今回はDebianから離れてMacOS9の話題です。自分はMacでは今だにOS9を使用しています。漢字Talk時代から慣れ親しんだOSであり愛着もありますが、OSXが登場して久しい今となっては、残念なことにほとんどのソフトの開発は終了してしまっています。
Webブラウザも2003年辺りを最後に新しものは出ていませんでした。自分もMozillaベースの「WaMCom」というWebブラウザをずっと使い続けてきましたが、さすがにネットの進化に対して六年という歳月は長く、CCS、JavaScript等多くの機能で対応しきれないものが増え、レイアウトの乱れやシステムエラーを起こして落ちてしまうことも少なくありません。
しかし、最近この「WaMCom」をベースにした新しいOS9用のWebブラウザが開発されていることを知りました。「Classilla」というWebブラウザです。
ただし公開されたばかりということもあって、HPの説明でも「Classillaのこのバージョンは不完全で、バグがあり、クラッシュやデータ損失の可能性があります」とのことで、使用に関しては自らがリスクを負うことが明記されています。要するにベータ版ということだと思いますが、新しいOS9のWebブラウザとあっては試さずにはいられないので自分は躊躇無く導入しました(^ ^)
インストールはイメージファイルをマウントしてHDにコピーするだけです。以前のプロファイルは削除した方が良いとHPにはあったので、バックアップをしたのち削除、新たなプロファイルを作成してブックマークとプラグインだけ移行しました。
数日試用した感じでは「WaMCom」と比較してレンダリングの速度が上がっているように思います。特にキャッシュからの表示は早くなっています。他にも「control+クリック」もしくは「右クリック」から画像を保存すると「WaMCom」では妙に時間がかかりましたが、「Classilla」では待たされることはなくなりました。
FlashはOS9では7止まりなので、それ以上のバージョンが必要となるHPでは正常に機能しませんが、対応しているHPならば問題は無い感じでした。youtubeも一応再生は出来ました。
一番目立った変更点というとJavaScriptの有効無効をHPごとに設定出来るようになっている点でしょうか。ウインドウの右下に「S」のマークのボタンがあり、それを押すと設定画面が開いてJavaScriptを有効にしたいHPを登録するようになっています。
ただ、やはりHPの説明通りまだまだ開発途中ということもあって、HPによってはレイアウトの崩れが発生します。自分が良く見ている「デジカメWatch」(http://dc.watch.impress.co.jp/)のレイアウトも崩れたままでした。それでも「WaMCom」では左側が隠れてしまうようなHPで正常に表示されるようになっていたり、改善されている部分も確かにあるようです。
導入直後はタイプ2やタイプ3のエラーで割と落ちましたが、メモリの割り当てを120MB程に設定したところ安定するようになりました。
あと日本語のlanguage packが用意されていないようでメニューが英語となってしまいますが、HPの表示は日本語を含め他の言語にも対応しています。
オフィシャルのリリース通り、現時点で「Classilla」は不完全な部分もありますが、それでも「WaMCom」から確実に進化していると思います。
MacOS9を使い続けている者として、この先「Classilla」の開発が順調に進むことに期待せずにはいられません\(> <)/
2009年7月17日金曜日
2009年7月10日金曜日
メモリの発熱
自分はDELLのDimension8100を使用していますが、稀に起動時に調子がおかしくなります。症状は起動途中でエラーが出たり、ブラックアウトしたままだったりと様々です。
最初はOS等のソフトの方を疑いましたが、どうもメモリが原因のようでメモリを抜き差しすると直ります。つい先日もやはり起動時におかしくなり、別パーティションやCD-ROMからも立ち上がらなくなってしまったのでメモリを抜き差したところ無事起動しました。その時にその日初めての起動だったにもかかわらずメモリが結構発熱していたのが気になりました。
最近のPCの多くは終了させていてもコンセントプラグを差しているとメモリには給電されているので、停電にでもならなければコンセントプラグを抜かない限り24時間、365日給電されていることになります。このことがメモリの発熱、起動時の不調と関係があるか分かりませんが、試しに使用しないときは電源を切っておこうと思いスイッチ付きのコンセントタップ(サンワサプライのTAP-B10)を買ってきました。2個口で雷ガード付きの製品です。
実は今使っている電源タップにもスイッチは付いているのですが、机の下の奥まったところに置いてあるのでスイッチを操作するのが大変なのです(^ ^;
実際、メモリの発熱や起動時の不調に効果があるかは分かりませんが、多少なりとも節電にもなるのでこれからは使用しないときにはなるべく電源を元から切っておこうと思います。
最初はOS等のソフトの方を疑いましたが、どうもメモリが原因のようでメモリを抜き差しすると直ります。つい先日もやはり起動時におかしくなり、別パーティションやCD-ROMからも立ち上がらなくなってしまったのでメモリを抜き差したところ無事起動しました。その時にその日初めての起動だったにもかかわらずメモリが結構発熱していたのが気になりました。
最近のPCの多くは終了させていてもコンセントプラグを差しているとメモリには給電されているので、停電にでもならなければコンセントプラグを抜かない限り24時間、365日給電されていることになります。このことがメモリの発熱、起動時の不調と関係があるか分かりませんが、試しに使用しないときは電源を切っておこうと思いスイッチ付きのコンセントタップ(サンワサプライのTAP-B10)を買ってきました。2個口で雷ガード付きの製品です。
実は今使っている電源タップにもスイッチは付いているのですが、机の下の奥まったところに置いてあるのでスイッチを操作するのが大変なのです(^ ^;
実際、メモリの発熱や起動時の不調に効果があるかは分かりませんが、多少なりとも節電にもなるのでこれからは使用しないときにはなるべく電源を元から切っておこうと思います。
2009年7月3日金曜日
リネームソフト
ファイル名の変更は三つや四つならば手動で変更しても苦ではありませんが、もっと多くの何十何百のファイル名を変更するとなると大変な作業となってしまいます。そんな時には設定した条件に従って自動でファイル名を変更してくれる便利なソフトがあります。いわゆるリネームソフトと呼ばれているものです。
