2009年12月20日日曜日

ポータブルMP3プレイヤー(ポケオト)

近所のジャンク屋さんでポータブルMP3プレイヤーが500円で出ていたので買ってみました。ポケオトと言う製品で容量は512MB、電源は単四電池一本で再生可能な形式はMP3及びWMA(DRM非対応)です。USBコネクタが内蔵されていてキャップを外せばそのままタイプAのUSB端子に接続出来ます。
外見は非常にシンプルで大きめのUSBメモリといった感じです。値段も値段ですし、正直チープなのですが、逆にそれを狙った様なデザインで、機能も通常の再生の他はスキップくらいしか出来ないという割り切りようです。しかし、そのおかげで操作に迷うことは無く非常に手軽に使うことが出来ます。マスストレージクラスに対応しているのでDebian5.0 (Lenny)でもUSBメモリとして認識し、曲の転送に特別なソフト等はいりません。転送速度もUSB2.0なので割と速いです。
曲数はビットレート等にもよりますが110〜120曲くらいは入ります。電池は曲を一回り強程再生出来たので十時間くらいは持つと思います。音質に関しては感じ方に個人差があるので何ともいえませんが、自分としてはそれほど悪くはないように感じました。
高価なポータブルプレイヤーの様に所有している全ての曲を同期して管理するというような使い方は出来ませんが、細かいことは気にせずにその日の気分で気に入った曲を入れて気軽に聞くというというような使い方をするには丁度良いです。
500円という安さ(元々は2,980円らしいです)に釣られて買いましたが、自分は割と気に入っています(^ ^)

2009年11月20日金曜日

トラックボール(Logicool Marble Mouse ST-45UPi)

ポインティングデバイスは人それぞれ好みが分かれるところだと思いますが、自分は7、8年前からトラックボールを使用しています。
現在使用しているのは4年くらい前に購入したLogicoolのMarble Mouse(ST-45UPi)という製品ですが、今まではMacの方に繋いでいて、DebianをインストールしているPCではマウス(LOAS MUS-CKT38BL)を使用していました。
しかし、最近はDebianの方を使うことが多くなったので、マウスはMacにトラックボールはDebianのPCへと付け替えることにしました。
マウスの時のXorg.confはnvidia-xconfigで自動作成されたものをほぼそのまま使用していました。
以下Xorg.confの一部抜粋です。

Section "ServerLayout"
Identifier "Layout0"
Screen 0 "Screen0" 0 0
InputDevice "Keyboard0" "CoreKeyboard"
InputDevice "Mouse0" "CorePointer"
EndSection

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/psaux"
Option "Emulate3Buttons" "no"
Option "ZAxisMapping" "4 5"
EndSection

マウスは2ボタン+ホイール+ホイールクリックという標準的なものです。しかし、LogicoolのMarble Mouse(ST-45UPi)は4ボタンホイール無しと言う仕様なので、このままの設定ではスクロール等が使用出来ないので次のように書き換えました。

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-id/usb-Logitech_USB_Trackball-mouse"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "8"
Option "EmulateWheelInertia" "10"
EndSection

あちこちから拾い集めた情報を元に自分なりに設定したので、今ひとつ理解してない部分もあるのですが、一応説明しますと、

Option "EmulateWheel" "true"
ホイールエミュレートを可能にします。

Option "EmulateWheelButton" "8"
ホイールエミュレートを可能にするボタンを設定します。"8"だと左小ボタンとなります。ちなみに右小ボタンは"9"になります。

Option "EmulateWheelInertia" "10"
スクロールの速度を設定します。数字が大きい程速くなります。

※Option "Device"はUSB接続の時は/dev/input/by-id/以下、PS/2接続の時は/dev/input/by-path/以下に作成されるファイルを指定するようです。更にDriverに"evdev"を使用する場合は「event」の文字がある方をDriverが"mouse"の場合は「event」の文字が無い方を指定するようですが、自分も良く分かってないので、この辺り定かではありません。一応参考までに書き留めておきます。

自分の環境ではこの設定で左小ボタンを押しながらボールを動かすことによりスクロールが可能となりましたが、一つ問題が……
サスペンドから復帰させるとポインターが動かなくなってしまうのです(;>_<;)
"Device"部分を"/dev/input/by-id/usb-Logitech_USB_Trackball-event-mouse"に書き換えて、Driverを"evdev"にしてみる等色々設定をいじってみたのですが、Driverを"evdev"にするとサスペンドからの復帰は問題無いものの今度はホイールエミュレートの設定が上手く動きません。
どうしたものかと色々考えた挙句、付属していた「USB-PS/2変換」を使いPS/2接続してみました。これが当たったようでサスペンドからの復帰、ホイールエミュレート共に問題なく動作するようになりました(^0^)/
現在のXorg.confです。

Section "InputDevice"

# generated from default
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocol" "auto"
Option "Device" "/dev/input/by-path/platform-i8042-serio-1-mouse"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "8"
Option "EmulateWheelInertia" "10"
EndSection

