PCの音質はサウンドカードによってかなりの違いが出ます。自分の場合も以前使っていたPCと現在使用しているPCで大分違いますし、Macの方も全然違う音です。正直、現在使用しているPCの音はオンボードサウンドということもあってか今ひとつです。
音質を改善するには良いサウンドカードを入れるとかUSBのサウンドデバイスを使うとか色々ありますが、どちらにせよそれ相応の出費が必要なわけです(^_^;
(ALSAが対応しているサウンドカードの一覧です)
http://www.alsa-project.org/main/index.php/Matrix:Main
取り合えずは音楽再生だけでも自分の好みにしようかとグライコ機能付きの音楽プレイヤーを試してみることにしました。Debian標準の音楽プレイヤー「Rhythmbox」は非常に使い勝手の良いプレイヤーなのですが、残念ながらグライコは装備されていません。
「Banshee」
「Rhythmbox」に良く似たプレイヤーです。3ペインの外観もそっくりで機能的にも同等なのですが、現在のLennyのものはバージョンが古くグライコが搭載されていませんでした。この時点で当初の目的からは外れてしまったのですが、せっかくインストールしたので少し使用してみました。先ほど書いた通り「Rhythmbox」と目立った違いははありませんが、CDを挿入した時に自動にアルバム情報を収得する機能が今ひとつのように感じました。「Rhythmbox」だと曲名を表示するアルバムでも「Banshee」では表示されないことがありました。他にも設定等一部の日本語化が不完全です。現時点では「Rhythmbox」から移行する意義は無さそうです。
「Audacious」
エンコードの機能などは無く純粋な音楽プレイヤーでグライコを搭載しています。特徴としては出力先を設定可能なことと、Windowsの「Winamp」のクローン「xmms」からの派生とういうことでスキンによって外観を変更できます。
スキンの変更はウインドウ枠を 右クリック>設定>外観 から使用したいスキンを選択します。
スキンは「http://gnome-look.org/」の「XMMS Themes」よりダウンロード出来ます。使用するにはダウンロードしたファイルを解凍してフォルダ単位で/usr/share/audacious/Skinsのディレクトリに追加します。スキンデータはBMPの画像データ等だいたい20〜50くらいのファイルで構成されています。たまに「.wsz」という拡張子のものがありますが、実体はzipファイルなので「書庫マネージャ」で解凍可能です。
尚、/usr/share/audacious/Skinsへのフォルダの追加にはroot権限がいるのでsuコマンドやrootでのログイン等が必要です。
グライコを使用すると音質は多少劣化しますが、その代わりに自分好みには調整出きます。正直どちらを取るかは難しいところですが、手軽に音色をいじれるので現在の音に不満がある場合は試してみるのも一つの手だと思います。