2016年12月30日金曜日

Flash Playerでの文字化け

LinuxのFlash Playerでは動画の字幕やゲーム内のテキストが文字化けを起こすことがあります。
日本語環境においてのこの不具合はかなり前からあるものでUbuntuフォーラム等でも何度か取り上げられて解決策も示されています。
OSを新規インストールした場合などには文字化け対策の作業が必要となるので備忘録として手順を書き留めておきたいと思います。

文字化けの原因はFlash Playerで「AR PL Uming」という中国語フォントが設定されているためです。
そこでfonts-arphic-umingをインストール後にフォントキャッシュをクリア、日本語フォントで置き換えるという方法を取ります。

$ sudo apt-get install fonts-arphic-uming
$ sudo fc-cache -fv
$ cd /usr/share/fonts/truetype/arphic
$ sudo cp -p 任意の日本語フォント uming.ttc

上記の手順を実行後、文字化けを起こしていた動画やゲームで確認します。
文字化けが解消されていれば成功です。

2015年11月28日土曜日

Chromeでのブラウザーゲームの速度アップ

多くのブラウザーゲームは別途クライアントを必要とせずにAdobe Flash Playerで動作するためLinuxでも楽しむことが出来ます。
現在Linux用のFlash PlayerはMozilla,Firefox用のNPAPI版とChrome内包のPPAPI版がありますが、Mozilla,Firefox用のNPAPI版は11.2を最後にセキュリティーアップデートのみとなっています。

最近のブラウザーゲームは11.2ではプレイ出来ないものも増えてきているのでChrome内包のPPAPI版を使用する機会が多いのですが総じて動作が重い傾向にあります。
これをChrome側の設定で幾らかでも軽く、速度アップさせることが可能です。

※下記の設定変更は設定ページchrome://flagsの「警告」をよく読んで了承した上で実行してください。

アドレスバーにchrome://flagsと打ち込み設定ページヘと移動します。
「ソフトウェア レンダリング リストをオーバーライド」という項目を有効にします。

他のOS環境が無いので確認はしていませんが、この設定変更はMacやWindowsのChromeでも可能だと思います。
現時点でこの機能は試験運用版のためどういったリスクがあるか分からないのでお勧めはしませんが、自分の環境ではブラウザーゲームの動作が大分軽くなりました。

2015年9月27日日曜日

GNOME Extensions セレクション

自分が追加しているGNOME拡張機能(アルファベット順)を紹介します。
拡張機能のインストール等は https://extensions.gnome.org/ より行うことが出来ます。

Alternative Status Menu
サスペンド、ハイバーネート、電源オフを右側のユーザーメニューに追加します。

Axe Menu
トップパネルに従来のようなアプリケーションメニューを再現します。
サイズ等の細かな設定が可能です。

Blank Screen
右側のユーザーメニューにBlank Screenを追加します。
メニューを選ぶとモニターをブランクアウトさせることが出来ます。
ロックは掛からずにマウスなどを動かせば即時復帰します。

Nvidia GPU Temperature Indicator
Nvidia GPUの温度をトップパネルに表示します。

Quit Button
トップパネル右端のユーザーネームを電源ボタンのアイコンに変更します。

Remove Rounded Corners
トップパネルの丸みを帯びた両端を真っ直ぐにします。

デフォルトでインストールされている拡張機能についての過去記事です。
よろしければご参考になさってください。
http://9change2debian.blogspot.jp/2013/06/debian-gnulinux-70wheezy-gnome34.html

2015年9月19日土曜日

Debian 8 (Jessie) について

2015/4/25にDebian 8 (Jessie) がリリースされました。メジャーアップデートとしては2年ぶりとなります。
この記事の時点での最新版は9/5にリリースされた8.2です。
遅ればせながらインストールしてみましたが、結論から先に述べますと自分の環境では常用には耐えられませんでした。
インストール自体は問題なかったのですが、いざ試用してみると致命的な不具合が連発でした><;
まず、電源管理関係がおかしかったです。サスペンド、ハイバーネートがまともに動かないです。CUIに移行また戻るということが2〜3回起こりサスペンド、ハイバーネート共に実行されません。
そして、致命的なのがシャットダウンできないことでした。シャットダウン時に表示されるログを見るとHDDの回転を停止させた後、そのままハングしてしまっている感じでした。
キーボードからの操作も受け付けないので電源ボタンを長押しして終了させるしかありませんでした。
もはや面倒でログも調べなかったのですが、どうも起動ディスクをアンマウントできていないような感じがします。
英語が苦手なので詳しくは調べられなかったのですが、Linux系のフォーラムにも同様の症状は話題に出ているようです。
ただ解決策まではわかりませんでした。調べる気力が萎えました^^;
他にもログアウトして再ログインを試みるとキーボードが反応しなくなったり(トラックボールは反応します)と不具合が多くてDebian 8 (Jessie) の使用は断念しました。
幸いDebianは6(squeeze)以降は長期サポート、LTS(Long Term Support)となりましたので、しばらくは7(Wheezy)を使い続けることができます。