Iceweasel3.0.6上では以下のように動作しています。
左小ボタン+ボール上下>上下スクロール
左右ボタン同時押し>オートスクロール
左小ボタン>戻る
右小ボタン>進む

トラックボールと言うと現在では「Kensington」と「Logicool」が双璧を成すと思いますが、「Kensington」から先達て新製品「Kensington Orbit Trackball with Scroll Ring」が登場しました。アメリカでは既に発売されていて、日本でも近日発売のようです。
センターボールの2ボタン+スクロールリングという構成で個人的にはかなり気になるトラックボールです。

2009年10月23日金曜日

「Icedove」のカスタマイズ

自分は普段「Sylpheed」というメールソフトを使用していますが、ふと思い立って「Icedove」を試してみることにしました。
「Icedove」は「Thunderbird」のロゴ差し替え版で現在のLennyでのバージョンは2.0.0.22です。実は以前、etchの時に少し「Icedove」を使用していたことがあるのですが、その時はどうも動作が重かったので直ぐに「Sylpheed」に乗り換えてしまいました。
「Icedove」はLennyではデフォルトでインストールされています。一通り設定を終えて立ち上げると以前のような重さは感じませんでした。ただこれは自分が回線を光にしたのとPCを買い換えたためだと思います。
自分はGmailをIMAPの環境で使用していますが、IMAPは別のPCやメールソフトを使用しても常にメールの同期を保てるので非常に便利です。ただ、メールデータは全てサーバー上で管理しているので、ある程度回線速度が無いとメールが多くなるにつれてストレスを感じると思います。
色々と試しているうちに使いにくい点がいくつか見つかったので、自分なりにカスタマイズしてみることにしました。「Icedove」は「Thunderbird」の設定やアドオンを使用することが出来るのでカスタマイズの幅が広いのが良いところです。


フォントサイズ
まず、全体的にフォントのサイズがやけに小さかったのでそれを大きくしました。
メッセージ本文は編集メニューの設定でサイズを変更出来ますが、メニューや各ペイン、設定ウインドウのフォントは設定を変えてもそのままです。
調べてみたところ、「Icedove」(Thunderbird)は.mozilla-thunderbird/プロファイルフォルダ に chrome フォルダを作成、さらにその中に userChrome.css ファイルを作成してそこに設定を書き込むことによってユーザインターフェイスの設定が出きるようです。
メニュー、ペイン、ウインドウ別にフォントサイズはもちろん色やウインドウサイズに至るまでかなり細かく設定出来るようですが、自分は取り合えず全体のフォントを大きく出来れば良いので、作成した userChrome.css に以下の様に書き込みました。

* {
font-size: 12pt !important;
}

自分は12ポイントに設定しました。
書き込んだ後に「Icedove」を再起動すると設定が反映され、全体のフォントサイズが変更されます。


ゴミ箱フォルダの設定
次にGmailにIMAPで接続するとゴミ箱が二つになってしまうのでそれを一つに修正しました。
メニューの 編集>設定>設定エディタ で about:cofing を開きます。
「フィルタ」欄に mail.server.server と入力して「値」が imap.gmail.com となっている設定名を探します。
自分の場合だと mail.server.server2.hostname となっていたのでGmailは mail.server.server2 に設定されています。
右クリック>新規作成>文字列 で設定名に mail.server.server2.trash_folder_name と入力。
「値」を [Gmail]/ゴミ箱 とします。
ブラウザでGmailにアクセスし「Icedove」によって作成された [Imap]/Trash を削除します。
「Icedove」を再起動します。


新着メールの通知
「Icedove」は新着メールの通知にサウンドやポップアップウインドウを表示するように設定出来ますが、このウインドウは数秒で閉じてしまうため、ちょっと席を外していたりすると新着メールに気付かないことがあります。そこで新着メール受診時にパネルへとアイコンを表示するアドオンを追加しました。

「Mozilla New Mail Icon」
http://moztraybiff.mozdev.org/

丁度「Sylpheed」と同じような感じで上パネルの右側に新着メールを通知するアイコンが表示されるようになります。
※但し「Mozilla New Mail Icon」の現バージョンではこのアドオンを追加するとデフォルトのポップアップウインドウは表示されなくなります。


他にもデフォルトの新着メール通知(ポップアップウインドウ)を表示する間隔を指定する方法がオフィシャルのHPに紹介されています。
http://www.mozilla-japan.org/support/thunderbird/tips#beh_alert

.mozilla-thunderbird/プロファイルフォルダ に user.js ファイルを作成し、以下を書き込み表示間隔を指定します。

// 新着メール通知を表示する間隔を指定する (ミリ秒)
user_pref("alerts.totalOpenTime", 7200000);

単位は1/1000秒です。

ただ、この通知ウインドウは「受信トレイ」に受信されたメールのみを通知するようで、Gmailのフィルタで「受信トレイ」内のメールをアーカイブするように設定していると、新着メールを受信してもポップアップウインドウによる通知が行われないようです。