自分は趣味で写真を撮るのですが、パソコンに取り込んだデジカメの撮影データを整理する際にリネームソフトを良く利用します。Mac(OS9)では「ReNa Classic」というソフトを使用しています。
最近Debianに「ufraw」を入れ、RAWデータの現像環境も整ったので、撮影データを整理する機会も増えると考えリネームソフトを探してみました。
条件としては「日本語ファイル名が扱えること」と「GUIでの操作」です。Linux環境ではコマンドやスクリプトに詳しい方ならばファイル名のリネームなどわけないことでしょうが、自分には到底そんな芸当は不可能なので「GUI」での使用は必修です。
以上の条件に当てはまるソフトが三つ程見つかりましたので、とりあえず三つともインストールして試用してみました。
「pyRenamer」
ソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定に少し癖があります。
「GPRename」
やはりソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定は割と分かりやすいと思います。英語表記が気にならなければ使いやすいと思います。
「Métamorphose」
日本語を含め16の言語に対応しています。多機能なソフトですが「ヘルプ」を除き細かいところまで日本語化されているので戸惑うことは少なかったです。もちろん日本語ファイル名も扱えます。
但し、Debian公式パッケージではないためパッケージをHPから直接ダウンロードしてインストールしなければなりません。ダウンロードしたパッケージのインストールに関しては、一つ前の記事「ローカルパッケージのインストール」を参照して下さい。
尚、依存関係により「python-wxgtk2.6」「python-wxversion」の二つのパッケージも必要ですが、この二つは公式リポジトリにあります。
結局自分は「pyRenamer」はアンインストールして「GPRename」と「Métamorphose」を併用しています。
あとこれはTipsと言うほどのものではありませんが、良くファイル名が「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」等と連番になっているものを「ABC_001.txt」〜「ABC_010.txt」〜「ABC_100.txt」という具合に変更したい場合があると思いますが、これが結構厄介でリネームソフトでソートすると 1、10、100、11、12…… 2、20、21……という具合になってしまいます。このままではリネームすると「10は002」に「100は003」になってしまいます。「Métamorphose」は手動でソートを修整することも出来ますが、結構面倒です。
そこで自分は新しくディレクトリを「1」「10」「100」と作り、「1」には1〜9のファイル、「10」には10〜99、「100」には100〜999とあらかじめ分別してリネームソフトを使用しています。一手間かかりますが「GNOME」では「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」の形式でも順番通りにソートしてくれるので、リネームソフトの方で修整するよりは遥かに楽だと思います。
自分は趣味で写真を撮るのですが、パソコンに取り込んだデジカメの撮影データを整理する際にリネームソフトを良く利用します。Mac(OS9)では「ReNa Classic」というソフトを使用しています。
最近Debianに「ufraw」を入れ、RAWデータの現像環境も整ったので、撮影データを整理する機会も増えると考えリネームソフトを探してみました。
条件としては「日本語ファイル名が扱えること」と「GUIでの操作」です。Linux環境ではコマンドやスクリプトに詳しい方ならばファイル名のリネームなどわけないことでしょうが、自分には到底そんな芸当は不可能なので「GUI」での使用は必修です。
以上の条件に当てはまるソフトが三つ程見つかりましたので、とりあえず三つともインストールして試用してみました。
「pyRenamer」
ソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定に少し癖があります。
「GPRename」
やはりソフト自体は英語ですが、日本語ファイル名も扱えます。設定は割と分かりやすいと思います。英語表記が気にならなければ使いやすいと思います。
「Métamorphose」
日本語を含め16の言語に対応しています。多機能なソフトですが「ヘルプ」を除き細かいところまで日本語化されているので戸惑うことは少なかったです。もちろん日本語ファイル名も扱えます。
但し、Debian公式パッケージではないためパッケージをHPから直接ダウンロードしてインストールしなければなりません。ダウンロードしたパッケージのインストールに関しては、一つ前の記事「ローカルパッケージのインストール」を参照して下さい。
尚、依存関係により「python-wxgtk2.6」「python-wxversion」の二つのパッケージも必要ですが、この二つは公式リポジトリにあります。
結局自分は「pyRenamer」はアンインストールして「GPRename」と「Métamorphose」を併用しています。
あとこれはTipsと言うほどのものではありませんが、良くファイル名が「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」等と連番になっているものを「ABC_001.txt」〜「ABC_010.txt」〜「ABC_100.txt」という具合に変更したい場合があると思いますが、これが結構厄介でリネームソフトでソートすると 1、10、100、11、12…… 2、20、21……という具合になってしまいます。このままではリネームすると「10は002」に「100は003」になってしまいます。「Métamorphose」は手動でソートを修整することも出来ますが、結構面倒です。
そこで自分は新しくディレクトリを「1」「10」「100」と作り、「1」には1〜9のファイル、「10」には10〜99、「100」には100〜999とあらかじめ分別してリネームソフトを使用しています。一手間かかりますが「GNOME」では「ABC_1.txt」〜「ABC_10.txt」〜「ABC_100.txt」の形式でも順番通りにソートしてくれるので、リネームソフトの方で修整するよりは遥かに楽だと思います。
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