA-4160B
PCIにUSB2.0カード

「今ならUbuntuだろ?」という人も多いかもしれないですが、まあ人それぞれということで。
自分としてはDebianを選んで良かったと思っています。少なくとも後悔はしていないし結構楽しいです。
初めてMacを買った頃を思い出しました(^ ^)