署名
「Signature Switch」
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/611

「Icedove」は通常「署名」を一つしか設定できませんが、このアドオンを使用することにより複数の「署名」を設定、選択可能となります。
メールアドレスを用途によって使い分けている場合等は便利なアドオンだと思います。


引用のカスタマイズ
「Quote Colors」
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/170

引用文の色や背景を設定したり、引用符を標準的な>に変更出来ます。


以上のようなカスタマイズの結果、今まで使っていた「Sylpheed」と比べてあまり違和感がなくなり、個人的には大分使いやすくなりました。
自分は「Icedove」に乗り換えるかは現在思案中ですが、現バージョンにおいては、HTMLメールを作成することがあり、動作に重さを感じない環境ならば「Icedove」、HTMLメールを作成することが無く、少しでも軽い動作を望むならば「Sylpheed」という選択になるでしょうか。

2009年9月19日土曜日

再起動後の時刻のずれ

前回に続いて時刻の調整についてです。「ntp」パッケージをインストールし、NTPサーバを設定してもPCを再起動すると大幅な時刻のずれが起こることがあります。
原因としてはハードウェアクロックの狂いが考えられます。内蔵電池が消耗している場合等もハードウェアクロックに狂いが生じますが、設定の違いから時刻がずれてしまうことがあります。
Debianの時刻合わせの流れは起動時に「ハードウェアクロック」より時刻を読み取り「システムクロック」に反映させ、狂いがあれば「ntp」により修整します。そして終了時に今度は「システムクロック」の時刻を「ハードウェアクロック」に書き出します。
このことから「ハードウェアクロック」と「システムクロック」は同じ時間設定でなければならないのですが、片方が「UTC」でもう一方が「ローカルタイム」の設定になっていたりすると大幅に時刻がずれてしまいます。(本来ずれた時間は「ntp」により修整されるのですが、あまりにずれが大きい場合はトラブルと判断され「ntp」による修整が行われません。したがって時刻はずれたままとなってしまいます)
このような症状を改善するためには「ハードウェアクロック」の設定を変更します。
以下「ハードウェアクロック」を「ローカルタイム」にする設定方法です。

$ gksu gedit /etc/default/rcS
開いたファイルの「UTC=」の部分が
UTC=yes となっていたら
UTC=no に書き換えます。

# /etc/init.d/ntp restart
「ntp」を再起動します。しばらくすると正しい時間に合わせてくれます。

# ntpq -p
ntpの動作確認をすることが出来ます。


上手く行かない場合は手動で時刻を合わせてから再び実行してみてください。

$ date
現在の日時を表示

# date -s "2009/09/10 20:30:00"
日時を設定(2009年9月10日 20時30分00秒に設定する場合)

# date -s "20:30"
時刻のみ合わせる場合は上記でも可。


# hwclock --systohc --localtime
「ハードウェアクロック」を現在の「システムクロック」に合わせて「ローカルタイム」に設定します。

$ gedit /etc/adjtime
「ハードウェアクロック」の確認をします。
3行目に「LOCAL」とあれば「ローカルタイム」で動作しています。

2009年9月11日金曜日

NTPサーバの設定

PCの時刻調整は手動でも行えますが、NTPを利用すれば自動で正確な時刻に調整してくれます。Debianでも「ntp」パッケージをインストールすることにより利用が可能です。
設定は「Synapticパッケージマネージャ」で「ntp」をインストールした後、パネルの時計を右クリック>「時刻と日付の設定」で行うか、「/etc/ntp.conf」を直接編集します。

ここでは「/etc/ntp.conf」に直接NTPサーバを書き込む方法を紹介します。

$ gksu gedit /etc/ntp.conf
(/etc/ntp.confを編集可能な状態で開きます)

以下の部分を編集し、利用したいNTPサーバを書き込みます。

# You do need to talk to an NTP server or two (or three).
#server ntp.your-provider.example

# pool.ntp.org maps to about 1000 low-stratum NTP servers. Your server will
# pick a different set every time it starts up. Please consider joining the
# pool:
server 0.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 1.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 2.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server 3.debian.pool.ntp.org iburst dynamic

初期状態では「debian.pool.ntp.org」が設定されています。自分はデフォルトのサーバをコメントアウトし、独立行政法人情報通信研究機構のサーバを利用しています。

# You do need to talk to an NTP server or two (or three).
#server ntp.your-provider.example

# pool.ntp.org maps to about 1000 low-stratum NTP servers. Your server will
# pick a different set every time it starts up. Please consider joining the
# pool:
# server 0.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 1.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 2.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
# server 3.debian.pool.ntp.org iburst dynamic
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp

もしくは次の一行を加えます。
pool ntp.nict.jp

「ntp」を再起動します。
# /etc/init.d/ntp restart

ntpの動作確認。
# ntpq -p