自分はDebianを4.0 (etch)から使っていて、これまでも細かな不具合はいくつもありましたが、知識が無いながらもなんとか解決したり、妥協したりしてやってきました。
しかし、今回のバージョンの不具合は素人が片手間で解決できるレベルのものではないように思います。
もしかしたら自分のPCも大分古いのでDebian 8 (Jessie)に対応できないデバイスも出てきているのかもしれません。
いつもは古い環境を残して別パーティションに新しいバージョンをインストールするのですが、今回は以上のような理由でアップデートはしばらくお預けです。

現在のパーティション構成をメモしておきます。
8 (Jessie)は消して 7(Wheezy)を入れました。

sda1 Debian7.9 AMD64(デフォルト)
sda2 Debian7.9 AMD64
sda3 データ保存用
sda4
 sda5 スワップ [sda1 Debian7.9 AMD64(デフォルト)]
 sda6 スワップ [sda2 Debian7.9 AMD64]

2014年2月24日月曜日

Skype 4.2.0.13でのサウンドデバイスの設定

※2014/7/12追記 Ver.4.3では、PulseAudioがないとALSAはサポートされなくなりました。
 下記に紹介した手順でPulseAudioを停止させてもサウンドデバイスを任意に選択することはできません。


最近Skypeをアップデート(skype-debian_4.2.0.13-1_i386.deb)したところサウンドデバイスでUSBヘッドセットが選択できなくなってしまいました。
症状としては「オプション」>「サウンドデバイス」で「マイク」「スピーカー」「呼び出し中」とそれぞれの項目で任意のサウンドデバイスを選択出来ていたのが「PulseAudio server(local)」以外選択出来ないようになってしまいました。
この状態だとUSBヘッドセットは使えずにスピーカーからSkypeの音が再生されてしまいます。
「システム設定」>「サウンド」>「ハードウェア」で切り替えればUSBヘッドセットを使用できますが、その場合Skypeだけでなく全ての音がUSBヘッドセットから再生されてしまうので、毎回Skypeを使う時と使った後でデバイスを切り替えなければならず面倒です(-_-;)
色々調べてみましたが、PulseAudioを停止させてALSAを直接使うようにすれば問題は解決するようです。
PulseAudioを停止させてもほとんどのアプリケーションはALSAを使うように設計されているらしいので問題は起きにくいと思います。
自分が実際取った方法は下記の通りです。

$ gedit ~/.pulse/client.conf

開いたテキストファイルに以下のように書き込み保存します。
autospawn=no

システムツールの「自動起動するアプリケーション」で「PulseAudio サウンドシステム」と「音量コントロール」のチェックを外します。

パッケージマネージャで「gnome-alsamixer」をインストールします。

PCを再起動します。

以上で自分の環境では従来通り、Skypeの「オプション」>「サウンドデバイス」で任意のサウンドデバイスを選択可能となりました。

音量調節は「サウンドとビデオ」から「GNOME ALSA Mixer」を選択しても良いですが、「Alsa Mixer」というGNOME Shell 拡張機能をインストールすると上バー右側のスピーカーのアイコンから音量調節を行うことが出来るので便利です。
インストール後「Alsa Mixer」を有効にするには「システムツール」>「高度な設定」>「GNOME Shell 拡張機能」で「Alsa Mixer 拡張機能」をONにします。

https://extensions.gnome.org/extension/518/alsa-mixer/

他の解決方法としては「PulseAudio Device Chooser」パッケージ名「padevchooser」を使用するとアプリケーションごとにサウンドデバイスを設定出来るようなのですが、残念ながら現時点ではwheezyには上がってないようです。(「squeeze」「jessie」「sid」にはあります)